尾畑酒造
尾畑酒造株式会社(おばたしゅぞう)は、新潟県佐渡市に本社をおき、日本酒の製造を行う企業である。代表銘柄「真野鶴」。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒952-0318 新潟県佐渡市真野新町449 北緯37度57分47.9秒 東経138度20分41.3秒 / 北緯37.963306度 東経138.344806度座標: 北緯37度57分47.9秒 東経138度20分41.3秒 / 北緯37.963306度 東経138.344806度 |
設立 | 1892年(明治25年) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 5110001027506 |
事業内容 | 清酒製造販売 |
代表者 | 代表取締役社長 平島健 [1] |
資本金 | 1000万円 |
関係する人物 | 工藤賢也(杜氏)、尾畑留美子[2](専務取締役) |
外部リンク | https://www.obata-shuzo.com/ |
1892年、尾畑与三作により操業する。モットーとするのは「四宝和醸(しほうわじょう)」。酒造りの三大要素と言われる米・水・人に生産地である佐渡を加え、四つの宝の和をもって醸す、と意味する。2009年より普通酒の製造を廃止。米の柔らかい旨みを活かす酒造りを追及する。使用する酒米の中には、朱鷺と暮らす郷作り認証米や、佐渡の牡蠣殻を活用した牡蠣殻農法による酒米などがある。
2003年より海外展開を開始。現在15か国に輸出。また、エールフランス、ベトナムエアラインなどのファーストクラス、ビジネスクラスの機内酒として提供されている。
2010年に廃校となった旧西三川小学校の校舎を2011年4月より借り受け、新たな酒蔵に改装する。オール佐渡産を目指し、酒米に加えて酒造りのエネルギーも太陽光パネルを設置し、電気に関して100%再生エネルギーを取り入れる。日本酒づくりを学ぶ研修施設としても活用している[3]。また、「学校蔵の特別授業」では、藻谷浩介氏、出口治明氏、玄田有史氏などを講師に迎えた一日限りのワークショップを開催している[4]。
企業理念は「幸醸心」。
代表銘柄
編集大吟醸
編集- 山田錦磨35大吟醸 真野鶴・万穂(まほ)
- 大吟醸雫酒 錦の真野鶴
- 真野鶴 大吟醸
純米大吟醸
編集- 越淡麗 純米大吟醸 真野鶴・実来(みく)
- 真野鶴 純米大吟醸 辛口生一本
- 真野鶴 純米大吟醸 佐渡山田錦
吟醸
編集- 真野鶴 辛口吟醸
純米吟醸
編集- 真野鶴 純米吟醸 朱鷺と暮らす
- 真野鶴 純米吟醸
- 真野鶴 純米吟醸原酒
純米
編集- 特別純米酒 壱穂
- 真野鶴 辛口純米酒
- 真野鶴 純米《鶴》
- 真野鶴 純米1901火入れ
- 真野鶴 さくら純米
本醸造
編集- 真野鶴 辛口《鶴》
- 真野鶴の鬼ころし
- 純金箔入り本醸造 砂金
秘蔵古酒
編集- 真野鶴・佐渡金山秘蔵古酒BY10大吟醸
沿革
編集- 1892年(明治25年) - 創業者・尾畑与三作により酒造りを開始。
- 1983年(昭和58年) - 新潟県内では第一号となる酒蔵見学を開始。
- 1987年(昭和62年)- 代表取締役社長・尾畑俊一(当時)、バチカンローマ法王ヨハネ・パウロ2世と特別謁見果たす。
- 1994年(平成6年) - 佐渡金山坑道に清酒貯蔵を開始。
- 2003年(平成15年) - 国際線航空の機内酒に採用。
- 2009年(平成21年) - 「普通酒」クラスの製造を廃止、特定名称酒のみ限定醸造。
- 2010年(平成22年)- 世界初 日本酒ベースのカカオリキュールを発売。
- 2013年(平成25年) - 廃校となった旧西三川小学校を改装し酒蔵を新設。2014年5月稼働開始予定[5][3][6][7]。
- 2015年(平成27年)- 東京大学IRS3と共同研究をスタート。
- 2016年(平成28年)- 学校蔵X産経新聞で醸した『辛口産経』を製作[8][9][10][11]。
受賞歴
編集- 平成13年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成14年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成15年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成16年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成17年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成18年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成19年 インターナショナル・ワイン・チャレンジ2007 ゴールドメダル受賞
- 平成20年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成23年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成25年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成26年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成26年 インターナショナル・ワイン・チャレンジ2014 純米の部 ゴールドメダル受賞
- 平成27年 インターナショナル・ワイン・チャレンジ2015 大吟醸の部 ゴールドメダル受賞
- 平成29年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成29年 関東信越国税局酒類鑑評会 優秀賞受賞
- 平成29年 KURA MASTER 純米大吟醸部門 金賞受賞
- 平成29年 全国熱燗コンテスト2017「お値打ち熱燗部門」最高金賞受賞
- 平成29年 全国熱燗コンテスト2017「お値打ちぬる燗部門」金賞受賞
- 平成30年 全国新酒鑑評会 金賞受賞
- 平成30年 関東信越国税局酒類鑑評会 優秀賞受賞
- 平成30年 KURA MASTER 純米大吟醸部門 金賞受賞
役員
編集- 代表取締役 平島健
- 専務取締役 尾畑留美子
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “平島 健”. facebook. 2016年2月29日閲覧。
- ^ “尾畑 留美子”. facebook. 2016年2月29日閲覧。
- ^ a b “学校蔵プロジェクト”. facebook. 2016年2月29日閲覧。
- ^ YOMIURI ONLINE 2014/2/21 廃校舎で酒造り学ぶ、新たな交流の場に…佐渡(2014/3/10閲覧)
- ^ 尾畑酒造、廃校を改装し酒蔵に(日本経済新聞、2014/3/3閲覧)
- ^ “尾畑酒造 学校蔵プロジェクト”. YouTube. 2016年2月29日閲覧。
- ^ “廃校が“太陽光発電”で甦る!? 佐渡の酒造りにみるエネルギーの地産地消”. マイナビ. 2016年2月29日閲覧。
- ^ “紙面も酒も…「極上辛口」をめざして酒造りに記者が挑戦!”. 産經新聞. 2016年9月30日閲覧。
- ^ “学校蔵X産経新聞で醸した『辛口産経』がデビュー致します!”. facebook. 2016年9月30日閲覧。
- ^ “【学校で酒をつくってみる~トキの島から】”. 産經新聞. 2016年9月30日閲覧。
- ^ “【学校蔵の日本酒塾(1)】”. 産經新聞. 2016年9月30日閲覧。
参考文献
編集- 『にいがた酒紀行 上』新潟日報社、2022年5月、128-131頁。ISBN 9784861328015。全国書誌番号:23728507。