栗 良平(くり りょうへい、本名・伊藤 貢、1943年 - )は、日本作家

経歴

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北海道砂川市出身。北海道砂川北高等学校卒業後、病院職員として10年間勤務。退職後、全国を行脚し各地の民話を収集。創作民話作家として、執筆講演活動を始める。

1989年、元々栗が口演し書籍化された童話『一杯のかけそば』が口コミで広がり、2月17日に開かれた衆議院予算委員会で、当時公明党所属の大久保直彦が質疑中に本書を朗読して[1]涙を誘ったということもあって話題となり、映画化もされた。

しかしその後、自称していた「北海道大学医学部卒」が虚偽である事が発覚。さらに、滋賀県寸借詐欺をしたことも明らかになり、表舞台から姿を消すこととなった。

1994年、北海道静内町で人妻を誘惑し、1998年まで各地を転々とし詐欺的行為を繰り返したとされる[2]。その後、滋賀県大津市の山中でテント生活を始め、さらに詐欺的行為を繰り返し、同市にある岩間山正法寺の次女と親しくなり、寺は真言宗醍醐派からの離脱を申し出たが総本山醍醐寺は認めず、裁判となって最高裁で敗訴したという[3]

著書

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  • 『栗良平作品集』第1 - 3集(栗っ子の会、栗っ子童話シリーズ) 1988 - 1990
  • 『一杯のかけそば』(角川文庫) 1992
  • 『一杯のかけそば』(青冬社) 1992

脚注

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  1. ^ 第114回国会 衆議院 予算委員会 第3号 平成元年2月17日”. 国会会議録検索システム. 国立国会図書館 (1989年2月17日). 2023年4月7日閲覧。
  2. ^ 「元愛人が明かす「一杯のかけそば」栗良平のウソ人生」『週刊新潮(1999年7月22日号)』第44巻第28号、新潮社、1999年7月、pp. 49-50、ISSN 0488-7484 
  3. ^ 「「一杯のかけそば」栗良平が主役の「名刹乗っ取り」騒動」『週刊新潮(2007年3月29日号)』第52巻第12号、新潮社、2007年3月、pp. 49-50、ISSN 0488-7484 

関連項目

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外部リンク

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