羅川真里茂

日本の漫画家

羅川 真里茂(らがわ まりも、9月21日[2] - )は、日本漫画家青森県[2]八戸市出身。血液型はB型[2][注 1]女性

らがわ まりも
羅川 真里茂
生誕 ????9月21日
日本青森県八戸市
職業 漫画家
活動期間 1990年 -
ジャンル 少女漫画
少年漫画
代表作 『赤ちゃんと僕』
『ニューヨーク・ニューヨーク』
『しゃにむにGO』など(2011年時点[1]
受賞 第152回花とゆめまんが家コーストップ賞(1990年)
第16回花とゆめまんが家コースビッグチャレンジ賞佳作(1990年)
第40回小学館漫画賞(少女部門・1995年)
第36回講談社漫画賞(少年部門・2012年)
第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(2012年)
公式サイト ぱりぱりまりもせんべぇ
テンプレートを表示

来歴

編集

青森県立南郷高等学校に通学していた。

デビュー以前は、月刊『JUNE』「ケーコたん(竹宮惠子)のお絵描き教室」に投稿。竹宮から「背景画がサッパリしすぎていてプロとしては通用しない」と酷評された。なお、このとき用いられた主人公たちは後に『赤ちゃんと僕』などに再登場している。

1990年、「タイムリミット」(『花とゆめ』(白泉社)22号)にてデビュー[1]。翌1991年、同誌にてホームコメディ「赤ちゃんと僕」の連載を開始。同作品は6年間に渡って連載され、1996年にはアニメ化も行われるなど、羅川の代表作となった。

1995年、『花とゆめ』にてゲイをテーマにしたシリアスな作品「ニューヨーク・ニューヨーク」の連載を開始。同年、『赤ちゃんと僕』で第40回小学館漫画賞(少女部門)を受賞。

1998年、『花とゆめ』にて高校を舞台としたテニス漫画「しゃにむにGO」の連載を開始。同作品は約11年に渡る長期連載となった。

2010年、読み切りを経て[3]月刊少年マガジン』(講談社)5月号より「ましろのおと」の連載を開始[4]。出身の青森県内の津軽地方における津軽三味線奏者をテーマとしている。

2011年4月2日、TV番組『王様のブランチ』に出演した[5]

2016年、『別冊花とゆめ』にて木原音瀬の同名BL小説を漫画化した「吸血鬼と愉快な仲間たち」の連載を開始[6]

人物

編集

父の勇男は過酷な遠洋漁業を16歳から50年に渡り戦い抜いた元イカ漁師。

元女子レスリング選手・吉田沙保里はとこにあたる[7]。羅川の父方の祖母の妹が吉田の父方の祖母である。2019年8月13日放送の「初めまして!遠い親戚さん」にて2人の関係が判明したが、その際に手紙と一緒に吉田沙保里の似顔絵を本人に送った。

作品リスト

編集
連載作品 シリーズ作品 無色 単発・読み切り作品
# 作品名 掲載誌 発表年・掲載号 収録 注記
1 あかちやんとほく
赤ちゃんと僕
HY 199105021991年11号 - 1997年14号 初連載作品。全103話。第40回小学館漫画賞(少女部門)受賞作。
2 にゆうよおくにゆうよおく2
ニューヨーク・ニューヨーク
HY 199710201997年22号 - 1998年14号 短期掲載2話を経て連載化。
3 しやにむにこお
しゃにむにGO
HY 199809051998年19号 - 2009年7号 最長連載作品。全192話。
4 ましろのおと
ましろのおと
MSM 2010042010年5月号 - 2022年9月号[8] 初の少年誌での連載。
5 いつてもおてんききふん8
いつでもお天気気分
BHY 201004262010年6月号 - 2014年5月号 不定期掲載を経て連載化。
6 きゆうけつきとゆかいななかまたち
吸血鬼と愉快な仲間たち
BHY
HYAi
ML
201604262016年6月号[9] - 2018年7月号[10]
Vol.5[11] -
2023年2月号[12] -
原作は木原音瀬[9]
7 きようたいのめんめん
兄弟の面々
HYE 198811281989年1月号 未収録 第152回HMC(花とゆめまんが家コース)トップ賞。
8 はかてかるくてわかままて
ばかでかるくてわがままで
HY 199007051990年15号 赤僕6
9 たいむりみつと
タイムリミット
HY 199010201990年22号 赤僕4 デビュー作。
10 しいくれつとほおいにてえたすな
Secret Boyに手ぇだすな!!
HY 199102201991年6号 赤僕4
11 とうきようしようねんものかたり
東京少年物語
HY 199104051991年9号 東京1 『別冊花とゆめ』2002年5月号に再掲載。
12 おにいちやんのほく
お兄ちゃんの僕
HY 199108051991年17号 赤僕1
13 なつときみのいらしえいしよん
夏と君のイラジエーション
HYPZ 199108101991年9月1日号 赤僕15
14 いつてもおてんききふん1
いつでもお天気気分
HY 199306041993年13号・14号 お天気1 『花とゆめプラネット増刊号』同年12月15日号に再掲載。
15 いつてもおてんききふん2
いつでもお天気気分
HY 199403191994年8号・9号 お天気1 『別冊花とゆめ』2002年5月号に再掲載。
16 とうきようしようねんものかたり
東京少年物語
HY 199408201994年18号 東京1
17 にゆうよおくにゆうよおく
ニューヨーク・ニューヨーク
HY 199509051995年19号・20号 NY1 全2話。
18 いつてもおてんききふん3
いつでもお天気気分
HY 199603051996年7号・8号 お天気2
19 いつてもおてんききふん4
いつでもお天気気分
HY 199708201997年18号・19号 お天気2
20 ほくからきみへ
僕から君へ
ML 199712161998年1月号 NY4
21 かんはつてや
がんばってや
BHY 200106082001年7月号 東京1
22 いつてもおてんききふん5
いつでもお天気気分
BHY 200207262002年9月号 お天気3
23 いつてもおてんききふん6
いつでもお天気気分
BHY 200303262003年5月号 お天気3
24 ちむあほおと
チムアポート
THY 200306262003年8月1日号 チムア 副題「戦士 ジャバ・ウー」
25 いつてもおてんききふん7
いつでもお天気気分
BHY 200405262004年7月号・9月号 お天気3
26 あさかまたくるから
朝がまたくるから
HYP 200503152005年4月25日号 朝くる 副題「葦の穂綿」
27 あさかまたくるから
朝がまたくるから
BHY 200708252007年10月号 朝くる 副題「半夏生」
28 ちむあほおと
チムアポート
THY 200906272009年8月1日号 チムア 副題「夢語り ジョー」
29 あさかまたくるから
朝がまたくるから
BHY 200912162010年2月号 朝くる 副題「冬霞」
30 ちむあほおと
チムアポート
HY 201001042010年3号 チムア 副題「魔法使い ピノ」
31 これさいさい
是騒騒
MSM 202406062024年7月号[13] 未収録

書籍

編集

漫画単行本

編集

詳細は各リンク先および脚注を参照 [14]

画集

編集
  • 『赤ちゃんと僕 おもちゃ箱ひっくりかえした』 白泉社、1995年2月発売、ISBN 4-59273-123-9、B6判
  • 『赤ちゃんと僕 くりーむいっぱいのケーキ』 白泉社、1996年12月発売、ISBN 4-59273-137-9、B6判

その他

編集
  • 『花とゆめメモリアル 赤ちゃんと僕トリビュート』 白泉社、2009年8月5日発売、ISBN 978-4-592-19807-9、B6判

関連書籍

編集

受賞歴

編集
  • 第152回花とゆめまんが家コーストップ賞(1990年・受賞作 「兄弟の面々」)
  • 第16回花とゆめまんが家コースビッグチャレンジ賞佳作(1990年・受賞作 「ばかでかるくてわがままで」)
  • 第40回小学館漫画賞(少女部門)(1995年・受賞作 「赤ちゃんと僕」)
  • 第35回講談社漫画賞(少年部門)(2012年・受賞作 「ましろのおと」)

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ ぱふp.20より:生年月日のうち月日のみ・血液型・出身地・デビュー作・代表作などプロフィール確認[1]
  2. ^ 少女マンガ評論家・藤本由香里による羅川真里茂へのインタビューを掲載。

出典

編集
  1. ^ a b c 茨田由紀 2011, p. 20-25.
  2. ^ a b c 白泉社 作家データベース 羅川真里茂”. 白泉社. 2016年3月5日閲覧。
  3. ^ コミックナタリー 2009年12月6日 8:50付記事|羅川真里茂の111P読み切り「ましろのおと」月マガにて”. コミックナタリー. 2010年6月26日閲覧。
  4. ^ コミックナタリー 2010年4月6日 15:30付記事|羅川真里茂が三味線男子描く「ましろのおと」月マガで始動”. コミックナタリー.. 2010年6月26日閲覧。
  5. ^ 羅川真里茂が王様のブランチ出演!「ましろのおと」裏話も”. コミックナタリー (2011年3月31日). 2016年5月13日閲覧。
  6. ^ 羅川真里茂・中条比紗也・伊沢玲の新連載3本、別花で開幕!紫のバラの贈呈も”. コミックナタリー (2016年4月26日). 2016年5月13日閲覧。
  7. ^ 吉田沙保里、“超有名漫画家”と親戚だった」『ナリナリドットコム』2019年8月14日。2019年8月16日閲覧。
  8. ^ “羅川真里茂「ましろのおと」約12年の連載に幕、津軽三味線奏者を描く青春ストーリー”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年8月5日). https://natalie.mu/comic/news/488323 2022年8月5日閲覧。 
  9. ^ a b “羅川真里茂・中条比紗也・伊沢玲の新連載3本、別花で開幕!紫のバラの贈呈も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2016年4月26日). https://natalie.mu/comic/news/185070 2022年12月26日閲覧。 
  10. ^ “別冊花とゆめが休刊で約40年の歴史に幕、今秋に新Webマンガ誌創刊”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年5月26日). https://natalie.mu/comic/news/283877 2022年12月26日閲覧。 
  11. ^ “木原音瀬×羅川真里茂「吸血鬼と愉快な仲間たち」花ゆめAiで移籍連載開始”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年2月20日). https://natalie.mu/comic/news/320776 2022年12月26日閲覧。 
  12. ^ “羅川真里茂×木原音瀬「吸血鬼と愉快な仲間たち」がメロディに移籍”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年12月26日). https://natalie.mu/comic/news/506858 2022年12月27日閲覧。 
  13. ^ 羅川真里茂が新作読み切りで月マガに帰還、妖艶で怪異な物語「是騒騒」”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年6月6日). 2024年6月6日閲覧。
  14. ^ 白泉社オンライン|s-book.net Library Service|検索結果”. 白泉社. 2010年6月26日閲覧。

参考文献

編集
  • 茨田ばらだ由紀 編「羅川真里茂インタビュー・作品年表」『まんがファンのためのナビ・マガジン!月刊ぱふ 2011年1月号(通巻447号)』第37巻、第1号、雑草社、20-25頁、2011年1月1日。ASIN B004D4OKEG 

外部リンク

編集