大野郡 (美濃国)
日本の岐阜県(美濃国)にあった郡
郡域
編集歴史
編集近世以降の沿革
編集知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
藩領 | 尾張藩 | 9村 | 西黒野村、辻村、沢村、小衣斐村、下座倉村、東横山村、郡家村、乙原村、上岡島村 |
三河大垣新田藩 | 7村 | 八木村、宝来村、寺内村、大洞村、府内村、木曽屋村、有鳥村 | |
美濃岩村藩 | 3村 | 松山村、名礼村、浅木村 | |
岩村藩 美濃野村藩 |
1村 | 瀬古村 | |
美濃大垣藩 | 34村 | 岐礼村、高科村、宝江村、大月村、呂久村、中宮村、宮田村、福島村(現・本巣市)、森村、相羽村、野村(現・揖斐郡大野町)、六里村、桜大門村、東黒野村、西上秋村、更地村、赤石村、石神村、屋井村、海老村、下方村、国領村、下長瀬村、上長瀬村、東津汲村、樫原村、宇津志村、小津村、本庄村、高尾村、水鳥村、大井村、大河原村、稲畑村 | |
幕府領 | 大垣藩預地 | 4村 | 島村、西方村、志名村、古橋村 |
幕府領 旗本領 |
大垣藩預地 徳永伊予守 |
1村 | 一ツ木村 |
大垣藩預地 日根野左京 |
1村 | 大衣斐村 | |
大垣藩預地 岡田二之助 |
1村 | 下岡島村 | |
旗本領 | 岡田二之助 | 4村 | 北方村、極楽寺村、数屋村、随原村 |
岡田二之助 岡田六次郎 |
1村 | 長良村 | |
岡田二之助 岡田主計 |
1村 | 伊尾野村 | |
岡田主計 | 7村 | 南方村(現・揖斐郡揖斐川町)、中津原村、仁坂村、大光寺村、小谷村、志津山村、野村(現・揖斐郡揖斐川町) | |
青木九十郎 | 5村 | 居倉村、温井村、南方村(現・揖斐郡大野町)、東杉原村、鬼姫生村 | |
徳山出羽守 | 4村 | 徳山村、山手村、櫨原村、塚村 | |
徳永伊予守 | 1村 | 唐栗村 | |
津田二之助 | 1村 | 三日市場村 | |
加藤平内 | 3村 | 公郷村、島部村、杉野村 | |
戸田三郎四郎 | 3村 | 深沢村([2]、深根村[2]、肥田村[2]、小洞村[2])、結城村、古川村 | |
戸田寛十郎 | 1村 | 西村 | |
西尾錦三郎 | 8村 | 中之元村、小野村、大野村、北領家村、南領家村、下有里村、田ノ上村、東座倉村 | |
西尾錦三郎 徳永伊予守 |
1村 | 西座倉村 | |
藩領 幕府領 旗本領 |
大垣藩 大垣藩預地 西尾錦三郎 西尾健次郎 |
1村 | 上磯村 |
藩領 旗本領 |
大垣藩 西尾錦三郎 |
5村 | 堤村、横屋村、北脇村、下磯村、加納村 |
大垣藩 徳永伊予守 |
2村 | 福島村(現・揖斐郡揖斐川町)、有里村 | |
大垣藩 野村藩 戸田三郎四郎 |
1村 | 政田村 | |
名古屋藩 岡田二之助 |
1村 | 下岡島村 | |
野村藩 戸田三郎四郎 |
1村 | 牛洞村 | |
岩村藩 徳永伊予守 |
1村 | 麻生村 | |
藩領 寺社領 |
大垣藩 来振寺 |
1村 | 木振村 |
大垣藩 華厳寺 |
1村 | 谷汲村 | |
藩領 旗本領 寺社領 |
岩村藩 岡田二之助 横蔵寺 |
1村 | 神原村 |
大垣藩 岡田二之助 大福寺 |
1村 | 高屋村 | |
旗本領 寺社領 |
岡田二之助 松林寺 |
1村 | 房島村 |
岡田二之助 三輪神社 松林寺 伊勢神宮 |
1村 | 三輪村 | |
徳永伊予守 西尾健次郎 西尾錦三郎 伊勢神宮 |
1村 | 五ノ里村 | |
岡田六次郎 覚林寺 |
1村 | 清水村 | |
徳山出羽守 能郷白山神社 |
1村 | 能郷村 |
- 慶応4年
- 明治2年5月27日(1869年7月6日) - 大垣新田藩が藩庁を移転して野村藩となる。
- 明治初年 - 領地替えにより、旗本領の一部(下岡島村)が大垣藩領、大垣藩領の一部(桜大門村・赤石村・下長瀬村・上長瀬村)が野村藩領、大垣藩領の一部(岐礼村・高科村)・名古屋藩領の大部分(西黒野村を除く)が笠松県の管轄となる。
- 明治4年
- 明治6年 - 福島村(現・本巣市)が改称して下福島村となる。
- 明治7年(1874年)9月[3](119村)
- 野村(現・揖斐川町上野)が改称して上野村となる。
- 西村・中村・深根村・肥田村・小洞村が合併して深坂村となる。
- 伊尾野村・南方村(現・揖斐郡揖斐川町)が合併して上南方村となる。
- 木振村・更地村が合併して稲富村となる。
- 明治8年(1875年)
- 1月 - 以下の各村の統合が行われる[4]。(110村)
- 長瀬村 ← 上長瀬村、下長瀬村、赤石村、府内村
- 徳積村 ← 結城村、谷汲村
- 公郷村 ← 公郷村、宝来村、八木村、島部村
- 七崎村 ← 一ツ木村、東座倉村
- 三日市場村が本巣郡十五条村と合併して本巣郡重里村となる。
- 6月 - 鬼姫生村が東杉原村に、堤村・北脇村が古橋村にそれぞれ合併。(107村)
- 7月1日 - 北領家村・南領家村が合併して領家村となる。(106村)
- 11月 - 中津原村・仁坂村が合併して若松村となる。(105村)
- 12月1日 - 東黒野村・西黒野村が合併して黒野村となる。(104村)
- 南方村(現・揖斐郡大野町)が改称して下南方村となる。
- 1月 - 以下の各村の統合が行われる[4]。(110村)
- 明治12年(1879年)2月18日 - 郡区町村編制法の岐阜県での施行により、行政区画としての大野郡が発足。「大野池田郡役所」が三輪村に設置され、池田郡とともに管轄。
- 明治22年(1889年)7月1日 - 町村制の施行により、揖斐町(現・揖斐郡揖斐川町)、西根尾村(現・本巣市)、横蔵村、北方村、清水村(現・揖斐郡揖斐川町)、豊木村(現・揖斐郡大野町)、長瀬村、岐礼村、高科村、名礼村、深坂村、大洞村、徳積村、上南方村、房島村、若松村、極楽寺村(現・揖斐郡揖斐川町)、松山村、瀬古村、牛洞村、中之元村、稲富村、上秋村、稲畑村、古川村、寺内村、公郷村、領家村、大衣斐村、小衣斐村(現・揖斐郡大野町)、杉野村(現・揖斐郡池田町)、黒野村、相羽村、下方村、六里村、麻生村、加納村、五ノ里村、下南方村、郡家村、上磯村、下磯村、本庄村(現・揖斐郡大野町)、西座倉村(現・安八郡神戸町)、下座倉村(現・揖斐郡大野町)、政田村、海老村、浅木村、温井村、下福島村(現・本巣市)、唐栗村、七崎村、居倉村、森村、田ノ上村、宮田村、大月村、古橋村、横屋村、中宮村、呂久村、宝江村(現・瑞穂市)が発足。それにともない以下の変更が行われる。(1町61村)
- 揖斐町 ← 三輪村、上岡島村、下岡島村、大光寺村、小谷村、小野村、志津山村、上野村
- 西根尾村 ← 高尾村、大井村、大河原村、能郷村、水鳥村、宇津志村
- 横蔵村 ← 木曽屋村、神原村、有鳥村
- 豊木村 ← 野村、西方村、桜大門村、大野村
- 西上秋村が改称して上秋村となる[5]。
- 島村・福島村(現・揖斐郡揖斐川町)・長良村が清水村に、志名村が松山村に、辻村・沢村が瀬古村に、下有里村が下磯村に、国領村が政田村にそれぞれ合併。
- 東横山村・東杉原村・乙原村・東津汲村・樫原村・小津村の所属郡が池田郡に変更。
- 徳山村・山手村・櫨原村・塚村が池田郡徳山村の一部となる。
- 屋井村・石神村・上高屋村・数屋村・有里村・随原村の所属郡が本巣郡に変更。高屋村が即日改称して上高屋村となる。
- 明治30年(1897年)4月1日
行政
編集- 大野・池田郡長
特記なき場合『揖斐郡志』による[6]。
代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 青山直道 | 明治12年(1879年)2月25日 | 明治14年(1881年)1月28日 | |
2 | 棚橋衡平 | 明治14年(1881年)2月3日 | 明治21年(1888年)5月19日 | |
3 | 野部義範 | 明治21年(1888年)6月9日 | 明治24年(1891年)7月7日 | |
4 | 錦見貫一郎 | 明治24年(1891年)7月7日 | 明治26年(1893年)5月12日 | |
5 | 吉井常也 | 明治26年(1893年)5月12日 | 明治27年(1894年)1月26日 | |
6 | 伊藤祐之 | 明治27年(1894年)1月26日 | 明治30年(1897年)3月31日 | 分割により美濃国大野郡廃止 |
脚注
編集- ^ 元禄14年の美濃国郷帳による。
- ^ a b c d 深坂村1村として記載。
- ^ 明治7年9月岐阜県第187号布達
- ^ 明治8年1月岐阜県第17号布達
- ^ 明治30年(1897年)4月1日に西上秋村から富秋村大字上秋となったとする史料もある。
- ^ 岐阜県揖斐郡教育会 1924, 292-293頁.
参考文献
編集- 岐阜県揖斐郡教育会 編『揖斐郡志』揖斐郡教育会、1924年 。
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 21 岐阜県、角川書店、1980年9月1日。ISBN 4040012100。
- 旧高旧領取調帳データベース
- 岐阜県市町村合併等経過一覧表 - ウェイバックマシン(2014年8月8日アーカイブ分)、岐阜県地域計画局市町村室
関連項目
編集先代 ----- |
行政区の変遷 - 1897年 |
次代 揖斐郡・本巣郡 |