小野川浩幸
小野川 浩幸(おのがわ ひろゆき、1963年8月1日 - )は、日本の映画音楽家、作曲家、映画プロデューサー。長崎県出身。妻は、女優・監督・プロデューサーの石原理衣。
略歴
編集九州産業大学卒業後[1]、映画音楽の勉強のため渡仏。帰国後、音楽家としての活動を始める。
1994年、小説家・夢野久作の展覧会『夢野久作〜快人Q作ランド〜』で監修を務める石井聰亙(現在は石井岳龍)と出会い、『水の中の八月』以降の『ユメノ銀河』(1997年・オスロ映画祭グランプリ、ソチ映画祭審査員特別賞、ベルリン映画祭パノラマ部門正式招待)『五条霊戦記』『ELECTRIC DRAGON 80000V』『 DEAD END RUN』『KYOSHIN-鏡心-』『アジアの逆襲DVD-BOX ver.』まで全ての音楽を担当する。
そのほか、2002年日本テレビ系列『私立探偵濱マイク』第8話「時よとまれ、君は美しい」(監督/石井聰亙)の音楽を担当。その他2007年TBS系ドラマ『きらきら研修医』の音楽を担当する。
2014年に西原孝至監督作品『スターティング・オーバー』(第27回東京国際映画祭ジャパンスプラッシュ部門入選)では音楽とプロデューサーを担当。2015年に『さようなら』(監督:深田晃司、第27回東京国際映画祭メインコンペディション入選、マドリッド国際映画祭ディアス・デ・シネ最優秀作品賞受賞)を制作し、プロデューサー及び録音、効果音、MIX、音楽、映画に関わる全ての音を手がける。
2016年、深田晃司監督作品『淵に立つ』(第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞、第41回トロント国際映画祭スペシャル・プレゼンテーション部門に特別招待)、2019年、『よこがお』 (監督:深田晃司、ロカルノ国際映画祭インターナショナル・コンペ ティション部門、トロント国際映画祭)では音楽を担当。
2022年、妻の石原理衣と共に初監督をした短編映画『寓〜Flashback Before Death〜』が米国アカデミー賞公認、スペインのシッチェス映画祭で最優秀短編賞を受賞、また、2023年イタリアのファンタフェスティバル(旧:ローマ国際ファンタス ティック映画際)でも最優秀短編作品賞し、大きな映画祭や海外メディアで話題になる。
作品
編集長編映画
編集- 水の中の八月(1995年、監督:石井岳龍)- 音楽
- ユメノ銀河(1997年、監督:石井岳龍)- 音楽
- 五条霊戦記 GOJOE(2000年、監督:石井岳龍)- 音楽
- ELECTRIC DRAGON 80000V(2001年、監督:石井岳龍)- 音楽
- 人間の屑(2001年、監督:中島竹彦)- 音楽
- DEAD END RUN(2002年、監督:石井岳龍)- 音楽
- 渇いた花〜four by four equal one(2004年、監督:永瀬正敏)- 音楽
- KYOSHIN-鏡心-(2005年、監督:石井岳龍)- 音楽
- アジアの逆襲DVD-BOX ver.(2009年、監督:石井岳龍)- 音楽
- 童貞放浪記(2009年、監督:小沼雄一)- 音楽
- セーラー服黙示録(2011年、監督:ジョン・ケアンズ)- 音楽
- さよならドビュッシー(2012年、監督:利重剛)- 音楽
- PRIVATE ISLAND(2013年、監督:ハン・サンヒ)- 音楽
- 灰色の烏(2014年、監督:清水艶)- 音楽
- パラノイア(2014年、監督:丹野雅仁)- 音楽
- スターティング・オーバー(2014年、監督:西原孝至)- プロデューサー・音楽
- もうしません!(2014年、監督:伊野瀬優)- 音楽
- さようなら(2015年、監督:深田晃司)- プロデューサー・音楽
- 黒い暴動❤︎(2016年、監督:宇賀那健一)- プロデューサー・音楽
- 淵に立つ(2016年、監督:深田晃司)- 音楽
- ダブルミンツ(2017年、監督:内田英治)- 音楽
- 獣道(2017年、監督:内田英治)- 音楽
- サラバ静寂(2018年、監督:宇賀那健一)- プロデューサー・音楽
- 海を駆ける(2018年、監督:深田晃司)- 音楽
- ソローキンの見た桜(2019年、監督:井上雅貴)- 音楽
- ある町の高い煙突(2019年、監督:松村克弥) - 音楽
- 魔法少年☆ワイルドバージン(2019年、監督:宇賀那健一)- プロデューサー・音楽
- よこがお(2019年、監督:深田晃司)- 音楽
- 佐々木、イン、マイマイン(2020年、監督:内山拓也)- 音楽
- 異物 -完全版-(2022年、監督:宇賀那健一) - 音楽