幸田浩子
概説
編集1971年、大阪府豊中市の生まれ。音楽への理解と造詣の深い両親のもとで育った。
大阪府立豊中高等学校卒業後、一浪後、東京藝術大学声楽科入学。 1997年、東京芸術大学声楽科を首席で卒業。同大学院修了。後にオペラ研修所の第11期を修了する。
文化庁派遣芸術家在外研修員の資格を得てイタリア・ボローニャへ2年間研修留学。2000年にウィーン・フォルクスオーパーと2年間の専属契約を結んだ。
2004年5月、宮本亜門演出のミュージカル、バーンスタイン作『キャンディード』にクネゴンデ役で出演した。
2000年代の前半にドイツのアルテ・ノーヴァから発売されたグスタフ・クーンのいくつかの録音(ロッシーニの『ブルスキーノ氏』やモーツァルトの『レクイエム』、リヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指環』など)に参加した。
2008年2月、コロムビアミュージックエンタテインメントから初のソロ・アルバム『モーツァルト・アリア集』が発売された。4月には紀尾井ホールでNHK交響楽団の主要メンバーとの共演によるリサイタルを開催、6月には東京二期会による『ナクソス島のアリアドネ』(リヒャルト・シュトラウス)でツェルビネッタ役を演じ好評を博した。こうした活動を評価され、8月に第38回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞を受賞した[1]。
2009年2月には2枚目となるアルバム『カリヨン/幸田浩子〜愛と祈りを歌う』が発売された。タイトル曲の「カリヨン-新しい色の祝祭にて-」は幸田の歌声に感銘を受けたイタリアのポピュラー音楽の作曲家、ベッペ・ドンギアから贈られたものである[2]。同年11月にアルバム『あなたの優しい声が 〜イタリア&フランス・オペラ・アリア集』が、2010年11月に『天使の糧(パン)』が発売された。
ディスコグラフィ
編集- モーツァルト・アリア集(2008年2月20日)
- カリヨン/幸田浩子 〜愛と祈りを歌う(2009年2月18日)
- あなたの優しい声が 〜イタリア&フランス・オペラ・アリア集(2009年11月18日)
- 天使の糧(パン)(2010年11月17日)
- ワルツの夢~幸田浩子イン・ウィーン(2012年11月21日)
- ふるさと~日本のうた~(2013年4月17日)
- スマイル -母を想う-(2015年4月22日)
出演
編集- NHKニューイヤーオペラコンサート(2004年、2008年、2009年、2010年、2012年)
- 東急ジルベスターコンサート(2009-2010、2011-2012、2014-2015)
- ブロードキャスター(不定期のゲスト出演)
- NHKラジオ夕刊(2005年1月、3月にゲスト出演)
- 気ままにクラシック(2008年4月より笑福亭笑瓶とともに番組パーソナリティーを務める)[3]
- スタジオパークからこんにちは(2010年1月18日にゲスト出演)
- レシピ・アン(2012年10月より北川辰彦、ジョン・ハオとともに番組パーソナリティーを務める)
脚注
編集出典
編集- ^ 第38回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞 幸田浩子
- ^ BIWAKO HALL NEWSLETTER 2006.8.20 No.6
- ^ "気ままにクラシック". NHK. 2010年8月10日. 2010年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年8月10日閲覧。