宮島温泉
宮島温泉(みやじまおんせん)は、富山県小矢部市(旧国越中国)にある温泉。源泉は子撫川左岸に存在する[1]。
宮島温泉 | |
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温泉情報 | |
所在地 | 富山県小矢部市名ケ滝 |
座標 | 北緯36度42分58秒 東経136度50分49秒 / 北緯36.71611度 東経136.84694度座標: 北緯36度42分58秒 東経136度50分49秒 / 北緯36.71611度 東経136.84694度 |
交通 | 鉄道:あいの風とやま鉄道線 石動駅よりバスで約20分 |
泉質 | カルシウム・ナトリウム - 塩化物・硫酸塩泉 |
泉温(摂氏) | 44.4 °C |
湧出量 | 毎分65L(掘削自噴) |
pH | 8.96 |
宿泊施設数 | 1 |
外部リンク | 滝乃荘 |
泉質
編集リウマチ・運動器障害・火傷・婦人病[2]、消化器疾患[5]、痛風、創傷[1]などに効果がある(※いずれも効能はその効果を万人に保証するものではない)。
温泉街
編集小矢部川支流の子撫川の上流、宮島峡近くの湯道丸川右岸側に一軒宿の「滝乃荘」(名ケ滝378番地)が存在する。滝乃荘は10人以上が一度に浸ることが出来る大浴槽を備えた約60m2の浴室、露天風呂が設けられている[5]。
かつては子撫川の支流の湯道丸川左岸側に『宮島温泉元湯宮島館』(二ノ滝300番地)[6][4]も存在していた[2][7]。
交通
編集北陸新幹線の新高岡駅(高岡市)からJR城端線とあいの風とやま鉄道線を乗り継いで石動駅で下車。北口より小矢部市営バス「宮島線」で30分ほどの宮島温泉停留所下車。
歴史
編集かつて子撫川と湯道丸川の合流点から上流1km地点に『湯道丸温泉』という温泉が明治時代末期まで存在していた。昔は熱泉だったが、1887年頃は硫黄泉で、鉱泉宿を開いていた。加越能の人々が集まり、時にはバクチ宿になった[8]。
1960年には、福光町(現・南砺市)に存在していた銭湯『滝乃荘』が上記の旧湯道丸鉱泉の話にひかれて現在地へ移転した。これが宮島温泉における最初の温泉施設(宮島温泉元祖)である[9][6]。
1979年、フシデン工業により温泉掘削事業が行われた結果[7][1]、1980年3月17日[10]に地下529 mから43.8 ℃の温泉が湧き出た[7][1]。これに伴い新谷設計事務所の設計、小矢部建設の施工により、鉄骨(鉄筋)3階建て延べ1193.5m2、客室16、大広間、男女の大浴場などを完備した収容人員150人(うち宿泊人員50人)の温泉旅館『宮島館』が建設され、1982年9月30日に完成、翌10月1日より営業を開始した[11][9]。
『滝乃荘』も、1985年に鉄筋4階建ての新館を新築した[12]。
『宮島館』は2004年時点で営業が確認されている[4]ものの、その後廃業し、2021年時点では倉庫として使用されている[13]。
脚注
編集- ^ a b c d 『富山大百科事典 下巻』(1994年8月1日、北日本新聞社発行)927頁。
- ^ a b c 『ふるさとガイド小矢部』(1984年8月1日、小矢部市発行)73ページ。
- ^ a b c d 『富山の日帰り湯 銭湯 サウナ 温泉 100』(2024年7月11日、北日本新聞社発行)142頁。
- ^ a b c d 『富山お湯道楽ふるこ~す』(2004年4月7日、増補改訂発行、北日本新聞社)149頁。
- ^ a b 『富山お湯道楽ふるこ~す』(2004年4月7日、増補改訂発行、北日本新聞社)148頁。
- ^ a b 『北日本新聞』1985年11月9日付朝刊12面全面広告より。
- ^ a b c 『富山いで湯風土記』(1989年9月1日、岡田正二著、北日本新聞社出版部発行)374頁。
- ^ 『富山いで湯風土記』(1989年9月1日、岡田正二著、北日本新聞社出版部発行)376頁。
- ^ a b 『富山いで湯風土記』(1989年9月1日、岡田正二著、北日本新聞社出版部発行)375頁 - 376頁。
- ^ 『おやべ商工会70年のあゆみ』(1993年4月16日、小矢部商工会発行)88頁。
- ^ 『北日本新聞』1982年10月1日付朝刊21面『きょうオープン 小矢部の宮島館』および14面全面広告『宮島峡に新しい鼓動』より。
- ^ 『富山いで湯風土記』(1989年9月1日、岡田正二著、北日本新聞社出版部発行)375頁。
- ^ 『砺波市・小矢部市 住宅明細図 改訂 第50版』(2021年9月、刊広社発行)5ページ。
外部リンク
編集- 滝乃荘(一軒宿のHP)