男と女
『男と女』(おとことおんな、仏: Un homme et une femme)は、1966年のフランスの恋愛映画。監督はクロード・ルルーシュ、出演はアヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャンなど。第19回カンヌ国際映画祭でグランプリ(当時)を受賞し、ルルーシュの名を世界に知らしめた。
男と女 | |
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Un homme et une femme | |
監督 | クロード・ルルーシュ |
脚本 |
クロード・ルルーシュ ピエール・ユイッテルヘーベン |
製作 | クロード・ルルーシュ |
出演者 |
アヌーク・エーメ ジャン=ルイ・トランティニャン |
音楽 |
フランシス・レイ バーデン・パウエル |
主題歌 |
ピエール・バルー ニコール・クロワジール 「男と女」 |
撮影 |
クロード・ルルーシュ パトリス・プージェ |
編集 | クロード・バロウ |
製作会社 | レ・フィルム13 |
配給 | UA |
公開 |
1966年5月27日 1966年10月15日 |
上映時間 | 102分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
次作 | 男と女II |
ストーリー
編集この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
スタントマンの夫ピエールを事故で亡くしたスクリプト・ガール(映画監督の助手)のアンヌは、娘フランソワーズを寄宿学校に預け、パリで一人暮らしをしていた。ある日、娘に会うために寄宿学校に行った帰り、パリ行きの列車を逃してしまう。そんなアンヌにジャン・ルイという男性が車で送ると申し出た。ジャン・ルイも同じ寄宿学校に息子アントワーヌを預けており、また、妻ヴァレリーを自殺で亡くしていた。
キャスト
編集役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
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TBS版1 | TBS版2 | ||
アンヌ | アヌーク・エーメ | 小沢寿美恵 | |
ジャン・ルイ | ジャン=ルイ・トランティニャン | 西沢利明 | |
ピエール | ピエール・バルー | 中田浩二 | 堀勝之祐 |
ヴァレリー | ヴァレリー・ラグランジュ | 信沢三恵子 | |
寄宿学校の校長 | シモーヌ・パリ | 香椎くに子 | |
アントワーヌ | アントワーヌ・シレ[注 1] | 佐藤隆浩 | |
フランソワーズ | スアド・アミドゥ | 藤枝成子 | |
ラジオのアナウンサー | ジェラルド・シレ[注 1] | 納谷六朗 | |
ガソリンスタンド店員 | ポール・ル・パーソン | 藤本譲 |
音楽
編集クロード・ルルーシュの盟友である、フランシス・レイが担当している。「ダバダバダ」のスキャットが全編に流れる主題歌は非常に有名で、後に様々なアーティストにカバーされている。
歌っているのは、フランシス・レイの盟友であり、出演もしているピエール・バルーと、『愛と哀しみのボレロ』や『個人教授』で歌声を披露しているニコール・クロワジールである。
なお、この映画中の曲「サンバ・サラヴァ(邦題:男と女のサンバ)」は、ヴィニシウス・ヂ・モライスとバーデン・パウエルが作った曲「サンバ・サラヴァ」をピエール・バルーがフランス語に訳して自ら歌ったものである。
主なカバー
編集キャッチコピー
編集たちきれぬ過去の想いに濡れながら 愛を求める永遠のさすらい ………その姿は男と女 (1966年劇場公開当時のキャッチコピー)
その他
編集出世作
編集本作は、クロード・ルルーシュの出世作とも言うべき作品である。ルルーシュ自身は、20歳前後から短編映画を中心に作品を撮っていたが、無名の存在であった。本作の撮影に際しては、制作費のスポンサーが付かなかった為に自ら製作したが、本作で一躍有名となり、フランスを代表する映画監督の一人となった。
また、ピエール・バルーも本作の出演を契機に俳優としての地位を確かにした。ピエール・バルーは、本作品のための資金集めのために、音楽出版社サラヴァを組織していた。
フランシス・レイは、それまでもエディット・ピアフの晩年に曲を提供したり、イブ・モンタンの伴奏などで活躍していたが、本作の主題歌で作曲家としての地位を築き上げた。
自動車
編集主人公の男はレーサーという設定で、フォード・GT40をテストするシーンやフォード・マスタングでモンテカルロ・ラリーに出場するシーンなどがある。また、ル・マン24時間レース、モンテカルロ・ラリーの実際の映像も使用されている。
高橋幸宏
編集音楽家の高橋幸宏は公開当時中学生であったが、この映画を観るために映画館に18回も通い、後の彼の音楽やファッションに多大な影響をもたらしたという。劇中歌から「Saravah(君に幸あれ)」というポルトガル語をとってファールトアルバムのタイトルにし、ジャケットや曲のアレンジからも非常に影響を受けていることが窺える(詳しくは「サラヴァ!」参照)。 ピエール・バルーとはその後、映画「四月の魚」の主題歌にて共作が実現した。
続編
編集- 男と女II
- 続・男と女(実質はリメイク)
- 男と女 人生最良の日々 (2019)
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “野宮真貴×鈴木雅之、90年代待ち合わせソング「渋谷で5時」をアップデート”. 音楽ナタリー. (2016年8月26日) 2016年8月26日閲覧。