称願寺
山梨県笛吹市にある仏教寺院
称願寺(しょうがんじ)は、山梨県笛吹市にある仏教寺院。宗旨は時宗。
称願寺 | |
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本堂 | |
所在地 | 山梨県笛吹市御坂町上黒駒2964番地 |
位置 | 北緯35度36分28.9秒 東経138度42分18.7秒 / 北緯35.608028度 東経138.705194度座標: 北緯35度36分28.9秒 東経138度42分18.7秒 / 北緯35.608028度 東経138.705194度 |
山号 | 竜玉山 |
宗旨 | 時宗 |
宗派 | 時宗遊行派 |
本尊 | 阿弥陀如来立像 |
開山 | 他阿真教 |
開基 | 黒駒讃岐守 |
札所等 | 甲斐百八霊場第三十四番 |
文化財 | 木造他阿上人真教坐像(重要文化財) |
法人番号 | 4090005002351 |
歴史
編集鎌倉時代の正応5年(1292年)、時宗二世の他阿真教を開山として創建された。開基は黒駒讃岐守[1]。
所在する笛吹市上黒駒は甲府盆地南東部に位置し、笛吹川支流の金川左岸に立地する。一帯は甲府盆地から御坂峠越えを控えた古代官道である甲斐路(御坂路)・中世の鎌倉街道の要衝にあたる。近世には上黒駒村が成立する。
他阿は甲斐国の遊化を行い、そのルート上には北杜市須玉町若神子の長泉寺、甲府市太田町の一蓮寺、富士吉田市上吉田の西念寺など時宗寺院が分布している。松岸寺は総本山清浄光寺に次ぐ時宗の名刹である一蓮寺(甲府市)と関係が深い。
文化財
編集重要文化財(国指定)
編集- 木造他阿上人真教坐像(他阿上人真教坐像)
- 時宗二祖の他阿真教の等身大の肖像彫刻。鎌倉時代(14世紀)の作[4]。木造・彩色・玉眼嵌入[4]。像高は83.5センチメートル[4]。像内の頸部には持蓮華(じれんげ)を納める[5]。合掌して座した姿の真教の像で、病により顔の右半分が歪んだ風貌を忠実に写す。真教の肖像彫刻としては、神奈川県小田原市の蓮台寺に伝来する寿像(真教在世中の肖像)と並ぶ古作で、真教の死去(文保3年・1319年)からあまり時を隔てない時期の作と推定される[6]
山梨県指定天然記念物
編集- 称願寺のサクラ
その他
編集交通アクセス
編集脚注
編集- ^ 称願寺 - 山梨県 笛吹市:観光 施設一覧
- ^ 時を超えた心のふるさと 甲斐百八霊場
- ^ 社会福祉法人光珠福祉会
- ^ a b c 『祈りのかたち』、p.151
- ^ 『祈りのかたち』、p.152
- ^ 「新指定の文化財」『月刊文化財』237号(第一法規、1983)、p.12;「新指定の文化財」『月刊文化財』501号(第一法規、2005)、p.18
- ^ 『角川日本地名大辞典』19〈 山梨県〉、角川書店、1984年
- ^ 『黒駒勝蔵対清水次郎長』、p.5