安田理央
日本のフリーライター、アダルトメディア研究家、ミュージシャン、AV監督
安田 理央(やすだ りお、1967年8月22日 - )は日本のフリーライター、アダルトメディア研究家[1][2]、ミュージシャン、AV監督。埼玉県出身。美学校、考現学教室考現学卒。男性[3]。
来歴
編集1986年より雑誌編集業務に従事。コピーライター業を経て、1994年よりフリーライターとして活動を開始する。主にAVやエロ本、風俗、ネットなどのアダルトメディアに関しての執筆が多い[4]。1999年以降はAV監督としても活動。
またミュージシャンとしては、高校時代の1984年にニューウェーブバンドであるモデルプランツを結成し、以後25年に渡って活動。川崎ぶらとのデュオ、リオ・ブラボーを経て、現在は10人編成のハイパーロックンロールバンド・野獣のリリアン、フリーキーファンクバンドのRoswellsなどにボーカリストとして参加している。
人物
編集京王百貨店の駅弁大会(元祖有名駅弁と全国うまいもの大会)のマニアであり、駅弁大会の達人としてテレビ、ラジオ、雑誌などに登場している。とみさわ昭仁、柳下毅一郎と、古本屋と居酒屋を巡る「せんべろ古本トリオ」として活動。ライターとしての弟子に、大坪ケムタ、加藤カジカがいる。
2009年には完全自主制作で「黄金期のエロ本を再現する」というコンセプトの元、DVDマガジン「No1 in HEAVEN」を創刊。2013年には「色と食」をコンセプトにしたDVDマガジン「ウララカ」を新たに創刊。
よく女性に間違われる名前だが、漢字は違うものの「りお」の読み自体は本名である。2020年には名前の似た女優・内田理央のYouTubeチャンネル「だーりおCHANNEL」にて、内田と対談を行った[5]。
音楽活動
編集- モデルプランツ(1984-2009)
- リオ・ブラボー(2000-)
- 野獣のリリアン(2010年-)
- Roswells(2012年-)
著書
編集単行本
編集- 『裏デジタルカメラの本』(1997年、秀和システム)
- 『OPEN&PEACE 風俗嬢ヴァイブス』(1999年、メディアックス)
- 『デジハメ娘。』(2003年、二見書房)
- 『日本縦断 フーゾクの旅』(2004年、二見書房)
- 『痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(2016年、太田出版)
- 『巨乳の誕生 大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』(2017年、太田出版)
- 『AV女優、のち』(2018年、角川新書)[3]
- 『日本エロ本全史』(2019年、太田出版)
- 『ヘアヌードの誕生 芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる』(2021年、イースト・プレス)
- 『日本AV全史』(2023年、ケンエレブックス)
- 『アダルトメディア大全』(2024年、三才ブックス)
編集
編集漫画原作
編集- たちまち はだかの業界物語(2017年‐2020年、日本文芸社)作画:前川かずお
電子書籍
編集- 「安田理央のB級グルメ道」 (2010年 オフィスマイカ)
- 「安田理央のAVレビュー大全1987-2012」(2012年 Kindle)
- 「1999年のポルカ」(2013年 Kindle)
- 「45歳からのアニメ入門」(2013年 田口こくまろと共著 Kindle)
共著
編集- 「ネットトラベラーズ95」(1995年 翔泳社)
- 「ネットトラベラーズ96」(1996年 翔泳社)
- 「オトナの裏パソコン」 (1996年 ジャパンミックス)
- 「20世紀のアダルトビデオ」 (1998年 アスペクト)
- 「日曜官能家EX」(1998年 イーストプレス)
- 「薬ミシュラン」(2000年 太田出版)
- 「サブカルチャー世界遺産」(2001年 扶桑社)
- 「別冊宝島 100万人のアダルトビデオ」 (2003年 宝島社)
- 「ファントム」 (2006年 二見書房)
- 「エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること(雨宮まみと共著 2006年 翔泳社)
- 「昭和・平成お色気番組グラフティ」(2014年 河出書房新社)
- 「エロ本黄金時代」(2015年 河出書房新社)
- 「日本昭和エロ大全」(2020年 辰巳出版)
- 「日本昭和トンデモエロ大全」(2022年 辰巳出版)
雑誌連載
編集インターネットラジオ番組
編集その他
編集関連人物
編集- 永山薫 - エロ漫画の研究家で、安田との対談も行っている。
関連作品
編集- グッドバイ、バッドマガジンズ - 成年向け雑誌の編集部を描いた2022年の映画。安田による監督へのインタビュー記事が週刊プレイボーイに掲載された[10]。
脚注
編集- ^ “コンビニ大手が成人向け雑誌の取扱終了…山田太郎議員が線引きの曖昧さや排除の行き過ぎに懸念(AbemaTIMES)”. Yahoo!ニュース (2019年9月9日). 2020年1月7日閲覧。
- ^ キンゾー (2019年3月17日). “どこからエロ本なのか? コンビニ「成人誌」販売中止で曖昧な境界線に切り込む”. 日刊SPA!. 2019年4月1日閲覧。
- ^ a b “平成を彩ったあのAV女優たちは今…? 時代を駆け抜けた人気女優の共通点とは?”. ダ・ヴィンチニュース. 2019年4月1日閲覧。
- ^ “【緊急インタビュー連載】アフターコロナ:アダルト業界の未来#4 アダルトメディア研究家・安田理央編”. メンズサイゾー (2020年5月22日). 2024年2月5日閲覧。
- ^ “内田理央YouTubeチャンネルでサブカル全開!ディープ過ぎ!美人女優なのに/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online (2024年11月23日). 2024年11月23日閲覧。
- ^ “書籍詳細 - アダルトメディア年鑑2024|イースト・プレス”. イースト・プレス (2023年12月26日). 2023年12月29日閲覧。
- ^ “インターネットラジオ番組「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ60分」第1回”. 2012年5月24日閲覧。
- ^ “インターネットラジオ番組「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ60分」第25回”. 2014年9月4日閲覧。
- ^ “トイズハートプレゼンツ インターネットラジオ「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ酒場」”. 2014年9月14日閲覧。
- ^ “エロ本編集部を描いた映画『グッドバイ、バッドマガジンズ』横山翔一監督インタビュー!”. 週プレNEWS (2023年2月4日). 2023年10月19日閲覧。
外部リンク
編集- LOVE FOR SALE 安田理央公式サイト
- ダリブロ 安田理央公式ブログ
- 安田理央 (rioysd) - X(旧Twitter)
- 野獣のリリアン (Lilyyarn) - Facebook
- Roswells (roswellsjp) - Facebook