第42回グラミー賞
第42回グラミー賞(42nd Annual Grammy Awards)は2000年2月23日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで開催された。
概要
編集前年11月に完成したステイプルズ・センターに移転した初のグラミー賞はサンタナのスーパーナチュラルが9部門を受賞。最優秀新人賞はクリスティーナ・アギレラが受賞した。
主要部門受賞者
編集当節の記述のうち、特記していない項目の出典は[1]である。
主要4部門
編集- 年間最優秀レコード賞
- 年間最優秀アルバム賞
- 年間最優秀楽曲賞
- 最優秀新人賞
ポップ
編集- 最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- "I Will Remember You" - サラ・マクラクラン(『エクスタシー (Fumbling Towards Ecstasy)』所収)
- 最優秀男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- "Brand New Day" - スティング(『ブラン・ニュー・デイ(Brand New Day)』所収)
- 最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- 最優秀ポップ・コラボレーション(ボーカルあり)
- 最優秀ポップ・インストゥルメンタル
- 最優秀ダンス録音
- 最優秀ポップ・アルバム
- 『ブラン・ニュー・デイ(Brand New Day)』 - スティング
- 『ミレニアム(Millennium)』 – バックストリート・ボーイズ
- 『ビリーヴ(Believe)』 – シェール
- 『Ricky Martin』 – リッキー・マーティン
- 『Mirrorball』 – サラ・マクラクラン
トラディッショナル・ポップ
編集- 最優秀トラディッショナル・ポップ・ボーカル・パフォーマンス
- 『シングス・エリントン ホット&クール(Bennett Sings Ellington: Hot & Cool)』 - トニー・ベネット
ロック
編集- 最優秀女性ロック・ボーカル・パフォーマンス
- "スウィート・チャイルド・オブ・マイン(Sweet Child O' Mine)" - シェリル・クロウ
- 最優秀男性ロック・ボーカル・パフォーマンス
- "American Woman" - レニー・クラヴィッツ
- 最優秀ロック・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- 最優秀ハードロック・パフォーマンス
- "Whiskey In The Jar" - メタリカ
- 最優秀メタル・パフォーマンス
- 最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- "The Calling" - エリック・クラプトン&サンタナ(サンタナ(『スーパーナチュラル(Supernatural)』所収)
- 最優秀ロック・ソング
- "Scar Tissue" - アンソニー・キーディス、チャド・スミス、フリー、ジョン・フルシアンテ
- 最優秀ロック・アルバム
- 『スーパーナチュラル(Supernatural)』 - サンタナ
- 『Breakdown』 – Melissa Etheridge
- 『シグニフィカント・アザー(Significant Other)』 – リンプ・ビズキット
- 『エコー(Echo)』 – トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ
- 『カリフォルニケイション(Californication)』 – レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
オルタナティヴ
編集- 最優秀オルタナティヴ・ミュージック・パフォーマンス
- 『ミューテーションズ(Mutations)』 - ベック
- 『トゥ・ヴィーナス・アンド・バック(To Venus and Back)』 – トーリ・エイモス
- 『ロングウェイ・ベイビー!!(You've Come a Long Way)』 – ファットボーイ・スリム
- 『プレイ(Play)』 – モービー
- 『ザ・フラジャイル(The Fragile)』 – ナイン・インチ・ネイルズ
R&B
編集- 最優秀女性R&Bボーカル・パフォーマンス
- "イッツ・ノット・ライト・バット・イッツ・オーケイ(It's Not Right but It's Okay)" - ホイットニー・ヒューストン(『マイ・ラヴ・イズ・ユア・ラヴ(My Love Is Your Love)』所収)
- 最優秀男性R&Bボーカル・パフォーマンス
- "Staying Power" - バリー・ホワイト(『ステイング・パワー(Staying Power)』所収)
- 最優秀R&Bパフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- 最優秀R&Bソング
- 最優秀R&Bアルバム
- 『FanMail』 - TLC
- 『Mary』 – メアリー・J. ブライジ
- 『マイ・ラヴ・イズ・ユア・ラヴ(My Love Is Your Love)』 – ホイットニー・ヒューストン
- 『R.』 – R・ケリー
- 『Back at One』 – ブライアン・マックナイト
- 最優秀トラディッショナルR&Bボーカル・パフォーマンス
- 『ステイング・パワー(Staying Power)』 - バリー・ホワイト
ラップ
編集- 最優秀ラップ・ソロ・パフォーマンス
- "My Name Is" - エミネム(『ザ・スリム・シェイディ LP(The Slim Shady LP)』所収)
- 最優秀ラップ・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "You Got Me" - エリカ・バドゥ&ザ・ルーツ(『シングズ・フォール・アパート (Things Fall Apart)』所収)
- 最優秀ラップ・アルバム
- エミネム『ザ・スリム・シェイディ LP(The Slim Shady LP)』 - Jeff Bass、Marky Bass、エミネム(プロデューサー)。Mr. B(エンジニア/ミキサー)。
- 『E.L.E. (Extinction Level Event): The Final World Front』 – バスタ・ライムス
- 『ダ・リアル・ワールド (Da Real World)』 – ミッシー・エリオット
- 『I Am...』 – ナズ
- 『Things Fall Apart』 – ザ・ルーツ
カントリー
編集- 最優秀女性カントリー・ボーカル・パフォーマンス
- 最優秀男性カントリー・ボーカル・パフォーマンス
- "Choices" - ジョージ・ジョーンズ
- 最優秀カントリー・パフォーマンス(デュオもしくはグループ)
- "Ready to Run" - ディクシー・チックス(『フライ(Fly)』所収)
- 最優秀カントリー・コラボレーション(ボーカルあり)
- "After The Gold Rush" - ドリー・パートン、エミルー・ハリス、リンダ・ロンシュタット
- 最優秀カントリー・インストゥルメンタル・パフォーマンス
- "Bob's Breakdowns" - アスリープ・アット・ザ・ホイール
- 最優秀カントリー・ソング
- "Come On Over" - ロバート・ジョン・"マット"・ランジ&シャナイア・トゥエイン
- 最優秀カントリー・アルバム
- 『フライ(Fly)』 - ディクシー・チックス
- 最優秀ブルーグラス・アルバム
ニューエイジ
編集- 最優秀ニューエイジ・アルバム
- 『ケルティック・ソルスティス(Celtic Solstice)』 - ポール・ウインター
ジャズ
編集- 最優秀コンテンポラリー・ジャズ・パフォーマンス
- 『インサイド(Inside)』 - デイヴィッド・サンボーン
- 最優秀ジャズ・ボーカル・パフォーマンス
- 『ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ(When I Look in Your Eyes)』 - ダイアナ・クラール
- 最優秀ジャズ・インストゥメンタル・ソロ
- "In Walked Wayne" - ウェイン・ショーター(J・J・ジョンソン『Heroes』収録)
- 最優秀ジャズ・インストゥメンタル・パフォーマンス(個人もしくはグループ)
- 『ライク・マインズ(Like Minds)』 - チック・コリア、デイヴ・ホランド、ゲイリー・バートン、パット・メセニー、ロイ・ヘインズ
- 『チェンジ(Change)』 – チック・コリア&オリジン
- 『レクイエム〜ケニー・カークランドに捧ぐ(Requiem)』 – ブランフォード・マルサリス・カルテット
- 『アート・オブ・ザ・トリオ Vol.4:ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード(Art of the Trio 4: Back at the Vanguard)』 – ブラッド・メルドー
- 『Inner Voyage』 – ゴンサロ・ルバルカバ
- 最優秀ラージ・ジャズ・アンサンブル・パフォーマンス
- 最優秀ラテン・ジャズ・パフォーマンス
- 『ラテン・ソウル(Latin Soul)』 - ポンチョ・サンチェス
ゴスペル
編集- 最優秀ロック・ゴスペル・アルバム
- 『Pray』 – レベッカ・セント・ジェームス
- 最優秀ポップ/コンテンポラリー・ゴスペル・アルバム
- 最優秀サザン、カントリーもしくはブルーグラス・ゴスペル・アルバム
- 『Kennedy Center Homecoming』 – Bill Gaither&Gloria Gaither
- 最優秀トラディショナル・ソウル・ゴスペル・アルバム
- 『Christmas with Shirley Caesar』 – シャーリー・シーザー
- 最優秀コンテンポラリー・ソウル・ゴスペル・アルバム
- 『Mountain High...Valley Low』 – ヨランダ・アダムス
- 最優秀ゴスペル・クワイアもしくはコーラス・アルバム
- Brooklyn Tabernacle Choir『High and Lifted Up』 – Carol Cymbala(クワイア・ディレクター)
ラテン
編集- 最優秀ラテン・ポップ・パフォーマンス
- 『Tiempos』 - ルーベン・ブラデス
- 最優秀トラディショナル・トロピカル・ラテン・パフォーマンス
- 『マンボ・バードランド(Mambo Birdland)』 - ティト・プエンテ
- 最優秀メキシカン-アメリカン・ミュージック・パフォーマンス
- 最優秀ラテン・ロック/オルタナティヴ・パフォーマンス
- 『Resurrection』 - クリス・ペレス・バンド
- 最優秀テハーノ・ミュージック・パフォーマンス
- 『Por Eso Te Amo』 - Los Palominos
- 最優秀サルサ・パフォーマンス
- 『Llego...Van Van - Van Van Is Here』 - ロス・バン・バン
- 最優秀メレンゲ・パフォーマンス
- 『Olga Viva Viva Olga』 - Olga Tañón
ブルース
編集- 最優秀トラディショナル・ブルース・アルバム
- 『ブルース・オン・ザ・バイユー(Blues on the Bayou)』 – B.B.キング
- 最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム
- 『Take Your Shoes Off』 – ザ・ロバート・クレイ・バンド
フォーク
編集- 最優秀トラディショナル・フォーク・アルバム
- 最優秀コンテンポラリー・フォーク・アルバム
- 『ミュール・ヴァリエイションズ(Mule Variations)』 - トム・ウェイツ
レゲエ
編集- 最優秀レゲエ・アルバム
ポルカ
編集- 最優秀ポルカ・アルバム
- 『Polkasonic』 - ブレイブ・コンボ
ワールドミュージック
編集- 最優秀ワールドミュージック・アルバム
- 『リーヴロ(Livro)』 - カエターノ・ヴェローゾ
チルドレンズ
編集- 最優秀ミュージカル・アルバム(子供向け)
- セサミストリート『エルモと毛布の大冒険(The Adventures of Elmo in Grouchland)』 - Andy Hill(プロデューサー)
- 最優秀スポークン・ワード・アルバム(子供向け)
- グラハム・グリーン、ケイト・ウィンスレット、ウィントン・マルサリス『Listen to the Storyteller』 - Steven Epstein、David Frost(プロデューサー)
スポークン
編集- 最優秀スポークン・ワード・アルバム
- 『The Autobiography of Martin Luther King, Jr.』 - レヴァー・バートン
- 最優秀スポークン・コメディ・アルバム
ミュージカル・ショー
編集- 最優秀ミュージカル・ショー・アルバム
- The New Broadway cast with バーナデット・ピーターズ&Tom Wopat『アニーよ銃をとれ(Annie Get Your Gun)』 - John McDaniel、Stephen Ferrera(プロデューサー)
ビジュアルメディア向け
編集- 最優秀サウンドトラック・アルバム(ビジュアルメディア向け)(新設)
- 『ターザン:オリジナル・サウンドトラック(Tarzan: An Original Walt Disney Records Soundtrack)』 – マーク・マンシーナ、フィル・コリンズ(プロデューサー)
作曲・編曲
編集- 最優秀インストゥルメンタル作曲
- "Joyful Noise Suite" - ドン・セベスキー(作曲者)(『Joyful Noise - A Tribute To Duke Ellington』所収)
- 最優秀楽曲(映画、テレビもしくは他のビジュアルメディア向け)(改名)
- マドンナ 「ビューティフル・ストレンジャー(Beautiful Stranger)」- マドンナ、ウィリアム・オービット(ソングライター)(『オースティン・パワーズ:デラックス(Austin Powers: The Spy Who Shagged Me)』より)
- 最優秀サウンドトラック・アルバム(映画もしくはテレビ向け)
- 『バグズ・ライフ(A Bug's Life)』 - ランディ・ニューマン(作曲者)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲
- "Chelsea Bridge" - ドン・セベスキー(『Joyful Noise - A Tribute To Duke Ellington』所収)
- 最優秀インストゥルメンタル編曲(ボーカリストあり)(改名)
- チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト featuring シャーリー・ホーン "Lonely Town" - アラン・ブロードベント(編曲者)(チャーリー・ヘイデン・カルテット・ウェスト『アート・オブ・ザ・ソング(The Art of the Song)』所収)
パッケージングおよびノーツ
編集- 最優秀録音パッケージ
- アスリープ・アット・ザ・ホイール『ライド・ウィズ・ボブ(Ride With Bob)』 - Buddy Jackson、Ray Benson、Sally Carns(アート・ディレクター)
- 最優秀ボックスド録音パッケージ
- マイルス・デイヴィス『Miles Davis - The Complete Bitches Brew Sessions』 - Arnold Levine、Ron Jaramillo(アート・ディレクター)
- 最優秀アルバム・ノーツ
- ジョン・コルトレーン『John Coltrane - The Classic Quartet: Complete Impulse! Studio Recordings』 - Bob Blumenthal(アルバム・ノーツ・ライター)
ヒストリカル
編集- 最優秀ヒストリカル・アルバム
- デューク・エリントン『The Duke Ellington Centennial Edition - The Complete RCA Victor Recordings (1927 - 1973)』 - オリン・キープニュース(プロデューサー)。Steven Lasker(プロデューサー兼エンジニア)。Paul Brizzi、Dennis Ferrante(エンジニア)。
制作・エンジニアリング
編集- 最優秀エンジニアド録音(非クラシカル)
- 最優秀エンジニアド録音(クラシカル)
- マイケル・ティルソン・トーマス(指揮者)、the Peninsula Boys Choir、San Francisco Girls Chorus、サンフランシスコ交響楽団 『イーゴリ・ストラヴィンスキー:Firebird; The Rite of Spring; Perséphone』 - Markus Heiland(エンジニア)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)
- プロデューサー・オブ・ザ・イヤー(クラシカル)
- リミキサー・オブ・ザ・イヤー(非クラシカル)
ミュージック・ビデオ
編集- 最優秀ミュージック・ビデオ(短編)
- コーン "Freak on a Leash" - Graham Morris、トッド・マクファーレン、ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス(ビデオ・ディレクター)。Terry Fitzgerald、Bart Lipton(ビデオ・プロデューサー)。(『Follow the Leader』所収)
- 最優秀ミュージック・ビデオ(長編)
- ジミ・ヘンドリックス『ライヴ・アット・ザ・フィルモア・イースト(Live at the Fillmore East)』 - Bob Smeaton(ビデオ・ディレクター)。Chips Chipperfield、ニール・アスピノール(ビデオ・プロデューサー)。
特別賞
編集脚注
編集- ^ “Past Winners Search”. GRAMMY.com. 2011年10月11日閲覧。
- ^ John Swenson (2002年10月8日). “Rock News: Music's high and low notes”. UPI.com. 2011年10月12日閲覧。
外部リンク
編集- Grammy.com(英語)