盛合家住宅
岩手県宮古市にある住宅建築
盛合家住宅(もりあいけじゅうたく)は、岩手県宮古市津軽石に所在する住宅建築。主屋が登録有形文化財、庭園が登録記念物(名勝地関係)にそれぞれ登録されている。
盛合家住宅 | |
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情報 | |
用途 | 住宅 |
建築面積 | 456 m² |
階数 | 木造平屋一部2階建 |
竣工 | 江戸時代後期 |
所在地 | 岩手県宮古市津軽石第4地割18 |
座標 | 北緯39度34分55.6秒 東経141度56分9.0秒 / 北緯39.582111度 東経141.935833度座標: 北緯39度34分55.6秒 東経141度56分9.0秒 / 北緯39.582111度 東経141.935833度 |
文化財 | 国の登録有形文化財 |
指定・登録等日 | 2007年10月2日 |
概要
編集盛合氏は江戸時代中期から後期にかけて漁業・廻船業等を通じて、とりわけ津軽石川の鮭漁などで成長をなした豪商であり、安永3年(1774年)以降に盛合氏を名乗るようになった。河口に近い広大な敷地に門・主屋・離れ・4棟の蔵、庭園が残されている。享和元年(1801年)には測量調査途上であった伊能忠敬も滞在した。
建築
編集屋敷は商家造の御下居、常居と武家造の玄関、小座敷、次の間、御座敷によって構成される。座敷棟に土間棟が矩折れに付く切妻造鉄板葺きで、敷地の中央に南面して建つ。主座敷は床と違棚、付書院を構える12畳半で、二方に巡る土庇を介して庭園を望み、次の間や上便所、浴室も当時のまま残されている。2007年10月2日、国の登録有形文化財として登録された。
庭園
編集寛政9年(1797年)に盛岡藩主南部利敬による領内巡視に際し、居宅が宿所として使用されたのを契機に改修され、完成した。池は石組で護岸され、中央に島を擁し、かつては川魚類が放たれていた。池の背後には小高く築山が築かれ、池べりから頂部にかけて大振りの景石が複数据えられているほか、枯滝石組がある。庭園にはイチイ、クロマツ、コウヤマキなどの樹木が見られるほか、池の周囲にはサツキが配植されている。2012年1月24日、国の登録記念物(名勝地関係)として登録された。