笹井宏之賞
短歌の新人賞
笹井宏之賞(ささいひろゆきしょう)は、短歌の新人賞。
概要
編集書肆侃侃房が公募する短歌賞。募集は未発表短歌50首。歌人笹井宏之の没後10年に合わせて創設された[1]。受賞者と受賞作品は短歌ムック「ねむらない樹」で発表される[2]。大賞受賞者には副賞として歌集出版が約束されている[3]。また、選考委員には毎回1人、歌人ではないゲスト選考委員が入る。
歴代受賞者と受賞作
編集第1回(2019年)
編集- 大賞:柴田葵「母の愛、僕のラブ」[4]
- 大森静佳賞:谷川由里子「シー・ユー・レイター・また明日」
- 染野太朗賞:浪江まき子「刻々」
- 永井祐賞:阿波野巧也「凸凹」
- 野口あや子賞:八重樫拓也「墓を蹴る」
- 文月悠光賞:井村拓哉「揺れないピアス」
第2回(2020年)
編集- 大賞:鈴木ちはね「スイミング・スクール」、榊原紘「悪友」[5]
- 大森静佳賞:曾根毅「何も言わない」
- 染野太朗賞:乾遥香「ありとあらゆる」
- 永井祐賞:橋爪志保「とおざかる星」
- 野口あや子賞:渡邊新月「秋を過ぎる」
- 長嶋有賞:小俵鱚太「ナビを無視して」
第3回(2021年)
編集- 大賞:乾遥香「夢のあとさき」[6]
- 大森静佳賞:瀬口真司「KILLING TIME」
- 染野太朗賞:嶋稟太郎「羽と風鈴」
- 永井祐賞:川村有史「退屈とバイブス」
- 野口あや子賞:手取川由紀「オレンヅ」
- 千葉雅也賞:向井俊太「ここにはいない」
第4回(2022年)
編集- 大賞:椛沢知世「ノウゼンカズラ」[7]
- 大森静佳賞:涌田悠「こわくなかった」
- 染野太朗賞:佐原キオ「みづにすむ蜂」
- 永井祐賞:上牧晏奈「ふぁんふぁん」
- 野口あや子賞:手取川由紀「直線」
- 神野紗希賞:安田茜「遠くのことや白さについて」
第5回(2023年)
編集- 大賞:左沢森「似た気持ち」、瀬口真司「パーチ」
- 大森静佳賞:中村育「風は吹く、無数の朝」
- 染野太朗賞:手取川由紀「羽化のメソッド」
- 永井祐賞:野川りく「遡上 あるいは三人の女」
- 野口あや子賞:八重樫拓也「晩年」
- Moment Joon賞:橙田千尋「Liminal」
第6回(2024年)
編集- 大賞:白野「名札の裏」
- 大森静佳賞:森下裕隆「吠えないのか」
- 永井祐賞:遠藤健人「なってほしくて」
- 山崎聡子賞:岡本恵「盲霧」
- 山田航賞:守谷直紀「水が歪んじゃう如雨露」
- 小山田浩子賞:橙田千尋「バニラ」