吉野町
よしのちょう 吉野町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 近畿地方 | ||||
都道府県 | 奈良県 | ||||
郡 | 吉野郡 | ||||
市町村コード | 29441-1 | ||||
法人番号 | 4000020294411 | ||||
面積 |
95.65km2 | ||||
総人口 |
5,416人 [編集] (推計人口、2024年11月1日) | ||||
人口密度 | 56.6人/km2 | ||||
隣接自治体 | 桜井市、宇陀市、吉野郡東吉野村、川上村、黒滝村、下市町、大淀町、高市郡明日香村 | ||||
町の木 | 吉野杉 | ||||
町の花 | シロヤマザクラ | ||||
町の鳥 | ウグイス | ||||
吉野町役場 | |||||
町長 | 中井章太 | ||||
所在地 |
〒639-3192 奈良県吉野郡吉野町大字上市80番地の1 北緯34度23分46秒 東経135度51分27秒 / 北緯34.396度 東経135.85758度座標: 北緯34度23分46秒 東経135度51分27秒 / 北緯34.396度 東経135.85758度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
概要
編集桜で有名な吉野山があり、近隣の吉野山地(紀伊山地)から切り出される吉野杉・檜の集散地でもある。2012年に「日本で最も美しい村」連合に加盟。
地理
編集位置
編集奈良県の中部、吉野郡の北に位置する。 北は竜門山地が東西に走り、南は大峰山系(町域内では青根ヶ峰が最高点になる)へと続く山々が広がっている。 また東には台高山脈から続く山々が迫っている。これらに挟まれ、町の中央を吉野川(紀の川)が東南から西へ、高見川が東西へと流れている。
吉野川は、上流(川上村)から津風呂川が流入する付近までは大きく左右に蛇行し山を縫うように流れている。この途中、新子・窪垣内付近で高見川が合流する。妹山・背山を越えた吉野高校付近で、大きく左に曲がると下流(大淀町)に掛けて、比較的直線な河川が続いている。吉野川沿いの蛇行している内側には比較的、平らな場所が細長く続き、集落を形成している。また吉野川の支流の中流付近にも比較的、開けた土地があり集落を形成している。
なお、町役場などがある上市地区は川と山に挟まれた僅かな間に家々が密集しているが、古くはこの付近も吉野川が南へ蛇行しており、その内側で地名の由来となった市が開かれていた。しかし江戸時代中期の水害により、北側が切れて南側は中州となった。この時、人家は北岸(現在の上市地区)と南岸の丹治に移ったという。その後、1959年(昭和34年)の伊勢湾台風水害により、この中州が浸かると二つに分かれていた吉野川を一つにするため中州の北岸を削って川幅を広げ、南岸を埋め立て対岸と接続し今日の地形に至っている。(現在、その名残として吉野小学校と貯木場のある元中州であった場所は吉野川を挟んで上市の飛び地となっている)。
地形
編集森林セラピー基地に認定されている。
山岳
編集- 主な山
河川
編集- 主な川
湖沼
編集- 主な湖
- 津風呂湖(ダム湖)
人口
編集吉野町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 吉野町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 吉野町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
吉野町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
- 2007年10月1日現在 : 9,380人
- 人口増加率(2002年→2007年) : -13.8%
隣接自治体
編集歴史
編集古代
編集- 古代の宮都である飛鳥・藤原京・平城京の真南に位置し、山紫水明の地であることから、応神天皇を始めとする天皇・貴族の遊興の地であり、宮滝には離宮(吉野宮)が置かれていた。特に持統天皇の行幸は多数回にわたっている。
中世
編集- 歌人の西行が隠居した。
近代
編集近現代
編集- 1928年(昭和3年)4月24日 - 吉野村が町制施行して吉野町となる。
- 1956年(昭和31年)5月3日 - 上市町・国樔村・中荘村・龍門村・中龍門村と合併し、改めて吉野町が発足。
- 1968年(昭和43年)9月 - 町章を制定[1]。
現代
編集政治
編集行政
編集首長
編集- 町長:中井章太(なかい あきもと)[2]
議会
編集町議会
編集- 吉野町議会
- 議員定数10名[3]
県議会
編集- 奈良県議会
- 奈良県議会議員選挙の選挙区は「吉野郡選挙区」(定数:2)となっている[4]。
国会
編集- 衆議院
- 衆議院議員選挙の選挙区は「奈良県第3区」
市町村合併
編集町域の変遷
編集明治22年 | 明治23年 | 明治27年 | 昭和3年 | 昭和17年 | 昭和31年 | 現在 |
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奈良県 | ||||||
吉野郡 | ||||||
上市町 | 吉野町 | |||||
吉野村 | 吉野町 | |||||
国樔村 | 国樔村 | |||||
中荘村 | ||||||
龍門村 | 龍門村 | |||||
中龍門村 | ||||||
上龍門村 | 宇陀郡 大宇陀町 |
宇陀市 |
施設
編集国・県の施設
編集- 国の機関
- 県の機関
- (環境森林部)奈良県フォレスターアカデミー(吉野町飯貝)
- (県土マネジメント部)吉野土木事務所(吉野町上市)
警察
編集- 本部
- 駐在所
- 吉野山駐在所(吉野町吉野山)
- 新子駐在所(吉野町新子)
- 三茶屋駐在所(吉野町三茶屋)
- 宮滝駐在所(吉野町宮滝)
- 竜門駐在所(吉野町平尾)
消防
編集- 奈良県広域消防組合吉野消防署(吉野町宮滝)
医療
編集- 主な病院
郵便
編集- 吉野郵便局(丹治) - 集配局。ゆうちょ銀行ATMのホリデーサービス実施局(2012年12月現在)。(風景印配置局)
- 吉野上市郵便局(上市)(風景印配置局)
- 吉野山郵便局(吉野山)(風景印配置局)
- 吉野宮滝郵便局(宮滝)(風景印配置局)
- 新子(あたらし)郵便局(新子) - 元集配局。(風景印配置局)
- 竜門郵便局(平尾) - 元集配局(風景印配置局)
- 中竜門郵便局(柳) - 元集配局。
- ※ 吉野町内の郵便番号は「639-31xx[5]」「639-33xx」「639-34xx」(いずれも吉野郵便局の集配担当)となっている。なお、民営化以前は「639-34xx」区域の集配業務は新子郵便局が、「639-33xx」区域の集配業務は中竜門郵便局がそれぞれ担当していたが、両局とも2007年(平成19年)2月19日付で集配業務を吉野郵便局に移管し、現在は窓口業務のみとなっている[6]。
図書館
編集- 主な図書館
運動施設
編集- 吉野運動公園
- グランデージゴルフ倶楽部
対外関係
編集姉妹都市・提携都市
編集吉野町には2022年現在、姉妹都市・提携都市は存在しない。
国内
編集- その他
- 日本で最も美しい村連合
- 美しい村づくり、ロゴマークの活用、サポーター会員制度、イベントの開催、広報活動を行っている地方自治体や地域の連合体に参加している。
経済
編集第一次産業
編集林業
編集町内には貯木場があり定期的に市が開かれている。また吉野貯木場周辺には工場が立ち並び製材業が盛んである。製材で生産されるのは主に集成材だが、他に磨き丸太や端材を再利用した割り箸などが生産される。
第二次産業
編集醸造業
編集吉野杉で作られた酒樽は、香りが良いとして重宝されてきたが、町内にも古くから日本酒が造られてきた。現在、町内で生産されているのは「猩々」(北村酒造)、「八咫烏」(北岡本店)、「花巴」(御芳野商店)の3つ。
第三次産業
編集観光業
編集桜の時期には吉野山への花見客で大変賑わうが、それも一ヶ月ほどである。夏場は川遊びの客で河川敷は車でいっぱいになり、渋滞する。それ以外の季節は、振るわない。吉野山中心部には旅館や土産物店、食事処などが多く集まっている。
商業
編集上市の地名にあるように下流の下市と共に吉野川沿いの市場町として栄えてきた。また道路事情が悪かった時代においては、吉野郡奥地への物資供給地としても発展した。かつては大和上市駅のある尾仁山から六軒町、本町、横町、上の町、轟、立野までの1.5キロメートルに渡って商店街が形成されていたが、戦後には道路が整備されマイカーの普及、人口の減少などにより衰退した。
金融機関
編集銀行
編集- 南都銀行 上市支店(上市)
農協
編集- 奈良県農業協同組合(JAならけん) 吉野郷支店(丹治)、竜門支店(平尾)、中荘支店(宮滝)
教育
編集高等学校
編集- 県立
- 奈良県立奈良南高等学校吉野学舎
中学校
編集- 町立
- 吉野町立小中一貫教育校吉野さくら学園吉野中学校
小学校
編集- 町立
- 吉野町立小中一貫教育校吉野さくら学園吉野小学校
交通
編集鉄道
編集中心となる駅:吉野駅
鉄道路線
編集- 近畿日本鉄道(近鉄)
索道
編集ロープウェイ
編集- 吉野ロープウェイ:千本口 - 吉野山
- 2017年4月28日より車両故障のため運休していたが2019年3月23日再開。
バス
編集路線バス
編集- 大和八木・大淀バスセンター - 湯盛温泉杉の湯
- 旧169号線を通る国栖経由と、五社トンネルを通る樫尾経由がある。
- スマイルバス(吉野町コミュニティバス)
- 吉野病院(吉野神宮駅近く)を起点に町全域に至るバスが運行されている。
- 吉野大峯ケーブル自動車
- ケーブル吉野山 - 奥千本口(春の吉野山交通規制中は竹林院前 - 奥千本口となる)。
道路
編集国道
編集県道
編集その他
編集- 吉野大峯ドライブウェイ - 吉野山中千本・竹林院前から奥千本・金峯神社前まで至る
- 吉野大峰林道 - 奥千本・金峯神社前から洞川高原林道に至る
観光
編集世界遺産
編集名所・旧跡
編集- 吉野行宮
- 宮滝(古代よりの離宮の地)
- 主な神社
- 主な寺院
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金峯山寺
-
吉野水分神社
-
吉水神社
-
宮滝
文化・名物
編集祭事・催事
編集- 2月3日 - 金峯山寺鬼火の祭典
- 旧正月14日 - 浄見原神社国栖奏
- 4月3日 - 吉野水分神社お田植祭
- 4月11・12日 - 金峯山寺花供会式
- 4月29日 - 吉野神宮春の大祭
- 5月26日 - 吉野川鮎漁解禁
- 7月7日 - 金峯山寺蛙飛び行事
- 9月27日 - 吉野神宮秋の大祭
- 10月第3日曜日 - 吉野山秋祭り
伝説
編集出身著名人
編集脚注
編集- ^ 図典 日本の市町村章 p166
- ^ 日本放送協会. “吉野町長選 現職の中井章太氏 再選|NHK 奈良県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年8月27日閲覧。
- ^ 吉野町役場 議会事務局. “議会の構成”. 吉野町. 2018年12月16日閲覧。
- ^ 奈良県選挙管理委員会. “選挙区と定数”. 奈良県. 2012年12月7日閲覧。
- ^ 吉野郡大淀町の一部地域も該当。
- ^ 「集配拠点等の再編実施局」日本郵政公社近畿支社(当時)2007年2月9日付報道発表資料より。
- ^ “犬塚(吉野町)”. ならリビング.com (2010年2月26日). 2011年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月18日閲覧。
- ^ grasshopper. “犬塚”. 吉野大峯・高野観光圏. 2023年6月23日閲覧。
- ^ “吉野・犬塚(いぬづか)”. 来福@参道. 2013年7月18日閲覧。
- ^ “国栖の里の歴史”. 国栖の里観光協会. 2013年7月18日閲覧。
- ^ “『全国五十万円以上資産家表 時事新報社第三回調査』8頁”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 時事新報社. 2022年2月4日閲覧。
参考文献
編集- 『全国五十万円以上資産家表 時事新報社第三回調査』時事新報社、1916年。
関連項目
編集外部リンク
編集- 吉野町
- 吉野町に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- ウィキトラベルには、吉野町に関する旅行ガイドがあります。
- 地図 - Google マップ