椎間板
椎間板(ついかんばん)、または椎間円板(ついかんえんばん)は、椎骨と呼ばれる脊柱を構成している一つ一つの骨の間に存在する円形の線維軟骨。ゼラチン状の髄核とコラーゲンを含む線維輪から成っており、椎骨にかかる衝撃を吸収する。また、椎骨の微妙な動きを可能にする軟骨関節を形成し、靭帯とともに脊椎を保持する役割を持つ。
椎間板 | |
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2つの腰椎とその周辺の靱帯の正中矢状面(左側中央が椎間板) | |
上から見た肋横突の関節(中央上部が椎間板) | |
概要 | |
表記・識別 | |
ラテン語 | disci intervertebrales |
MeSH | D007403 |
ドーランド /エルゼビア | d_22/12300697 |
グレイ解剖学 | p.289 |
TA | A03.2.02.003 |
FMA | 10446 |
解剖学用語 |
構造
編集椎間板は、内側にある髄核と、それを囲む線維輪から成る。この線維輪は、層状に重なる構造になっており、強力な環状の繊維が均等に圧力を分散する。椎間板は日々の身体活動の衝撃を吸収し、ショックアブソーバーとしての役割を果たす。線維軟骨の部分はドーナツ状に存在しており、中心の髄核はゼリー状である。椎間板が何らかの圧力によって前方または背面に移動し本来の位置から逸脱すると、椎間板の近くに位置する神経に圧力をかける可能性がある。これが、坐骨神経痛や椎間板ヘルニアとなる。
椎間板の数
編集椎間板に関連する医療
編集→詳細は「椎間板ヘルニア」を参照
人は加齢により、髄核から水分が減り、ショックの吸収能力を徐々に失う。線維軟骨もまた、年齢とともに弱くなる。これにより、慢性的な痛みを引き起こす可能性がある。
その他の画像
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人工椎間板
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胸部の後縦靱帯
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肋骨部分の脊柱の関節