山口泰明
山口 泰明(やまぐち たいめい、本名:やまぐち やすあき、1948年11月10日 - )は、日本の政治家。衆議院議員(7期)、外務大臣政務官(第1次小泉内閣)、内閣府副大臣(第3次小泉改造内閣)、衆議院外務委員長、自由民主党選挙対策委員長などを歴任。
山口 泰明 やまぐち たいめい | |
---|---|
| |
生年月日 | 1948年11月10日(76歳) |
出生地 | 日本 埼玉県比企郡川島町 |
出身校 | 日本大学法学部 |
前職 | 武州ガス(株)取締役 |
所属政党 | 自由民主党(竹下派) |
親族 |
祖父・山口圭一郎(旧中山村長) 父・山口泰正(元川島町長) 次男・山口晋(衆議院議員) |
公式サイト | たいめい 山口泰明未来へ |
選挙区 | 埼玉10区 |
当選回数 | 7回 |
在任期間 |
1996年 - 2009年 2012年12月18日[1] - 2021年10月14日 |
その他の職歴 | |
第8代 自由民主党選挙対策委員長 (総裁: 菅義偉) (2020年9月16日 - 2021年10月1日) |
来歴
編集埼玉県比企郡川島町生まれ。日本大学第二高等学校、日本大学法学部政治経済学科卒。叔父が武州ガス会長で、その勧めにより[要出典]旭川ガス・坂戸ガス・武州ガスと各ガス会社に勤務している[要出典]。
1996年の総選挙で初当選。以降、小選挙区で4回連続当選。
党総務、衆議院安全保障委員会理事、外務大臣政務官、党副幹事長等を歴任。第3次小泉改造内閣では内閣府副大臣を務めた。2006年9月に発足した安倍内閣では衆議院外務委員長に任命された。2007年9月、党改革実行本部長代理に就任[要出典]。2008年5月、党埼玉県総支部連合会会長に就任[要出典]。
埼玉10区において、民主党の松崎哲久を4回に渡って退けたが、2009年8月30日の第45回衆議院議員総選挙では、政権交代を前面に出した松崎に圧倒され、小選挙区で初めて落選し、比例区でも次々点に終わり落選した[2]。その後、自由民主党埼玉県連会長を辞任した[要出典]。
2012年12月16日の第46回衆議院議員総選挙で、小選挙区で再び当選。その後、党経理局長に就任[要出典]。
2014年9月、自民党役員人事で党財務委員長、選挙対策委員会副委員長に就任。同年12月14日の第47回衆議院議員総選挙で、小選挙区で6選。 うちわなど選挙区内でさまざまな物品を配っている、とうちわ等の選挙区における配布が問題化された際に指摘された[3]。
2015年10月7日の内閣改造及び自民党役員人事により、党組織運動本部長に就任[4]。
2017年の第48回衆議院議員総選挙で7選。
2019年9月11日の内閣改造及び自民党役員人事により、党組織運動本部長に就任(連続5期)。
2020年9月15日の自民党役員人事により党選挙対策委員長に就任[5]。
2021年7月、第49回衆議院議員総選挙に立候補しない意向が報じられた[6]。後任候補者を選ぶ公募では次男の山口晋が選ばれた[7]。
政策
編集憲法改正
編集消費税増税
編集- 2012年の公開アンケートにおいて、消費税を2014年4月に8%、2015年10月に10%まで引き上げる法律が成立したことについて「法律通りに引き上げるべきだ」と回答している[10]。
- 2014年の公開アンケートにおいて、「2017年4月に消費税率を10%に引き上げるべきだ」と回答している[11]。
- 2017年の公開アンケートにおいて、消費税を2019年10月に10%に引き上げることについて「賛成」と回答している[12]。
その他
編集人脈
編集- 山口は安倍晋三を、所属する派閥が違うものの(安倍が清和政策研究会所属であるのに対して、山口は平成研究会所属)、政策の一致などの点から支持している[14]。山口は、安倍を何度も地元埼玉での演説会や自分の「語る会」に招くなど、安倍との関係が深く[15]、安倍を支持する議員によって構成される再チャレンジ支援議員連盟に加盟している。
- 安倍を応援する山口は、2006年自由民主党総裁選挙で安倍の推薦人に名を連ねた[要出典]。また、安倍の辞意表明後の総裁選においては、自分の所属する津島派が麻生包囲網に参加して福田康夫を支持していたにもかかわらず、派閥の方針に反して安倍と政策が近い麻生太郎を推薦人として支持した[要出典]。山口は麻生が首相に就任した後も彼を支え続け、麻生おろしの中で麻生が逆風に立たされていたにもかかわらず、麻生を自身の選挙に応援演説に招くなど、最後まで麻生の支持を続けた。落選後に開催された「励ます会」には、麻生や安倍、政調会長の石破茂、幹事長の石原伸晃などの自民党の重鎮だけではなく、国民新党からも幹事長の下地幹郎が駆けつけ、山口の国政復帰を訴えた[16]。また、2011年10月26日に開催された「励ます会」でも、安倍や麻生、大島理森党副総裁、茂木敏充政調会長、額賀福志郎平成研究会会長・元財務相など自民党の重鎮が参加し山口の国政復帰を訴えた[17]。
年表
編集- 1948年11月10日 - 埼玉県比企郡川島町に生まれる。
- 1973年 - 日本大学法学部政治経済学科を卒業。
- 1973年 - 旭川ガスに入社。
- 1979年 - 坂戸ガスに入社。
- 1996年 - 坂戸ガスの取締役に就任
- 1996年4月 - 自民党埼玉県第10区選挙区支部長に就任。埼玉医科大学顧問に就任
- 1996年6月 - 武州ガスの取締役に就任。
- 1996年10月 - 第41回衆議院議員総選挙に出馬、74,839票を得票し初当選。
- 2000年6月 - 第42回衆議院議員総選挙に出馬、110,836票を得票し2期目当選。
- 2000年12月 - 党総務会総務に就任。
- 2001年5月 - 外務大臣政務官に就任。
- 2002年3月 - 衆議院予算委員会委員に就任。
- 2002年9月 - 衆議院安全保障委員会筆頭理事に就任。
- 2002年10月 - 党総務及び国会対策副委員長に就任。
- 2003年10月 - 党副幹事長に就任。
- 2003年11月 - 第43回衆議院議員総選挙に出馬、87,489票を得票し3期目当選。
- 2004年10月 - 党政調副会長及び改革実行本部事務局次長に就任。
- 2005年9月 - 第44回衆議院議員総選挙に出馬、117,477票を得票し4期目当選。
- 2005年11月 - 第3次小泉改造内閣で内閣府副大臣に就任。
- 2006年9月 - 衆議院外務委員長及び党改革実行本部長代理に就任。
- 2007年8月27日 - 党副幹事長に就任。
- 2007年9月 - 衆議院外務委員会委員に就任。
- 2007年9月 - 党改革実行本部長代理に就任。
- 2008年5月 - 党埼玉県総支部連合会会長に就任。
- 2009年8月 - 第45回衆議院議員総選挙に自民党公認・公明党推薦で出馬、94,779票を得票するも小選挙区・比例区共に落選。
- 2012年12月 - 第46回衆議院議員総選挙に自民党公認・公明党推薦で出馬、85,846票を得票し5期目当選
- 2013年1月 - 党経理局長に就任
- 2014年9月 - 党財務委員長、党選挙対策委員会副委員長に就任
- 2014年12月 - 第47回衆議院議員総選挙に自民党公認・公明党推薦で出馬、83,544票を得票し6期目当選
- 2015年10月 - 党組織運動本部長に就任。
- 2017年10月 - 第48回衆議院議員総選挙に自民党公認・公明党推薦で7選
- 2020年9月 - 党選挙対策委員長に就任。
- 2021年10月 - 第49回衆議院議員総選挙に出馬せず、政界を引退。
所属団体・議員連盟
編集- 自民党たばこ議員連盟[19]
- 時代に適した風営法を求める議員連盟(パチンコ議連)
- 神道政治連盟国会議員懇談会[20]
- みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会[20]
- 創生「日本」[20]
- 日本会議国会議員懇談会
- 日本教職員組合問題究明議員連盟
- 再チャレンジ支援議員連盟
- 日韓議員連盟(幹事)
- 釣魚議員連盟
- ボウリング振興議員連盟
- アジアの子供たちに学校をつくる議員連盟
- 宇宙開発議員連盟
- 日本・カザフスタン友好議員連盟(事務局長)
- 例外的に夫婦の別姓を実現させる会
- TPP交渉における国益を守り抜く会
- パチンコチェーンストア協会(政治分野アドバイザー)[21][22]
脚注
編集- ^ 平成24年(2012年)12月18日埼玉県選管告示第96号(衆議院小選挙区選出議員選挙において当選した者の住所及び氏名並びに候補者届出政党の名称)
- ^ 産経新聞(2009.8.22)【09衆院選・注目区を歩く】磐石だった10区も「政権交代」の波
- ^ 「うちわと記して配布か 自民選対幹部、爪切り・靴べらも」、朝日新聞、2014年10月31日
- ^ [1]
- ^ 自民新執行部を決定 政調・下村氏、選対・山口氏
- ^ “自民・山口泰明選対委員長が引退の意向”. 毎日新聞. (2021年7月3日) 2021年7月3日閲覧。
- ^ “自民、山口氏次男を擁立 衆院埼玉10区”. 産経新聞. (2021年7月6日) 2021年7月19日閲覧。
- ^ 山口元衆院議員を不起訴 公選法違反で告発、埼玉 - 産経ニュース
- ^ 坂戸市における「脱炭素のまちづくりに向けた包括連携協定」を締結 | 坂戸ガス株式会社
- ^ a b c d “2012衆院選 埼玉10区 山口 泰明”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 2020年11月30日閲覧。
- ^ a b “2014衆院選”. 朝日新聞 (朝日新聞社) 2020年11月30日閲覧。
- ^ “第48回衆院選 自民 埼玉10区 山口 泰明”. 毎日新聞 (毎日新聞社) 2020年11月30日閲覧。
- ^ 本人HP
- ^ 自民党組織運動本部長 山口泰明 氏:FACTA ONLINE 平成30年7月25日閲覧
- ^ 『読売新聞』「岸田氏 後継の目残す 総裁選不出馬」、2018年(平成30年)7月25日、朝刊12版、3(総合)面
- ^ クオリティ埼玉 "山口たいめい氏に大物ぞくぞく私は炎の男になります!"
- ^ クオリティ埼玉 "議席奪回に布石 支持者の熱意で東京タワーも輝く 山口たいめい氏励ます会で"
- ^ a b “沖縄自民の「天敵」下地氏 菅首相は復党させるのか 憶測呼ぶ「固い結束」と選挙内規”. 毎日新聞. (2020年11月18日) 2023年10月16日閲覧。
- ^ “2020年11月号_2面”. 全国たばこ新聞 (全国たばこ販売協同組合連合会). (2020年10月26日) 2020年11月30日閲覧。
- ^ a b c 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年
- ^ パチンコ・チェーンストア協会(PCSA)
- ^ 自民党新役員にも多数/カジノ議連メンバー しんぶん赤旗 2014年9月15日
外部リンク
編集公職 | ||
---|---|---|
先代 七条明 西川公也 林田彪 |
内閣府副大臣 嘉数知賢 櫻田義孝と共同 2005年 - 2006年 |
次代 平沢勝栄 渡辺喜美 林芳正 |
先代 望月義夫 桜田義孝 丸谷佳織 |
外務大臣政務官 小島敏男 丸谷佳織と共同 2001年 - 2002年 |
次代 松浪健四郎 今村雅弘 水野賢一 |
党職 | ||
先代 下村博文 |
自由民主党選挙対策委員長 第8代:2020年 - 2021年 |
次代 遠藤利明 |
議会 | ||
先代 原田義昭 |
衆議院外務委員長 2006年 - 2007年 |
次代 平沢勝栄 |