結婚行進曲(けっこんこうしんきょく)は、結婚式で演奏される行進曲。多くの場合、新郎新婦の入場または退場の時に流れる。あるいは、祝典行進曲の一種として、結婚式を祝賀して作曲された行進曲である。

有名な曲

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結婚行進曲
メンデルスゾーン劇付随音楽夏の夜の夢』の中の一曲。次に示す楽譜は、その冒頭部である。
 
婚礼の合唱
ワーグナーのオペラ『ローエングリン』から。榎本健一が謡曲『高砂』の詞をこの曲に乗せて歌ったものもよく知られている。次に示すのは、その冒頭部の楽譜である。
 

これら2曲は、1858年プロイセン王子フリードリヒ(のちのドイツ皇帝フリードリヒ3世)とイギリス王女ヴィクトリアの結婚式で初めて「結婚行進曲」として演奏されたものである。特に統計は無いものの、上記の2曲の演奏比率は圧倒的に高い。ただ、この2人の作曲家は共にドイツプロテスタントであり、それを抜きにしてもカトリックではオペラ演劇など、世俗行事のために作られた行進曲を結婚式に用いることを戒める教えも存在する(バチカン典礼音楽の指針」)。しかし少なくとも日本では、信者同士の結婚でもない限り、そこまで厳密なことをいう教会は少ない。