終戦日記

1945年の終戦後の社会変化を記す日記

終戦日記(しゅうせんにっき、又は敗戦日記 はいせんにっき)は、1945年昭和20年)8月15日ポツダム宣言受諾による終戦決定を境に、いかに社会情勢・人心・風俗が変転を余儀なくされていったかを、日記体で記した記録・文芸作品の総称である。
ただし、諸家が各自で書いたものを、後世の人がそう呼ぶ、あるいは特別に分類する人がいる[要出典]、というだけであり、もともと共通の執筆目的があったわけではない。

政治家など(特に『木戸幸一日記』)は「昭和史」の記述で引用参照が多くなされている。

文学者では永井荷風『断腸亭日乗』が著名で、戦後まもなく『罹災日録』で刊行、度々改題し版元を変え今日まで重版され、荷風自身の代表作である。私的な日記という体裁ではあるが、読者を意識した記述が多いことは複数の論者に指摘されている。
なお回想録に関しては「大戦を題材とした作品一覧」を参照。

主な刊行一覧

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著者五十音順 - 複数の場合、新版刊行のみ記載。※は、生前刊行か、生前から知られていた日記。

関連文献

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  • 山田風太郎 『同日同刻 太平洋戦争開戦の一日と終戦の十五日』 立風書房、1979年 / 文春文庫、1986年 / ちくま文庫、2006年
  • 山田風太郎 『あと千回の晩飯』 新版・角川文庫、2011年。関連エッセイ収録
  • 河邑厚徳編『昭和二十年八月十五日 夏の日記』 博文館新社、1985年 / 角川文庫、1995年
  • 紀田順一郎 『日記の虚実』 新潮選書、1988年 / ちくま文庫、1995年 /「著作集 第7巻」三一書房、1998年
     永井荷風・伊藤整・古川ロッパら9名の日記を考察。
  • 永六輔監修『八月十五日の日記』 講談社、1995年。103名の日記を編・解説
  • 野坂昭如 『「終戦日記」を読む』 朝日文庫、2010年 / 新編・中公文庫、2020年
     元版は〈NHK人間講座〉テキスト、2002年、日本放送協会出版、2005年
山田風太郎、高見順、大佛次郎、永井荷風、渡辺一夫、徳川夢声、中野重治、海野十三、伊藤整らの日記を読み講ずる。
荷風、山田風太郎、大佛次郎、丹羽文雄島木健作ら全10名の作家らの日記作品を通じ昭和史の一端を描く。

脚注

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  1. ^ 戦後編に『南方ノート・戦後日記』大佛次郎記念館編、未知谷、2023年
  2. ^ “陸軍文書、焼かれたはずが 天皇印や「原子爆弾」の記載”. 朝日新聞デジタル. (2018年8月15日). https://www.asahi.com/articles/ASL8G63TXL8GUTIL033.html 2020年12月1日閲覧。 
  3. ^ 「疎開日記」で、初出は「婦人公論」昭和24年9月号、翌年に『月と狂言師』(中央公論社、装丁菅楯彦)が刊行