程久保川
程久保川(ほとくぼがわ)は、東京都日野市内を流れる多摩川水系の一級河川である。なお長野県諏訪郡富士見町内に程久保山(標高1977m)山麓を水源とし、全長約6kmで標高差1kmを流れ下る富士川水系の同名河川がある。
程久保川 | |
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水系 | 多摩川 |
種別 | 一級河川 |
水源 | 都道155号程久保六丁目交差点 |
流路 | 日野市 |
流域 | 日野市程久保‐三沢‐落川地区 |
概要
編集この河川は上流部の一部を除き三面護岸となっている都市計画河川で根川[要曖昧さ回避]と同様河川内に立ち入ることはできないが、多摩動物公園駅付近では暗礁から親水風に改修され降りる階段もある。しかし設置当初より閉鎖されている為立ち入り禁止である事に変化はない。
流域
編集都道155号線の「程久保六丁目交差点」の右側付近に起点が有り、しばらく都道503号線のみと並走する。このあたりは川というよりも用水路規模の流量である。多摩動物公園駅付近になると、多摩都市モノレール線が右方向から合流して来る。駅を過ぎてからは、川幅が広がると同時に、道路・モノレールの左側に移り、谷間に沿って程久保地区一帯を通る。その後、「程久保橋丁字路」で道路・モノレールと別れ、京王電鉄動物園線をくぐった後、京王線をくぐる。線路をくぐってからは、右方向に進路を変え、三沢地区一帯を通る。このあたりから、最下流の落川地区付近まで、「左〜右〜左」と緩やかにカーブする。このカーブを抜けると、ほぼ直線であり、そのまま浅川と多摩川に合流する。
長野県の同名河川流域については、諏訪大社蔵書の地図資料には程久保川沿いに集落、休戸区が描かれているとされている。これは釜無川流域に長谷村へ抜ける街道があった時代の記録とされている。甲州エリアは馬の飼育が行われていたとされている。木之間区グラウンド付近は平安時代にはすでに馬を飼育する牧場が存在していた、その一帯から朝廷に献上馬を輸送するため人々が往来する道は入笠山周辺を越えて高遠へ抜けるルート石堂(セキドウ)越えが使用された後、鎌倉時代には木之間区、若宮区を諏訪方面に行く鎌倉街道、その後はとちの木区~塚平区~原ノ茶屋区と行く甲州街道が使用されるようになった。木之間観音堂はかつて山中にあり、セキドウ越えの通行人の休憩場所として使用され、通行量の減少とともに城ノ尾根付近に一度移設された後、利用者の減少により現在の場所に移設され、1980年代に観音像盗難の被害に遭いながらも現在は子供の遊び場に利用されている。程久保川においては河川が急勾配であるがために台風等大雨では激流となりやすく、その間度重なる程久保川流域の水害により家屋流出が繰り返され、住民の多くは周辺の他地区へ移住したとされている。花場区と休戸区をつなぐ花場橋付近の巨石上には、水害後に作られたと見られる石彫物が残されている。昭和になってからも花場橋を残して橋回りが流される災害が発生した。現在の休戸区居住エリアは宮坂醸造真澄富士見蔵付近のみとなっているが、その水利は周辺の稲作に活用されている(2022年時点)。
その他
編集ギャラリー
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源流付近
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最下流にある人工のワンド
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俯瞰した解説
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浅川との合流点付近はUターンするような経路となっている