画登軒春芝
江戸時代の大坂の浮世絵師
来歴
編集春好斎北洲の門人かといわれる。画登軒、登龍軒、春芝と号す。大坂の人で二ツ井戸に住む。作画期は文政8年(1825年)から天保の頃にかけてで、役者絵を残している。二代目尾上多見蔵を描いたものが多い。
作品
編集- 「けいせい月の戸・藤川友吉 鹿子勘兵衛実は鳥居又助・市川鰕十郎 けいせい万国・市川三光」 大判錦絵3枚続 池田文庫所蔵 ※文政8年正月、大坂角の芝居『傾城百万国』より。画寿軒春朝との合作
- 「奴百度平・尾上多見蔵」 中判錦絵 池田文庫所蔵 ※文政9年3月、大坂大西芝居『幼稚子敵討』
- 「尾花才三・尾上多見蔵 娘おこま・尾上梅之丞 白木屋喜蔵・中村友三」 大判錦絵2枚続 池田文庫所蔵 ※文政9年8月、大坂若太夫芝居『扇競錦絵姿』
- 「奴弥正平・尾上多見蔵」 大判錦絵 池田文庫所蔵 ※文政9年8 - 11月頃、若太夫芝居『旧礎花大樹』より。画中に「狂ひ咲するや小春の梅のはな 松朝」の句あり
- 「久三ノ小助・尾上多見蔵」 大判錦絵 池田文庫所蔵 ※文政9年8 - 11月頃、若太夫芝居『新板歌祭文』
- 「道風・沢村源之助 とつこの駄六・片岡市蔵」 大判錦絵2枚続 池田文庫所蔵 ※文政11年5月頃、若太夫芝居『小野道風青柳硯』
- 「三番叟・尾上多見蔵」 大判錦絵 池田文庫所蔵 ※天保2年(1831年)11月、大坂中の芝居
- 「尾上多見蔵の楽屋姿」 大判錦絵 池田文庫所蔵 ※文政10年頃
- 「娘お七・尾上多見蔵」 大判錦絵
- 「香具屋弥兵衛・尾上多見蔵」 錦絵
- 「中野藤兵衛・尾上多見蔵」 錦絵