孝明帝の女児

孝明帝の女児 (こうめいていのじょじ、中国語：元姑娘） は、北魏の皇帝。

女帝 元氏
北魏
皇帝
王朝	北魏
在位期間	武泰元年2月26日-27日 （528年4月1日-2日）
都城	洛陽
生年	武泰元年1月 （528年3月）
父	孝明帝
母	潘充華
年号	武泰:528年

解説

孝明帝唯一の子女。正史では正当な皇帝に認められておらず、諡号も廟号も存在しない。

母は充華・潘外憐。名前は分かっていない。

正式には認められていないものの、武周の武則天(唐の第3代皇帝高宗の2番目の皇后)以前にも中国に女帝が存在していたことになり、この事は世界に少なからず影響はあった。

生涯

武泰元年2月25日（528年3月31日）、父の孝明帝が爾朱栄と手を結び専横を極める生母の胡太后を排除しようと図ったが露見して毒殺された。孝明帝は崩御した時19歳だったため帝位を継承できる皇子がおらず、胡太后は生まれたばかりの孝明帝の女児を皇子と偽って武泰元年2月26日（528年4月1日）に皇帝に即位させた。しかし1日でこれが発覚すると廃位された。この女児のその後については記録に残っておらず、よくわかっていない。

宗室

【拓跋氏系図】（編集）

• 『魏書』巻1～巻22、『北史』巻5・巻14を元に作成。

拓跋部

(1)拓跋毛

(13)拓跋鄰

(14)拓跋詰汾

禿髪匹孤

(15)拓跋力微

(南涼)

(16)拓跋沙漠汗

(17)拓跋悉鹿

(18)拓跋綽

(東部)拓跋禄官

(中部)拓跋猗㐌

(19)拓跋弗

代

(1)拓跋猗盧

(2)拓跋普根

(5)拓跋賀傉

(6,8)拓跋紇那

拓跋六脩

(4)拓跋鬱律

3拓跋？

(7,9)拓跋翳槐

(10)拓跋什翼犍

拓跋孤

拓跋寔君

(追)拓跋寔

拓跋窟咄

拓跋斤

北魏

(1)道武帝 拓跋珪

(2)明元帝 拓跋嗣

清河王 拓跋紹

陽平王 拓跋煕

(3)太武帝 拓跋燾

淮南靖王 拓跋他

(追)景穆帝 拓跋晃

東平王 拓跋翰

(4)南安王 拓跋余

元鍾葵

(5)文成帝 拓跋濬

南安王 拓跋楨

(僭)元法僧

(6)献文帝 拓跋弘

中山王 元英

章武王 元彬

扶風王 元怡

(7)孝文帝 元宏

(追)先帝 元羽

北海王 元詳

(追)文穆帝 元勰

章武王 元融

(11)東海王 元曄

廃太子 元恂

(12)節閔帝 元恭

(僭)北海王 元顥

(追)孝宣帝 元劭

(10)孝荘帝 元子攸

(13)安定王 元朗

(8)宣武帝 元恪

(追)武穆帝 元懐

清河王 元懌

(僭/追)文景帝 元愉

(僭)汝南王 元悦

(9)孝明帝 元詡

臨洮王 元宝暉

(西1)文帝 元宝炬

清河王 元亶

(14)孝武帝 元脩

馮翊公主 元氏

(僭)孝明帝女児 元氏

(僭)幼主 元釗

(西2)廃帝 元欽

(西3)恭帝 拓跋廓

(東1)孝静帝 元善見

(北周1)孝閔帝 宇文覚

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先代 孝明帝

北魏の皇帝 528年

次代 幼主