宮崎銀行
株式会社宮崎銀行(みやざきぎんこう、英: The Miyazaki Bank Ltd.)は、宮崎県宮崎市に本店を置く中位の地方銀行である。宮崎県の指定金融機関。
本店 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 | 宮銀 |
本社所在地 |
日本 〒880-0805 宮崎県宮崎市橘通東四丁目3番5号 |
設立 |
1932年(昭和7年)7月27日 (日向興業銀行) |
業種 | 銀行業 |
法人番号 | 4350001001677 |
金融機関コード | 0184 |
SWIFTコード | MIYAJPJT |
事業内容 | 銀行業 |
代表者 | 代表取締役頭取 平野亘也 |
資本金 |
146億97百万円 (2022年3月31日現在) |
発行済株式総数 |
1億7,633万3千株 (2022年3月31日現在) |
売上高 |
連結:638億24百万円 単体:557億24百万円 (2022年3月期) |
経常利益 |
連結:115億35百万円 単体:105億59百万円 (2022年3月期) |
純利益 |
連結:74億73百万円 単体:66億39百万円 (2022年3月期) |
純資産 |
連結:1,591億30百万円 単体:1,555億13百万円 (2022年3月31日現在) |
総資産 |
連結:4兆2,419億63百万円 単体:4兆2,324億50百万円 (2022年3月31日現在) |
従業員数 |
単体:1,356人 連結:1,502人 (2022年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
宮崎銀行従業員持株会 2.90% 日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口)2.75% 日本生命保険 2.62% 福岡銀行 2.59% 明治安田生命保険 2.49% 鹿児島銀行 2.19% CBNY DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO(常任代理人シティバンク銀行) 2.05% 肥後銀行 2.04% 日本トラスティ・サービス信託銀行 (信託口4)1.75% 三井住友銀行 1.69% (2014年3月31日現在) |
主要子会社 | #関連会社参照 |
関係する人物 | 井上信一(元頭取)、小池光一(元頭取) |
外部リンク | https://www.miyagin.co.jp/ |
宮崎銀行のデータ | |
---|---|
法人番号 | 4350001001677 |
店舗数 | 支店79、出張所17 |
貸出金残高 | 1兆5,490億64百万円 |
預金残高 | 1兆9,325億1百万円 |
特記事項: (2014年3月31日現在) |
概要
本店をおく宮崎県内をはじめ、県外では鹿児島県に鹿児島営業部を設置する他4か店を置くなど、地盤として重視している。また、大分県、熊本県、福岡県、大阪府、東京都にも各1店舗を開設している。このうち熊本支店と東京支店は空中店舗とされている。
2007年(平成19年)7月以降、個人特化型の店舗として、「みやぎんほっと」を展開している。
歴史
宮崎県には当行の設立以前に日向中央銀行や宮崎銀行(旧)といった銀行が存在したが、1930年代はじめの不況に際して経営が破綻したため、救済策として県が出資する形で発足した[2]
沿革
- 1932年(昭和7年) 7月 - 日向興業銀行として設立(資本金2百万円)。
- 1933年(昭和8年)12月 - 延岡銀行(旧第百四十五国立銀行)と合併[3]。
- 1962年(昭和37年)8月 - 宮崎銀行に商号変更。
- 1971年(昭和46年)8月 - 新本店落成。
- 1973年(昭和48年)1月 - 預金オンライン開始。
- 1975年(昭和50年)10月 - 福岡証券取引所上場。
- 1982年(昭和57年)
- 5月 - 事務センター竣工。
- 10月 - 新総合オンラインシステム―MACS―稼動開始。
- 1986年(昭和61年)9月 - 東京証券取引所および大阪証券取引所に上場。
- 2001年(平成13年)1月 - 新総合オンラインシステム稼動開始。
- 2008年(平成20年)5月 - 本店別館開設。
- 2011年(平成23年)1月4日 - 「じゅうだん会共同版システム」稼動開始[4]。
自動機サービス
地域金融機関との提携
ATMでは、「九州ATMネットワーク」により、福岡銀行・筑邦銀行・佐賀銀行・十八親和銀行(旧十八銀行・旧親和銀行)・肥後銀行・大分銀行・鹿児島銀行・西日本シティ銀行のカードによる出金については自行扱いとなる。
コンビニATM
セブン銀行と提携しており、全国の同行ATMで入出金が可能である。また、2009年(平成21年)12月7日より、イーネットによる共同コンビニATMサービスを開始した。
CMソング
CMソングになっている「夢に逢いに行こう」が、「秘密のケンミンSHOW 秋の大カミングアウト収穫祭」の「ケンミンのヒットソング」で取り上げられた。スタジオ出演していた東国原英夫知事(当時)は、「これを聞くと癒されますね」、「ぐっすり眠れます」とコメントしている。
歌っているのは、プロではなく行員で結成されたアカペラグループである。番組内でこの歌は宮崎県民なら誰でも歌えると紹介された。これは地元テレビでこのCMソングが頻繁に流れていることが一因であるとされる。
関連会社・財団
- 宮銀ビジネスサービス株式会社
- 株式会社宮銀コンピュータサービス
- 宮銀リース株式会社
- 株式会社宮銀ベンチャーキャピタル
- 宮銀保証株式会社
- 宮銀カード株式会社
- 一般財団法人みやぎん経済研究所
ギャラリー
-
宮崎支店(第一宮銀ビル)
-
鹿屋支店
不祥事
- 経営企画部、鹿児島南支店、審査部に勤務していた男性行員(46歳)が、2011年11月から2019年11月にかけ、投資信託取引残高報告書の偽造(被害額2,000,000 円)、定期預金証書の改ざん(被害額 20,000,000 円)、融資金の着服(被害額 22,609,200 円)、定期預金証書の偽造(被害額 69,000,000 円)を行い総額1億1,360万9,200円を着服していた。2020年1月10日付で懲戒解雇処分[5]。この不正は2019年11月12日に外部から情報提供があり、銀行で内部調査した結果明らかになったものだが、男性行員は11月19日病気を理由に欠勤していて、その後、消息がつかめない状況の中、12月2日には複数の顧客から預金を詐取したことも判明。元男性行員は3月14日、宮崎市内のコンビニで「91円の炭酸水」を万引きして逮捕された。それまで逃亡生活を続けていた[6]。
- 門川支店に勤務していた女性行員(30歳)が2018年4月から2019年11月にかけてカードローン融資金の着服(被害額343,666円)、普通預金の着服(被害額10,500 円)、投資信託購入資金および解約金の着服(被害額 1,892,286 円)、個人年金保険解約金の着服(被害額 9,138,795 円)を行い総額1,138万5,247円を着服していた。2020年1月17日付で懲戒解雇処分[5]。同時期に2名の行員による不祥事案が発表された。
脚注
出典
- ^ 組織図 - 株式会社宮崎銀行
- ^ 進藤寛「昭和恐慌期における県是銀行の設立 (PDF) 」『茨城大学政経学会雑誌』No.55、1988年。本論文によると、岩手銀行や群馬銀行も同様の経緯で発足した銀行である。
- ^ 『日向興業銀行十年史』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ “年末年始利用し地銀3行が勘定系刷新、順調に稼働”. 日経コンピュータ. (2011年1月4日) 2014年5月28日閲覧。
- ^ a b “不祥事件の発生について ”. 株式会社 宮崎銀行 2020 年 1 月 22 日. 2020年7月21日閲覧。
- ^ “1億円着服!銀行員の「120日間逃亡生活」(1)被害女性が語った騙しの手口”. Asagei Biz 2020年4月12日 10:00. 2020年8月16日閲覧。