喜劇映画研究会
喜劇映画研究会(きげきえいがけんきゅうかい)は、日本にある映画に関する非営利のサークルである。アマチュアの映画同好会でありながらも、欧米のFIAF(国際フィルム・アーカイヴ連盟)加盟機関やコレクターから希少な古典映画のフィルムと資料(映画スターの直筆サイン入りポートレート、契約書、初公開時のポスターなど)を譲り受け、自主企画の上映会・講演会を不定期に開催している。また、各種メディアへの情報提供・調査協力、博物館などの特別企画展や映画祭への作品貸与なども行っている。初代会長は劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチ。現在は株式会社ヴィンテージが著作権、商標権、及び運営の管理を行なっている。
データ
編集- 設立日 1976年11月6日(土)東京都渋谷区立広尾中学校の文化祭にて始動
- 発祥地 東京都渋谷区東3丁目
- 現・所在地 東京都大田区上池台5丁目
- 初代会長 ケラリーノ・サンドロヴィッチ(小林一三 こばやし かずみ)
- 現在の会長 新野敏也(あらの としや)
所蔵作品
編集- 映画フィルム 約400作品
- ビデオ(テープ、及びディスク・メディア) 約1500作品
著書、及び協力書籍
編集- サイレント・コメディ全史(1992年、喜劇映画研究会 ISBN 978-4906409013)
- 月刊イメージフォーラム5月号 喜劇の誕生とプレストン・スタージェス(1994年、ダゲレオ出版)※企画協力、寄稿
- 淀川長治映画塾(1995年、講談社 ISBN 978-4061858954)※調査協力のみ
- シネティック2号(1995年、洋々社 ISBN 978-4896741520)※寄稿
- 足穂映画論 フィルモメモリア・タルホニア(1995年、フィルムアート社 ISBN 978-4845995493)※調査協力、資料提供
- 別冊宝島346『これで笑え!』(1997年、宝島社 ISBN 978-4796693462)※企画協力、寄稿、資料提供
- E/M BOOKS Vol.4 TATI ジャック・タチ(1999年、エスクァイア マガジン ジャパン ISBN 978-4872950588)※一部の調査協力、資料提供
- シネティック3号(1995年、洋々社 ISBN 978-4896741537)※寄稿、資料提供
- 〈喜劇映画〉を発明した男 帝王マック・セネット、自らを語る(2014年、作品社 ISBN 978-4861824722)
- KAWADE夢ムック文藝別冊 ウディ・アレン(2017年、河出書房新社 ISBN 978-4309979137)※「論考」に寄稿
- UCカード会員誌 てんとう虫12月号/セゾンカード会員誌 express12月号 特集:チャップリンの喜劇(2017年)※「三大喜劇王の比較論考」を寄稿
テレビ・ラジオ関連
編集- 浜家優子のRadio Viking One-80(1995年3月 FM富士)※出演(ゲスト解説)
- ウィークエンドライブ 週刊地球TV(1995年12月 テレビ朝日)※出演(ゲスト解説)、映像提供
- 映像探検20世紀 ハリウッド・スキャンダル (1996年11月NHK BS1)※企画協力、映像提供
- 映像探検20世紀 戦場のスターたち(1997年2月NHK BS1)※調査協力、映像提供
- 知ってるつもり?! たこ八郎(1997年2月 日本テレビ)※調査協力、映像提供
- 映像探検20世紀 初期のアニメーション映画(1997年3月NHK BS1)※調査協力、映像提供
- 日立 世界・ふしぎ発見! 笑うアメリカ(2000年5月 TBS)※企画協力、映像提供
- 20世紀の遺伝子 DNA#116『交遊』の遺伝子・赤塚不二夫(2001年9月 フジテレビ)※調査協力、映像提供
- TOKIO ONE(2002年3月 J-WAVE)※出演(ゲスト解説)
- 世界痛快伝説!!運命のダダダダーン! 特集:お笑い(2002年5月 テレビ朝日)※企画協力、映像提供
- サントリー・サタデー・ウェイティング・バー(2003年9月 FM TOKYO)※出演(ゲスト解説)
- 発祥発見バラエティーご起源さん(2008年3月 TBS)※企画協力、映像提供、出演(ゲスト解説)
- ざっくりマンデー!!(2009年4月 TBS)※企画協力、映像提供
- 社会経済初心者テスト ざっくりマンデー!! 復習スペシャル(2010年3月 TBS)※企画協力、映像提供
その他、主なイベント協力など
編集- 渋谷PARCO『ベスト・オブ・コメディ』(1990年9月)
- イメージフォーラム『喜劇の黄金時代』(1991年1月・3月)
- 大阪府青少年会館『名画座倶楽部 米アメリカ喜劇特集』(1992年5月)
- 横浜美術館『斎藤義重による斎藤義重展 時空の木・記念映画会』(1993年2月)
- アテネ・フランセ文化センター『キートン大全集』(1993年3月・1994年3月・1995年3月)
- 銀座ソニービル『ウィークエンド・コメディ』(1993年9月)
- シアター・トップス『ナイロン100℃ SLAPSTICKS』(1993年12月)
- 愛知芸術文化センター『ボディ&イメージ パフォーマンスと映像表現』(1994年9月)
- 彩の国さいたま芸術劇場『喜劇のアクション その醍醐味』(1994年12月)
- 彩の国さいたま芸術劇場『笑いのアクション 1895映画の誕生から』(1995年4月)
- 滋賀県 甲賀市立碧水ホール『喜劇映画ルネサンス〜笑いの夢工場』(1996年6月-7月)
- 北海道小樽市 都通り商店街『アーケード特設上映会』(1996年8月)
- 石川県金沢市 柿木畠商店街『柿木畠屋外映画祭 無声映画の夕べ』(1997年9月)
- 調布映画祭 特別講演(2001年3月)
- ソニーPCL株式会社創立50周年パーティ(2001年3月)
- 調布映画祭 特別ライヴ上映会(2002年3月)
- PARCO劇場『CUBE/ナイロン100℃ SLAPSTICKS』(2002年12月)
- 国立民族学博物館『アラビアンナイト大博覧会』(2004年9月~)※一部の資料提供のみ
- 富山市民芸術創造センター『ことばと音と映像のワークショップ』(2005年8月)
- 富山県立オーバード・ホール『ボーダーレス・コンサートVol.1 家族の肖像』(2005年8月)
- フジロック・フェスティバル'10富士映劇『清志郎クロニクル』(2010年8月)※映像制作のみ
- 下北沢アレイ・ホール『モリイクエのアニメーション・ライヴ 黄表紙プロジェクト』(2011年6月)※技術協力のみ
- 新宿ロフト『しりあがり寿presents(有)さるはげロックフェスティバル'12』(2012年1月)
- 茨城県立水戸芸術館『17th 水戸短編映画祭 LIVE SCREENING!!』(2013年9月)
- アップリンク渋谷/吉祥寺『柳下美恵 ピアノdeシネマ』(2014年5月~2021年7月)
- 吉本興業『京都国際映画祭』(2014年10月~2023年10月)
- 京都府立京都文化博物館『京都ヒストリカ国際映画祭』(2014年12月)
- エスパス・ビブリオ『喜劇映画のビタミン』(2015年9月~2018年7月)
- 京都映画芸術文化研究所 おもちゃ映画ミュージアム『新野敏也のレーザーポインター映画教室』(2016年1月~2022年1月)
- 神戸映画資料館『コメディ宝箱』(2016年1月)
- イオンカルチャークラブ『コメディでつづる映像史』(2016年9月~2017年3月)
- 神戸映画資料館『クラシックコメディ映画祭』(2017年1月)
- イオンカルチャークラブ『喜劇の王様たち』(2017年4月~2022年3月)
- 調布市せんがわ劇場『JAZZ ART SENGAWA2017』(2017年9月)
- ギンレイホール『神楽坂映画祭』(2017年11月~2018年10月)
- シネマ・ジャック&ベティ『柳下美恵 PIANO&CINEMA』(2017年12月~)
- ゆめりあホール『山崎バニラの活弁大絵巻』(2017年12月~)
- OSシネマズ神戸ハーバーランド『活弁ライブ』(2018年2月~)
- こくみん共済ホール/スペース・ゼロ『山崎バニラの活弁大絵巻』(2018年3月~)
- 吉本興業『沖縄国際映画祭』(2018年4月~2019年4月)
- 坂本頼光 活弁独演会(2018年4月~)
- 東京国際映画祭『山崎バニラの活弁小絵巻』(2019年11月~)
- 壱岐坂Bon Courage『サイレント映画の旅』(2020年8月~)
- シネマ・ジャック&ベティ『夏休みの映画館』(2021年8月~)
- パルシネマしんこうえん『天宮遥 ピアノ劇場』(2021年8月~)
- KERA CROSS『東宝/CUBE SLAPSTICKS』(2021年12月~2022年2月)
- 武蔵野興業(マツダ映画社)『新宿東口映画祭(カツベン映画祭)』(2022年6月~)
- PARCO STAGE『エドモン ~「シラノ・ド・ベルジュラック」を書いた男』(2023年4月)
主催イベント
編集古典映画(サイレント)の再考察と普及活動の一環として、『夢の森にて』『銀幕ランドスケープ』『幻燈音楽一夜』『旋律は笑う』『喜劇映画のビタミン』『サイレント映画の旅』などの企画名で、著名な音楽家、芸能人、文化人をゲストに生演奏付き上映会を行なっている。
歴代出演者
編集※出演年代順
- 谷川賢作(ピアノ/キーボード/アコーディオン)
- 太田惠資(ヴァイオリン)※弁士兼任
- 三木黄太(チェロ)
- MINA(弁士) ※喜劇映画研究会所属のアマチュア、1995年5月入会~2000年3月に退会(引退)
- 小島のり子(フルート)
- 鳥居友之(ギター)
- 深堀瑞穂(トロンボーン)
- クリストファー遙盟ブレイズデル(尺八)
- 土居啓輔(尺八)
- 鬼怒無月(ギター)
- 岡野裕和(ベース)
- 渡辺亮(パーカッション/ビリンバウ)
- 吉見征樹(タブラ)※弁士兼任
- フジマル・ヒデミ(ギター)
- 高良久美子(マリンバ/ドラムス/ビブラフォン)
- HISASHI(ヴォイス) ※弁士兼任
- 青木タイセイ(トロンボーン/ベース/キーボード)
- 知久寿焼(歌/ギター/ウクレレ/口琴)※弁士兼任
- 常味裕司(ウード)※弁士兼任
- アンディ・ベヴァン(サックス/ディドゥリドゥ)
- 石川浩司(歌/パーカッション)※弁士兼任
- おおたか静流(歌/トイ楽器)※弁士兼任
- 高木潤一(ギター)※弁士兼任
- 仙波清彦(ドラムス/パーカッション/小鼓)
- 谷川俊太郎(詩) ※弁士兼任
- 蜂飼耳(詩) ※弁士兼任
- 吉岡アカリ(フルート)
- 庄司知史(オーボエ/イングリッシュホルン)
- 草刈麻紀(クラリネット)
- 大澤昌生(ファゴット)
- 望月正浩(太鼓)
- 山田貴之(〆太鼓)
- 福原徹彦(笛)
- 柳下美恵(ピアノ)
- 酒井聡行(サックス/フルート)
- 三塚知貴(トロンボーン)
- 松本雅隆(ハーディ・ガーディ)
- 上野哲生(リュート)
- 冨田りぐま(オルガン)
- 大宮まふみ(リコーダー)
- 長井和明(セルパン)
- ロケット・マツ(ピアノ/アコーディオン/マンドリン)
- 黒田京子(ピアノ/アコーディオン)
- 喜多直毅(ヴァイオリン)
- 佐藤芳明(アコーディオン)
- 上野洋子(ヴォーカル/ハンドベル/大正琴)
- 棚谷祐一(ピアノ/アコーディオン)
- 近藤治夫(バグパイプ/ハーディ・ガーディ/クルムホルン)
- 辻康介(イタリア・ルネッサンス歌唱) ※弁士兼任
- 中尾勘二(サックス/クラリネット)
- 永畑風人(トランペット)
- 坂本弘道(チェロ)
- 桑原滝弥(詩) ※絶叫パフォーマンス
- 佐藤研二(チェロ/エレキ・ベース)
- 芳垣安洋(ドラムス/パーカッション)
- 坂本真理(歌/ピアノ/キーボード/パーカッション/ダンス)※2016年6月に喜劇映画研究会正式所属~2019年3月に退会
- 福沢達郎(ピアノ/ガムラン/カリンバ)
- 小澤敏也(パーカッション)
- 坂ノ下典正(ギター)
- 大森久美子(活動写真弁士)
- 天宮遥(ピアノ)
- 鳥飼りょう(ピアノ/パーカッション)
- 藤代敦(キーボード)
- 行川さをり(歌)※2016年12月10日の『喜劇映画のビタミンPART4~身体表現と音楽~』に客席から飛び入り参加
- 山崎バニラ(活動写真弁士)
- 坂本頼光(活動写真弁士)
- Rone(道化師)
- Gigi(道化師)
- ヤマザキ肉まん(活動写真弁士?)※山崎バニラの弟子を自称する謎の黒マスク男。2019年11月23日にデビュー
- 神﨑えり(ピアノ)
- 551豚まん大盛り(活動写真弁士?)※大森久美子の弟子を自称する謎のマスク男。2020年9月13日にデビュー
- 松下美千代(ピアノ)
- 蜂谷真紀(ヴォイス・パフォーマンス/効果音)
- 田中信正(ピアノ)
- 佐々木亜希子(活動写真弁士)
- 竹内直(サックス)
- 縁寿(活動写真弁士)
- 尾田直彪(活動写真弁士)
- Tokyo Tomo(マジシャン)
- おさべせりな(活動写真弁士)
- 藤本剛(活動写真弁士)
- 永田雅代(ピアノ)
- 関根真理(パーカッション)