危険な女たち
『危険な女たち』(きけんなおんなたち)は、1985年に松竹が製作した日本映画[1]。大竹しのぶ主演・野村芳太郎監督[2][3]。
危険な女たち | |
---|---|
監督 | 野村芳太郎 |
脚本 |
野村芳太郎 古田求 |
原作 | アガサ・クリスティ『ホロー荘の殺人』 |
出演者 |
大竹しのぶ 藤真利子 和由布子 寺尾聰 三田村邦彦 |
撮影 | 川又昂 |
編集 | 太田和夫 |
製作会社 |
松竹 クラップボード |
配給 | 松竹 |
公開 | 1985年5月25日 |
上映時間 | 122分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
アガサ・クリスティ原作『ホロー荘の殺人』の映画化[1][2][4]。舞台を南紀・白浜に置き換え[5]、別荘でおきた殺人事件をもとに、女の愛憎のドラマを描く[1][2]。 野村芳太郎監督は、本作の撮了後20年、没するまで一本も映画を撮ることがなかった。結果的に本作が遺作となった。
キャスト
編集スタッフ
編集製作
編集アガサ・クリスティー原作『ホロー荘の殺人』の映画化に当たり、アメリカ、イギリス、西ドイツ、オーストラリアと日本の松竹5ヶ国で激しい版権争いが起こり、松竹が日本映画としては破格の30万ポンド(当時の日本円で約9000万円)で映画化権を勝ち取った[4]。それまでの海外小説の映画化権料は1000万円前後が相場で、高くても2~3000万円だったため、破格の高額権料として話題を呼んだ[4]。アガサ・クリスティーの小説の映画化は当時で全世界で23本、うち10本が日本でも公開されていた[4]。当初のクランクインは1984年6月の予定だったが、映画化権を巡るゴタゴタがあり、松竹はたまたま主演の大竹しのぶが妊娠したため、それを理由として製作延期を発表し、公開は約一年遅れた[4]。