斎藤新
斎藤 新(さいとう あらた、2001年2月9日 - )は、日本中央競馬会 (JRA)・栗東トレーニングセンターの騎手。
斎藤 新 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 茨城県[1] |
生年月日 | 2001年2月9日(23歳)[1] |
身長 | 164.6 cm[2] |
体重 | 47.2 kg[2] |
血液型 | O型 |
騎手情報 | |
所属団体 | JRA |
所属厩舎 |
栗東・安田隆行(2019.3 - 2024.3) →栗東・フリー(2024.3 - )[3] |
初免許年 | 2019年 |
免許区分 | 平地・障害 |
戸籍上の表記は旧字体が含まれた「齋藤」だが、JRAでは旧字体等での登録が認められていないため、新字体の「斎藤」に修正して登録している[4]。
来歴
編集茨城県出身。物心が付いた頃から競馬場に連れて行ってもらい、人馬一体となっている姿に感動して騎手を志すようになる[6]。子供の頃は、馬が怖かったが、乗馬クラブに通うことで次第に慣れ[1]、2013年11月3日、中学1年生の時に東京競馬場で行われた第5回ジョッキーベイビーズで優勝[1]。表彰式では「将来は騎手になりたい」とインタビューで述べた。
2016年に競馬学校騎手課程に入学[7]。2019年2月、競馬学校騎手課程を卒業(第35期[注 1])。卒業式当日に行われた卒業供覧の模擬レースを勝利して競馬学校チャンピオンシップ総合優勝者に輝き、アイルランド大使特別賞と模範賞を受賞した[8]。
父は美浦所属の調教師であるが、「一緒にいると甘えているように見られるので。お互い離れていた方がためになると思った」との理由から栗東所属を選択し、2019年3月に安田隆行厩舎から騎手デビュー[6]。デビュー翌日の3月3日の小倉第4競走(3歳未勝利)を自厩舎のアルファライズで制し、デビューから10戦目で初勝利を挙げた[1]。同期の中では一番乗りの白星であった[5][9]。さらに、同日の7R(4歳以上500万下)では父の管理馬オーケストラに騎乗して1着となり、通算2勝目を親子のタッグで飾った[10]。
デビュー年ながら地方交流のスパーキングレディーカップ (JpnIII) では父が管理するマドラスチェックとコンビを組み重賞初騎乗を果たした(4着)。また函館記念 (GIII) では同じく父の厩舎のブラックバゴに騎乗し、第36回ホープフルステークス (GI) では初GI騎乗も果たす(クリノブレーヴ、13着)など[11]、JRAで42勝を挙げ、2016年の木幡巧也以来となるJRA賞最多勝利新人騎手を受賞[1]、加えて「中央競馬年間ホープ賞・関西」も受賞した[12]。
2020年7月5日、単勝13番人気のラブカンプーでCBC賞 (GIII) を制し、重賞初勝利を挙げた[13]。
2021年10月17日、新潟8Rでサトノアポロンに騎乗し1着となり、JRA通算100勝(現役99人目)を達成した[14]。
2023年11月18日、福島6Rでレッドデクスターに騎乗した際、落馬し「左肩の負傷」と診断され、同日残りの9〜12Rとよく19日の騎乗が乗り替わりとなった[15]。
2024年3月5日をもって安田隆行の定年引退に伴い、3月6日から栗東でフリーになる[16]。
2024年6月15日、函館6Rで馬場入場後に落馬し、右鎖骨を骨折。同30日の小倉で実戦復帰した2走目騎乗後、右肩の負傷と診断され、その後の騎乗を乗り代わりとなる。7月4日に茨城の病院に入院し、同5日にプレートを入れる手術をすることを発表[17]。10月6日、新潟9Rをウィープディライトで勝ち、現役57人目となるJRA通算200勝を3276戦目で達成した[18]。
人物
編集主な騎乗馬
編集騎乗成績
編集日付 | 競馬場・開催 | 競走名 | 馬名 | 頭数 | 人気 | 着順 | |
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初出走 | 2019年3月2日 | 1回小倉7日目1R | 3歳未勝利 | クーファピーカブー | 14頭 | 3 | 5着 |
初勝利 | 2019年3月3日 | 1回小倉8日目4R | 3歳未勝利 | アルファライズ | 16頭 | 7 | 1着 |
重賞初騎乗 | 2019年7月24日 | 2回函館4日目11R | 函館記念 | ブラックバゴ | 16頭 | 13 | 14着 |
重賞初勝利 | 2020年7月5日 | 4回阪神2日目11R | CBC賞 | ラブカンプー | 16頭 | 13 | 1着 |
GI初騎乗 | 2019年12月28日 | 5回中山9日目11R | ホープフルステークス | クリノブレーヴ | 13頭 | 13 | 13着 |
GI初勝利 |
年度別成績
編集年度 | 1着 | 2着 | 3着 | 騎乗数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
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2019年 | 42 | 44 | 38 | 572 | .073 | .150 | .217 |
2020年 | 35 | 36 | 39 | 696 | .050 | .102 | .158 |
2021年 | 34 | 37 | 37 | 611 | .056 | .116 | .177 |
中央 | 111 | 117 | 114 | 1879 | .059 | .121 | .182 |
地方 | 4 | 2 | 2 | 20 | .200 | .300 | .400 |
- 情報はJRA騎手名鑑より。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f 『優駿』2020年2月号、46頁。
- ^ a b 騎手名鑑. JRA. 2019年3月3日閲覧
- ^ 小沢 大仁騎手、斎藤 新騎手、森 一馬騎手が所属変更日本中央競馬会、2024年2月21日配信・閲覧
- ^ 令和2年度 騎手免許試験(更新)合格者 - 日本中央競馬会 2020年2月11日
- ^ a b “斎藤新騎手がルーキー初勝利一番乗り!父は斎藤誠調教師…小倉4R”. 競馬ラボ (2019年3月3日). 2019年3月3日閲覧。
- ^ a b “斎藤新、父の夢は僕が叶える いよいよジョッキーデビュー 父は美浦の調教師”. netkeiba.com (2019年3月1日). 2019年3月3日閲覧。
- ^ 斎藤師長男など8名 来年度競馬学校騎手課程合格者が発表. UMA-JiN(2015年10月26日付). 2019年2月13日閲覧
- ^ a b JRA競馬学校騎手課程卒業式 岩田ジュニアの望来君「日本でも海外でも活躍」. スポーツ報知(2019年2月12日付). 2019年3月3日閲覧
- ^ “斎藤新が小倉4Rを自厩舎馬で新人騎手初V!”. サンケイスポーツ (2019年3月3日). 2019年3月3日閲覧。
- ^ “2019/03/03 小倉9R レース情報(JRA)”. netkeiba.com. 2019年3月3日閲覧。
- ^ “斎藤新 クリノブレーヴでGI初騎乗 - 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2019年12月19日閲覧。
- ^ “斎藤新騎手、新人最多42勝/中央競馬年間ホープ賞”. 日刊スポーツ. 2020年1月1日閲覧。
- ^ “騎手の重賞初制覇、夏場に相次ぐ 不人気馬で好走”. 日本経済新聞 電子版. 2020年10月20日閲覧。
- ^ “斎藤新がJRA通算100勝「ここを通過点として、お世話になっている方々に恩返しを」”. 東スポ競馬 (2021年10月17日). 2024年7月4日閲覧。
- ^ “斎藤新が福島6Rで落馬負傷 左肩の負傷で土曜に続き日曜6鞍で乗り替わり”. 東スポ競馬 (2023年11月18日). 2024年7月4日閲覧。
- ^ “小沢大仁騎手、斎藤新騎手、森一馬騎手がフリーに転向 3月6日から - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年2月21日閲覧。
- '^ “斎藤新騎手が5日に手術へ 6月30日の小倉8Rで騎乗後に右肩負傷”. UMATOKU | 馬トク - スポーツ報知 (2024-07-04JST10:04:00+0900). 2024年7月4日閲覧。
- ^ “斎藤新がJRA通算200勝「今年中に達成することができて、ホッとしています」 - スポニチ Sponichi Annex ギャンブル”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年10月6日閲覧。
- ^ “2019年度 調教師・騎手免許試験合格者 斎藤新”. JRA (2019年2月12日). 2019年3月3日閲覧。
- ^ “ドゥーラ|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2023年7月30日閲覧。
参考文献
編集- 優駿編集部(著)、大恵陽子(編)「斎藤新 目標を達成した先に」『優駿』914号、日本中央競馬会、2020年、p46。
外部リンク
編集- 斎藤 新の騎手情報 - 競馬ラボ