坂本眞一 (漫画家)
坂本 眞一(さかもと しんいち、1972年[1] - )は、日本の漫画家[1]。大阪府出身[1]。男性。
1990年、『キース!!』で週刊少年ジャンプ 第70回ホップ☆ステップ賞に入選し、同作でデビュー[1]。
新田次郎の小説を題材にした『孤高の人』で注目を集め、第14回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した[1]。2013年より、『週刊ヤングジャンプ』(集英社)にて、『イノサン』を連載し、その続編となる『イノサンRougeルージュ』を『グランドジャンプ』(集英社)で連載した[1]。
2012年2月22日、漫画家のインタビューネット配信番組「漫画元気発動計画」の第8回 - 11回に出演し、ジャンプ時代のことやアシスタント時代のこと、それに『孤高の人』の裏話を語った。
執筆スタイル
編集『イノサン』より前は、アナログ7割、デジタル3割くらいで原稿を執筆していたが、使用していたペン先が入手できなくなり、細い線が引けなくなったことを機に『イノサン』の連載より完全にデジタルでの原稿執筆となった[2]。
使用機材はCintiq 24HD(ワコム)、CLIP STUDIO PAINT EX(セルシス)、Tab-Mate Controller[注釈 1](セルシス)(『イノサンRougeルージュ』連載時点)[2]。
デジタル化のメリットが多数あるとして、坂本は以下を例に挙げている[2]。
- 道具の劣化がなくなったため、変化が少なくなり、安心して仕事ができる。
- マテリアル(素材)を作り置きして使うことができる。
- やり直すことができる。
- デッサンの修正が簡単にできるようになった。
マテリアル(素材)は、紙や服などをキャラクター別に素材を登録して整理しているので、そのキャラクターがどうだったか確認する時にも役立っている[2]。しかし、スタンプのように使用すると絵が安っぽくなるため、それぞれのシーンに合うように描き足しや描き直しが発生するので、新しく描くよりも時間がかかってしまうこともある[2]。
キャラクターの表情なども、迷った際にはいったん描いた表情を保存しておいて、新しく表情を描き、比較してどちらが良いか比べている[2]。
作風
編集- 別次元の表現(例:雪崩→トラックの車列、民衆の歓声→津波)
- 昔の話であっても現在の描写(例:18世紀の仏貴族→現代日本の女子高生)
作品一覧
編集- 漫画
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- ブラッディ・ソルジャー(集英社ジャンプ・コミックス(短編集))
- モートゥル・コマンドーGUY(集英社ジャンプ・コミックス全2巻)
- にらぎ鬼王丸(原作:荒仁、集英社ヤングジャンプ・コミックス全5巻)
- 益荒王(集英社ヤングジャンプ・コミックス全7巻)
- 一撃(原作:田中誠一 増刊少年サンデー連載・未単行本化)
- 孤高の人(原案:新田次郎、原作:鍋田吉郎→高野洋、集英社ヤングジャンプ・コミックス全17巻)
- イノサン(集英社ヤングジャンプ・コミックス全9巻)
- イノサン Rouge(集英社ヤングジャンプ・コミックス全12巻)
- #DRCL midnight children(集英社『グランドジャンプ』にて、2021年4号から連載)
- イラスト
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- DEVIL'S DOOR(著:東山彰良、集英社ジャンプ ジェイ ブックス)
師匠
編集アシスタント
編集出演
編集- 浦沢直樹の漫勉 neo(NHK Eテレ 2020年12月17日) - 『#DRCL midnight children』の製作過程を収録した画像を見ながら浦沢と対談した。
脚注
編集注釈
編集- ^ CLIP STUDIO PAINT専用の左手用デバイス。
出典
編集外部リンク
編集- Shin-ichi Sakamoto (@14mountain) - Instagram
- 坂本眞一 (@14MOUNTAIN) - X(旧Twitter)
- ジャンプスクエア・直撃インタビュー
- 坂本眞一、ポートレイトドキュメンタリー - YouTube