小野武雄
略歴
編集東京生まれ。1929年早稲田大学卒業。早稲田大学講師、目白女子短期大学助教授、帝京大学教授、同図書館長、1977年定年退任[1]。
初期は英文学を研究、多くの翻訳を刊行、後年はセクソロジー(性科学史)を軸とした訳書や、江戸期の風俗研究の著述活動を行った。
著書
編集- 『西洋古典』(長崎書店、国民良識叢書) 1942 - 1943
- 『西洋文学入門』(湖山社) 1948
- 『この子に幸を』(実業之日本社) 1957
- 『宿題の波紋 母はいつも一年生』(朋文社) 1957
- 『後妻物語』(朱雀社) 1958
- 『リンカーン 民主主義の具現者』(鳳映社、文明の貢献者十人選集) 1959
- 『母の心得帖 子供の性格とその指導』(鳳映社) 1960
- 『実力時代の能力開発法 能力向上・開発のための読書工学』(日本文芸社、NBハウツー・シリーズ) 1968
- 『近代芸術の誕生 文芸復興の研究』(高文堂出版社) 1970
- 『実力時代の能力開発法 失意のとき、この本を読めば人生観がかわるかも知れない』(日本文芸社、ダルマ・ブックス) 1972
- 『江戸時代信仰の風俗誌』(展望社) 1976
- 『吉原・島原』(教育社歴史新書) 1978.8、のち講談社学術文庫 2002.8
- 『流行の風俗図誌』(展望社、江戸風俗図誌5) 1978.11
- 『江戸絵図巡り』(展望社) 1981.1
編著
編集- 『江戸の歳事風俗誌』(展望社、江戸の風俗資料4) 1973、のち講談社学術文庫(単著) 2002.1
- 『浮世床 柳髪新話』(式亭三馬, 滝亭鯉丈校註、展望社、江戸の風俗資料5) 1974
- 『江戸の舞と踊の風俗誌』(展望社) 1974
- 『五街道風俗誌』(展望社、江戸風俗資料7・8) 1974
- 『江戸の舶来風俗誌』(展望社) 1975
- 『商売往来風俗誌』(展望社、江戸風俗資料9) 1975
- 『江戸時代刑罰風俗細見』(展望社) 1976
- 『豪福商人風俗誌』(展望社) 1976
- 『江戸の遊戯風俗図誌』(展望社) 1977.2
- 『見世物風俗図誌』(展望社、江戸時代風俗図誌2) 1977.5
- 『遊女と廓の図誌』(展望社、江戸時代風俗図誌3) 1977.9
- 『札差と両替』(展望社、江戸時代風俗図誌4) 1977.11
- 『職人・街芸人・物貰図絵』(展望社) 1978.4
- 『江戸音曲事典』(展望社、江戸風俗図誌) 1979.10
- 『江戸物価事典』(展望社、江戸風俗図誌) 1979.5
翻訳
編集- 『罪人らの首長に恩寵溢る』(ジョン・バニヤン、新教社出版) 1951
- 『民主資本主義の将来 アメリカ自由社会の解剖』(ハワード・パタースン編、木村元一共訳、青渓書店) 1951
- 『粛清の歴史』(F・ベック, W・ゴディン、国際文化協会) 1954
- 『近代ソ連社会史 ソ連研究の必読文献』(W・W・ロストフ、国際文化研究所) 1955
- 『朝鮮動乱回顧録』(グイー・ウイント、国際文化研究所) 1955
- 『東洋宗教遍歴』(ブレイデン、国際文化研究所) 1955
- 『ソヴェート民族史』(W・コラーズ、国際文化研究所) 1956
- 『煩悶』(J・ウェクスバーク、国際文化研究所、国際新書) 1956
- 『労働服の社長 クライスラー自伝』(ボイデン・スパークス記、ダイヤモンド社) 1956
- 『赤い花弁』(G・ブランデン、国際文化研究所、エンゼル・ブックス) 1957
- 『幸福と繁栄の科学』(D・H・キルファ、青木幹夫共訳、二つの世界社) 1957
- 『草原の嵐』(M・ソロヴィエフ、国際文化研究所、エンゼル・ブックス) 1957
- 『農民英雄』(V・ゴンザレス, J・ゴルキン、野口正城共訳、二つの世界社) 1957
- 『フランス人の眼で 現代ソ連人の生活』(ラァザレフ、鳳映社、海外名著全集) 1957
- 『恐竜』(ロイ・アンドリュース、鳳映社) 1958
- 『ゴビ沙漠を越えて ヒマラヤに住む雪男』(S・ラウイッツ述、ロナルド・ダゥニング編、鳳映社) 1958
- 『妾室の悲劇 拷問・暴行・邪淫に抵抗して』(レオノウェンス女史、鳳映社) 1958
- 『ラ・サール探検記』(フランシス・パークマン編訳、鳳映社) 1959
- 『カテリーナ二世』(ザッヘル・マゾッホ、新流社、世界セクシー文学全集2) 1960
- 『世界セクソロジー全集 第1』(新流社) 1961
- 『七曜妃物語』(新流社、世界セクシー文学全集6) 1961
- 「七曜妃物語」(ニザーミ)
- 「雲の使」(カーリダーサ)
- 「インド讃歌集 シッダルータ太子と女官たち」(アスヴァゴーサ)
- 「インド抒情詩選」
- 『カーマ・スートラ』(新流社、世界セクシー文学全集 別巻2 (性典シリーズ2)) 1961
- 『荒淫の末路』(ザッヘル・マゾッホ、新流社) 1965
- 『ヘレンの日記 若い娘の性の詩』(F・レンゲル、展望社) 1967
- 『男爵夫人カルラ』(M・ネスビット、展望社) 1968
- 『背徳のソナタ』(F・レンゲル、展望社) 1968
脚注
編集- ^ 『江戸の色里 新装版: 遊女と廓の図誌』展望社、2004年5月1日。ISBN 978-4-88-5461088。