礒谷真帆
礒谷 真帆(いそたに まほ、2002年3月22日 - )は、日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属の女流棋士[1][注釈 1]。LPSA番号は21[1]。千葉県習志野市出身[1]。所司和晴七段門下[1]。千葉県立幕張総合高等学校卒業[2][3]。早稲田大学人間科学部在学中[4]。LPSA所属の大庭美夏は母、大庭美樹は叔母[1]。
礒谷真帆 女流初段 | |
---|---|
名前 | 礒谷真帆 |
生年月日 | 2002年3月22日(22歳) |
プロ入り年月日 | 2018年11月1日(16歳) |
LPSA番号 | 21 |
出身地 | 千葉県習志野市 |
所属 | 日本女子プロ将棋協会 |
師匠 | 所司和晴七段 |
段位 | 女流初段 |
プロフィール | LPSA所属女流棋士 |
2018年11月20日現在 |
棋歴
編集女流棋士になるまで
編集小学1年生の時に親からルールを教わり将棋を始める[5]。
2014年に第6回中学生女子名人戦と第7回女子アマ王位戦で優勝[1]。
2016年に第48回女流アマ名人戦で優勝[6]。
2017年には日本女子プロ将棋協会(LPSA)の女性育成プロジェクト「GSPチャレンジ」(女子勉強会)に積極的に参加して実力を着実に伸ばす[1]。
2018年、第22回全国高等学校将棋女子選抜大会で優勝[1]。
女流棋戦ベスト8進出により女流棋士へ
編集2018年、第12期マイナビ女子オープンのチャレンジマッチを勝ち抜き、同棋戦の予選進出[7]。同年7月7日の予選で山口恵梨子、島井咲緒里、里見咲紀の3名の女流棋士に同日3連勝し本戦進出を決める(ベスト16)[8][9][10]。同年10月3日に行なわれた同棋戦の本戦1回戦で中村真梨花に勝利し、準々決勝進出(ベスト8)。アマチュア選手による「マイナビ女子オープン」ベスト8進出は「女流棋士2級昇級規定」[11]における「該当の女流棋戦で規定の成績を獲得」の要件を満たし、女流2級で女流棋士になる資格を得た[12]。 礒谷の資格申請書がLPSAに提出され、礒谷は2018年11月1日付でLPSA所属の女流2級となった[1]。アマチュアとして出場する女流棋戦で所定の成績を挙げプロ入りした女流棋士は、礒谷真帆が初の事例である[1]。
女流棋士になってから
編集女流棋士としてのデビュー戦は、2018年11月20日の第12期マイナビ女子オープン本戦2回戦(対岩根忍女流三段)であったが[13]、礒谷はこの対局を制してベスト4に進出したことにより、女流初段昇段の規定「マイナビ女子オープン ベスト4」を満たし、デビュー戦で女流初段への飛び級昇段を果たした[14][15]。長谷川優貴以来となるデビュー直後のタイトル挑戦の可能性も高まったが、準決勝で里見香奈に敗れて快挙はならなかった[16]。
棋風
編集居飛車党[17]。アマチュア時代は振り飛車を指していたときもあり[17]、様々な戦型を指しこなせるオールラウンダーを目指したいと話している[1]。
人物
編集昇段・昇級履歴
編集- 2018年11月マイナビ女子オープン 本戦ベスト8進出以上) 1日 - 女流2級(
- 2018年11月20日 - 女流初段(マイナビ女子オープン ベスト4、女流通算1勝0敗<女流1級 飛び級>)[14]
主な成績
編集在籍クラス
編集開始 年度 |
女流順位戦 | |||||||||||||||||
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期 | 白玲 | A級 | B級 | C級 | D級 |
|
||||||||||||
2021 | 1 | 順位決定トーナメント戦39位
| ||||||||||||||||
2022 | 2 | C18 | 5-3
| |||||||||||||||
2023 | 3 | C08 | 4-4
| |||||||||||||||
2024 | 4 | C11 | 2-6
| |||||||||||||||
2025 | 5 | D01 |
| |||||||||||||||
女流順位戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) |
年度別成績
編集年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
---|---|---|---|---|---|
2018 | 9 | 4 | 5 | 0.4444 | [19] |
2019 | 14 | 4 | 10 | 0.2857 | [20] |
2020 | 15 | 5 | 10 | 0.3333 | [21] |
2018-2020 (小計) |
38 | 13 | 25 | ||
2021 | 25 | 12 | 13 | 0.4800 | [22] |
2022 | 24 | 10 | 14 | 0.4166 | [23] |
2023 | 22 | 10 | 12 | 0.4545 | [24] |
2021-2023 (小計) |
71 | 32 | 39 | ||
通算 | 109 | 45 | 64 | 0.4128 | [25] |
2023年度まで |
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k “当協会所属 新女流2級誕生のお知らせ”. LPSA (2018年10月29日). 2019年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月31日閲覧。
- ^ 女流棋士WJKS (2020年3月10日). “ツイート(礒谷真帆)”. Twitter. 2020年3月21日閲覧。
- ^ “強豪の伝統守り続ける 全国選手権で団体優勝 幕張総合高校将棋部”. 高校生新聞. 2019年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月22日閲覧。
- ^ “早稲田大学将棋部”. wasedashogi.web.fc2.com. 2022年5月12日閲覧。
- ^ a b c d “所属棋士”. LPSA. 2018年11月1日閲覧。 礒谷のプロフィールより。
- ^ “第48期女流アマ名人戦”. 日本将棋連盟 (2016年10月10日). 2018年10月31日閲覧。
- ^ “4回戦結果”. 将棋情報局 (2018年6月9日). 2018年10月31日閲覧。
- ^ “10時の対局 終局(5)”. 将棋情報局 (2018年7月7日). 2018年10月31日閲覧。
- ^ “13時の対局 終局(1)”. 将棋情報局 (2018年7月7日). 2018年10月31日閲覧。
- ^ “予選決勝 終局(1)”. 将棋情報局 (2018年7月7日). 2018年10月31日閲覧。
- ^ 『女流棋士規定変更のお知らせ』(プレスリリース)日本将棋連盟、2018年4月2日 。2020年7月30日閲覧。
- ^ “▲中村真-△礒谷 礒谷アマ勝利”. 将棋情報局 (2018年10月3日). 2018年10月31日閲覧。
- ^ “岩根忍女流三段-礒谷真帆アマ戦”. 将棋情報局 (2018年11月20日). 2018年11月20日閲覧。
- ^ a b “礒谷女流2級がベスト4に進出”. 将棋情報局 (2018年11月20日). 2018年11月20日閲覧。
- ^ “日本女子プロ将棋協会”. 日本女子プロ将棋協会 (2018年11月21日). 2021年4月7日閲覧。
- ^ “里見香奈女流四冠が礒谷真帆女流初段に勝ち挑戦者決定戦進出を決める マイナビ女子オープン本戦 準決勝|棋戦トピックス|日本将棋連盟”. www.shogi.or.jp. 2019年3月13日閲覧。
- ^ a b “2018年10月3日 中村真梨花女流三段 対 礒谷真帆アマ”. 将棋情報局 (2018年10月3日). 2018年10月31日閲覧。 など棋譜コメントに記載。
- ^ “第7回女子アマ王位戦全国大会の模様(動画)”. LPSA (2014年12月31日). 2018年10月31日閲覧。
- ^ [1][名無しリンク]
- ^ [2][名無しリンク]
- ^ [3][名無しリンク]
- ^ [4][名無しリンク]
- ^ [5][名無しリンク]
- ^ [6][名無しリンク]
- ^ [7][名無しリンク]
関連項目
編集外部リンク
編集- 日本女子プロ将棋協会
- いそたにおおば (@M3garden) - X(旧Twitter)