片男波(かたおなみ)は、日本相撲協会年寄名跡のひとつ。初代・片男波が四股名として名乗っていたもので、その由来は定かではないが、和歌山市に万葉集にも詠われた「片男波」という地名が存在する[1]

かつては「片男浪」と表記した。

片男波の代々

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  • 代目の太字は、部屋持ち親方。
代目 引退時しこ名 最高位 現役時の所属部屋 襲名期間 備考
初代 片男浪岸右エ門 --- ---
2代 温海嶽幸助 十4 雷部屋 1846年3月-?
3代 角田川千吉 --- 雷部屋 1857年11月-1863年8月(死去)
4代 花月川倉吉 --- 雷部屋 1864年4月-1876年10月(死去)
5代 大淀谷五郎 十1 竹縄-玉垣部屋 1880年1月-? 二枚鑑札
6代 中ノ関藤三郎 --- 友綱-玉垣部屋 1884年5月-1908年7月(死去) 二枚鑑札
7代 高緑太三郎 三13 片男浪部屋 1909年6月-1931年10月(死去)
8代 開月勘太郎 前13 尾車-峰崎-片男浪
-伊勢ノ海-花籠部屋
1933年5月-1950年5月(廃業)
9代 神風正一 関脇 二所ノ関部屋 1950年5月-1952年9月(廃業)
10代 九ヶ錦坦平 前3 井筒-九重-朝日山部屋 1955年5月-1957年5月(廃業) 借株
11代 松緑貢兵衛 十5 二所ノ関部屋 1957年9月-1961年3月 借株
5代尾車に名跡変更
12代 玉乃海太三郎 関脇 二所ノ関部屋 1961年3月-1987年9月(死去)
13代 玉ノ富士茂 関脇 片男波部屋 1987年9月-2010年2月 16代楯山に名跡変更
14代 玉春日良二 関脇 片男波部屋 2010年2月-

脚注

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  1. ^ ベースボールマガジン社『大相撲名門列伝シリーズ(2) 二所ノ関部屋』p32

関連項目

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