未沙のえる
日本の女優
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未沙 のえる(みさ のえる、12月25日[1] - )は、日本の女優。元宝塚歌劇団専科の男役[2]。元花組組長[3]。
みさ のえる 未沙 のえる | |
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生年月日 | 12月25日 |
出身地 | 日本 兵庫県芦屋市 |
身長 | 164cm |
職業 | 女優 |
ジャンル | 舞台・ドラマ |
活動期間 | 1973年 - |
活動内容 |
1973年:宝塚歌劇団入団 1974年:月組配属 1990年:花組へ異動、花組副組長就任 1991年:花組組長就任 1996年:専科へ異動 2012年:宝塚歌劇団退団、芸能活動再開 |
主な作品 | |
宝塚歌劇 『ME AND MY GIRL』 『ベルサイユのばら』 『おかしな二人』 『オーシャンズ11』 | |
備考 | |
宝塚歌劇団卒業生 |
来歴
編集1971年、宝塚音楽学校入学。
1973年、宝塚歌劇団に59期生として入団[4][3][2]。入団時の成績は29番[5]。星組公演「花かげろう/ラ・ラ・ファンタシーク」で初舞台[1][2]。
1990年6月30日付で花組へ組替えし、7月30日付で花組副組長に就任[6][3]。
1996年11月29日付で専科へ異動となる[3]。
専科異動後は各組に特別出演を続け、コメディーからシリアスまでこなす名バイブレーヤーとして活躍したが、2012年2月5日、星組「オーシャンズ11」東京公演千秋楽をもって、宝塚歌劇団を退団[2][4][3]。
宝塚歌劇団時代の主な舞台
編集初舞台
編集- 1973年3 - 4月、星組『花かげろう』『ラ・ラ・ファンタシーク』(宝塚大劇場のみ)
月組時代
編集- 1975年1月、『春鴬囀』新人公演:塩屋/『ラビング・ユー』
- 1976年5月、『スパーク&スパーク』/『長靴をはいた猫』新人公演:ジョルジュ
- 1978年8月、『隼別王子の叛乱』新人公演:麻奴(本役:清川はやみ)/『ラブ・メッセージ』
- 1979年2月、『日本の恋詩』/『カリブの太陽』新人公演:ドベック(本役:水代玉藻)
- 1979年4月、『ロミオとジュリエット』(バウ)モンタギュー
- 1979年6月、『春愁の記』新人公演:薄(本役:葉山三千子)/『ラ・ベルたからづか』
- 1979年9月、『恋とかもめと六文銭』(バウ)猿飛佐助
- 1979年11月、『バレンシアの熱い花』新人公演:ドン・ファン・カルデロ(本役:江夏淳)/『ラ・ベルたからづか』(東宝)
- 1980年1月、『アンジェリク』ベルナール・アンディジョ侯爵、新人公演:クロード・ル・プチ(本役:汝鳥伶)/『仮面舞踏会』
- 1980年6月、『スリナガルの黒水仙』サルヒンディ/『クラシカル・メニュー』
- 1980年8月、『恋とかもめと六文銭』猿飛佐助/『魅惑のプレリュード』(中日)
- 1980年9月、『恋とかもめと六文銭』猿飛佐助/『ラ・ベルたからづか』(全国ツアー)
- 1981年1月、『ジャンピング!』/『新源氏物語』右大臣
- 1981年2月、『ディーン』(バウ)エリア・カザン
- 1981年6月、『白鳥の道を越えて』ディエゴ、新人公演:ロドリーゴ(本役:神代錦)/『ザ・ビッグ・アップル』
- 1981年8月、『愉快な夢人たち』(中日)
- 1981年11月、『天明ふぁんたじい』(バウ)蔦屋重三郎
- 1982年2月、『あしびきの山の雫に』津守連通/『ジョリー・シャポー』
- 1982年8月、『シブーレット』(バウ)グルニュ叔母
- 1982年10月、『愛限りなく』甘酒屋/『情熱のバルセロナ』カルロス
- 1983年6月、『恋と十手と千両箱』(バウ)松五郎
- 1983年9月、『野菊の詩』(バウ)常吉
- 1984年1月、『I am What I am』(バウ)
- 1984年11月、『ガイズ&ドールズ』ナイスリー
- 1985年1月、『ハッピー・エンジェル』(バウ)変な女神
- 1985年5月、『二都物語』バーサッド/『ヒート・ウェーブ』
- 1985年9月、『スウィート・リトル・ロックンロール』(バウ)フレディ
- 1985年11月、『ときめきの花の伝説』ヴァレリオ・ミケーレ伯爵/『ザ・スィング』
- 1986年5月、『百花扇』/『哀愁』オルガ・キローワ
- 1986年11月、『パリ、それは悲しみのソナタ』メルケス/『ラ・ノスタルジー』
- 1986年1月、『スウォード・フラッシュ!』(バウ・東京特別・名古屋特別)
- 1987年5月、『ME AND MY GIRL』パーチェスター
- 1987年9月、『青春の旋風〜リトル・ヒーロー三四郎』(バウ)テリー・ゴートン
- 1988年2月、『ミー・アンド・マイガール』(中日)パーチェスター
- 1988年5月、『南の哀愁』タチ/『ビバ!シバ!』
- 1988年11月、『恋と霧笛と銀時計』松五郎/『レインボー・シャワー』
- 1989年2月、『赤と黒』(バウ・東京特別)レナール氏
- 1989年5月、『新源氏物語』右大臣/『ザ・ドリーマー』
- 1989年9月、『ウォーターフロント・ララバイ』(バウ)HAGA(羽賀)
- 1989年11月、『天使の微笑・悪魔の涙』フロイト/『レッド・ホット・ラブ』
- 1990年2月、『大いなる遺産』ジャガーズ/『ザ・モダーン』
- 1990年4月、『天使の微笑・悪魔の涙』フロイト/『レッド・ホット・ラブ』(全国ツアー)
花組時代
編集- 1990年9月、『秋…冬への前奏曲』レオ・シュルツ/『ザ・ショーケース』
- 1991年1月、『春の風を君に…』林則徐/『ザ・フラッシュ』
- 1991年2月、『小さな花がひらいた』(バウ・東京特別)中島市蔵
- 1991年6月、『ヴェネチアの紋章』アンドレア・グリッティ/『ジャンクション24』
- 1991年8月、『ディーン』(バウ・東京特別)エリア・カザン
- 1991年9月、『ベルサイユのばら - フェルゼン編 -』(全国ツアー)グスタフ3世
- 1992年2月、『白扇花集』/『スパルタカス』アルビニス
- 1992年4月、『小さな花がひらいた』助二郎/『ジャンクション24』(全国ツアー)
- 1992年8月、『心の旅路』ブランピード/『ファンシー・タッチ』
- 1992年10月、『フラワー・ドラム・ソング』(バウ)フランキー・ウィン
- 1993年2月、『メランコリック・ジゴロ -あぶない相続人-』フォンダリ/『ラ・ノーバ!』
- 1993年8月、『ベイ・シティ・ブルース』ペリー/『イッツ・ア・ラブストーリー』
- 1993年10月、『ワン・タッチ・オブ・ビーナス』(東京特別・バウ)タクシー・ブラック
- 1994年2月、『ベイ・シティ・ブルース』ペリー/『イッツ・ア・ラブストーリー』(中日)
- 1994年3月、『ブラック・ジャック 危険な賭け』スノードン卿/『火の鳥』
- 1994年5月、『アロー・アロー・キャメロット?』(バウ)マーリン
- 1994年9月、『冬の嵐、ペテルブルグに死す』カリオストロ/『ハイパー・ステージ!』
- 1995年1月、『哀しみのコルドバ』ゼバスチャン伯爵/『メガ・ヴィジョン - はてしなき幻想 -』
- 1995年2月、『LAST DANCE』(バウ・東京特別)ルッチーノ
- 1995年6月、『エデンの東』ウィル・ハミルトン/『ダンディズム!』
- 1995年9月、『紅はこべ』プリンス・オブ・ウェールズ/『メガ・ヴィジョン - はてしなき幻想 -』(全国ツアー)
- 1996年3月、『HURRICANE』(バウ)酔っぱらい
- 1996年6月、『ハウ・トゥー・サクシード -努力しないで出世する方法-』トィンブル
- 1996年9月、『エデンの東』ウィル・ハミルトン/『ダンディズム!』(全国ツアー)
専科時代
編集- 1996年12月、『バロンの末裔』(月組)トーマス
- 1997年2月、『Non-STOP!! - 午前0時に幕は開く - 』(月組:バウ・東京特別)精霊の長ノエル/ミスター・マヤ
- 1997年6月、『EL DORADO』(月組)ドン・ラファエル・メンドーサ
- 1997年8月、『FAKE LOVE』(月組:バウ・東京特別・名古屋特別)ライアン
- 1997年12月、『春櫻賦』(雪組)樺山久高
- 1998年6月、『心中・恋の大和路』(雪組:バウ)妙閑/孫右衛門
- 1998年8月、『黒い瞳』(月組)サヴェーリィチ
- 1998年11月、『シンデレラ・ロック』(月組:バウ)アル
- 1999年4月、『再会』クードレイ・クレマン/『ノバ・ボサ・ノバ』シスター・マーマ(雪組)
- 1999年9月、『SAY IT AGAIN』(雪組:バウ)エメット
- 1999年11月、『バッカスと呼ばれた男』(雪組)アラミス
- 2000年4月、『ささら笹舟 -明智光秀の光と影- 』(雪組:バウ)羽柴秀吉
- 2000年6月、『うたかたの恋』(宙組:全国ツアー)ロシェック
- 2000年8月、『LUNA-月の伝言-』(月組:博多座)マッコイ
- 2000年9月、『ゼンダ城の虜』(月組)サプト
- 2000年12月、『月夜歌聲』(雪組:ドラマシティ・東京特別)張
- 2001年4月、『ベルサイユのばら2001 - フェルゼンとマリー・アントワネット編 -』(宙組)メルシー伯爵
- 2001年4月、『ベルサイユのばら2001 - オスカルとアンドレ編 - 』(星組)ジャルジェ将軍
- 2001年9月、『ミケランジェロ』(花組:東宝)ユリウス2世
- 2001年12月、『カナリア』(花組:ドラマシティ・東京特別)ティアロッサミ
- 2002年4月、『風と共に去りぬ』(花組・雪組:日生)ミード博士
- 2002年5月、『追憶のバルセロナ』(雪組)イアーゴー
- 2002年11月、『ガラスの風景』(星組)アルト
- 2003年1月、『おーい春風さん』(星組:バウ)地蔵
- 2003年5月、『野風の笛』花井三九郎/『レヴュー誕生』(花組)
- 2003年10月、『二都物語』(花組:バウ・東京特別)マネット
- 2004年1月、『Romance de Paris』(雪組:中日)シルヴァン/アッバス国王
- 2004年3月、『BOXMAN - 俺に破れない金庫などない - 』(宙組:東京特別・ドラマシティ)ロジャー
- 2004年4月、『ジャワの踊り子』(月組:全国ツアー)私
- 2004年5月、『ジャワの踊り子』(花組:全国ツアー)私
- 2004年8月、『La Esperanza-いつか叶う-』(花組)マイケル・ゴールドバーグ
- 2005年1月、『ホテル ステラマリス』(宙組)モーリス・ランカスター
- 2005年5月、『ホテル ステラマリス』(宙組:全国ツアー)モーリス・ランカスター
- 2005年9月、『ベルサイユのばら』(星組:全国ツアー)メルシー伯爵
- 2005年11月、『ベルサイユのばら』(星組:韓国公演)メルシー伯爵
- 2006年1月、『ベルサイユのばら - フェルゼンとマリー・アントワネット編 - 』(星組)メルシー伯爵
- 2006年6月、『コパカバーナ』(星組:梅田芸術劇場)サム・シルヴァー
- 2006年8月、『愛するには短すぎる』(星組)ジェラルド・ウォーバスク/ブランドン・オサリバン
- 2007年1月、『パリの空よりも高く』(月組)レオニード・マンジュボア
- 2007年5月、『大坂侍 - けったいな人々 - 』(月組:バウ・東京特別)渡辺玄軒
- 2007年8月、『MAHOROBA - 遥か彼方 YAMATO - 』/『マジシャンの憂鬱』(月組)シュトルムフェルド男爵
- 2008年1月、『ホフマン物語』(月組:バウ)ルテール/クレスペル/スパランツァーニ/ピティキナッチョ
- 2008年3月、『ME AND MY GIRL』(月組)パーチェスター
- 2008年8月、『マリポーサの花』(雪組)イスマヨール
- 2009年1月、『忘れ雪』(雪組:バウ・東京特別)桜木清一郎
- 2009年3月、『ZORRO 仮面のメサイア』(雪組)ドン・カルロス/長老レッド・ウィロー
- 2008年3月、『ミー・アンド・マイガール』(花組:梅田芸術劇場)パーチェスター
- 2009年10月、『ラストプレイ』(月組)グラハム(古美術鑑定家)
- 2010年2月、『ソルフェリーノの夜明け』(雪組)ルニオール・ハーベルマン(戦争で娘を失い酒におぼれる医師)
- 2010年6月、『ロジェ』(雪組)バシュレ
- 2010年10月、『はじめて愛した』(雪組:シアター・ドラマシティ、東京特別)アッシュ
- 2011年2月、『愛するには短すぎる』ブランドン・オサリバン/『ル・ポアゾン 愛の媚薬Ⅱ』(星組:中日劇場)
- 2011年5月、『美しき生涯 -石田三成 永遠(とわ)の愛と義-』豊臣秀吉(宙組)
- 2011年9月、『おかしな二人』(バウ)フィリックス・アンガー
- 2011年11月、『オーシャンズ11』ソール・ブルーム(星組) 退団公演[2][4][3]
宝塚歌劇団退団後の主な活動
編集この節に雑多な内容が羅列されています。 |
舞台
編集- 2012年8月『明治座創業140周年記念 大江戸緋鳥808 』(明治座)お藤[4]
- 2012年11月『客家』(天王洲銀河劇場・兵庫県立芸術文化センター)曽徳慈・謎の台湾人[4]
- 2013年9月『40カラット』(大阪松竹座・東京芸術劇場)[4]
- 2013年10月『TAKARAZUKA WAY TO 100th ANNIVERSARY FINAL DREAM, A DREAM~宝塚歌劇100周年 前夜祭~』(東急シアターオーブ・梅田芸術劇場)[4]
- 2014年2月『コンダーさんの恋』(明治座)伊藤梅子
- 2014年10月『夫が多すぎて』(シアタークリエ)
- 2016年6月、 演劇女子『続・11人いる! 東の地平・西の永遠』(京都劇場・サンシャイン劇場) - バパ大臣 役[8][9]
- 2017年7月、『ふるあめりかに袖はぬらさじ』(明治座)マリア
- 2017年11月、『夫婦漫才』(シアター1010他)
- 2022年6月、『ガイズ&ドールズ』(帝国劇場)- カートライト将軍 役[10]
- 2025年3月、『TARKIE〜伝説の女たち〜』(よみうりホール)[11]
ドラマ
編集脚注
編集出典
編集- ^ a b c d e f 『宝塚おとめ 2011年度版』 阪急コミュニケーションズ、2011年、9頁。ISBN 978-4-484-11505-4。
- ^ a b c d e Memories of 未沙のえる タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ a b c d e f g h 宝塚退団後の初舞台は『大江戸緋鳥808』 未沙のえるインタビュー 宝塚ジャーナル。
- ^ a b c d e f g h 『コンダーさんの恋』未沙のえるインタビュー 宝塚ジャーナル。
- ^ a b 100年史(人物) 2014, p. 85.
- ^ 80年史 1994, p. 294.
- ^ 80年史 1994, p. 295.
- ^ “モーニング娘。ら演劇女子部が萩尾望都原作に、汐月しゅう・未沙のえるも出演”. ステージナタリー. (2016年4月16日) 2016年4月18日閲覧。
- ^ “「続・11人いる!」でイリュージョンにも、工藤遥「挑戦がたくさん」”. ステージナタリー. (2016年4月25日) 2016年4月25日閲覧。
- ^ “ミュージカル「ガイズ&ドールズ」帝国劇場公演が一部中止に”. ステージナタリー. ナターシャ (2022年6月20日). 2022年6月23日閲覧。
- ^ “凰稀かなめ主演「TARKIE〜伝説の女たち〜」追加キャストに未沙のえる・矢部昌暉ら”. ステージナタリー. ナターシャ (2024年11月20日). 2024年11月20日閲覧。
参考文献
編集- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0。
- 企画・構成・執筆:橋本雅夫 著、編集統括:北川方英 編『夢を描いて華やかに―宝塚歌劇80年史―』宝塚歌劇団、1994年9月9日。ISBN 4-924333-11-5。