千葉県第3区
千葉県第3区(ちばけんだい3く)は、日本の衆議院議員総選挙における選挙区。1994年(平成6年)の公職選挙法改正で設置。
千葉県第3区 | |
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行政区域 |
千葉市緑区、市原市 (2024年1月1日現在) |
比例区 | 南関東ブロック |
設置年 |
1994年 (2002年区割変更) |
選出議員 | 松野博一 |
有権者数 |
335,277人 1.479 倍(一票の格差・鳥取1区との比較) (総務省・2023年9月1日) |
区域
編集現在の区域
編集2002年(平成14年)公職選挙法改正以降の区域は以下のとおりである[1][2]。2002年に千葉市若葉区は9区へ移行。
2002年以前の区域
編集1994年(平成6年)公職選挙法改正から2002年の小選挙区改定までの区域は以下のとおりである[3]。
- 千葉市
- 若葉区
- 緑区
- 市原市
歴史
編集本選挙区の設置以来、6度の選挙では岡島正之→岡島一正親子と松野博一が交互に当選する構図が続いていたが、2012年の総選挙以降は松野が当選を続けている。なお2003年・2009年は松野、2017年・2024年は一正がそれぞれ比例で復活当選している。2017年に一正は比例復活で5年ぶりに国政復帰したものの、松野は自民党政権復帰後、文部科学大臣、岸田文雄のもとで政調会長代行を務め、その岸田に岸田内閣で内閣官房長官に任命され要職を歴任。第49回総選挙において松野は現職の官房長官で選挙区に入る時間が限られているにもかかわらず官房長官就任の知名度からか第44回郵政解散に迫る得票数で当選した。対する一正は立憲民主党が比例で苦戦したため比例復活もならず、議席を失った。第50回総選挙では松野は政治資金問題の影響で比例名簿非登載となるなど逆風の中での勝利となり、一正に比例復活を許した。
小選挙区選出議員
編集選挙名 | 年 | 当選者 | 党派 |
---|---|---|---|
第41回衆議院議員総選挙 | 1996年 | 岡島正之 | 新進党 |
第42回衆議院議員総選挙 | 2000年 | 松野博一 | 自由民主党 |
第43回衆議院議員総選挙 | 2003年 | 岡島一正 | 民主党 |
第44回衆議院議員総選挙 | 2005年 | 松野博一 | 自由民主党 |
第45回衆議院議員総選挙 | 2009年 | 岡島一正 | 民主党 |
第46回衆議院議員総選挙 | 2012年 | 松野博一 | 自由民主党 |
第47回衆議院議員総選挙 | 2014年 | ||
第48回衆議院議員総選挙 | 2017年 | ||
第49回衆議院議員総選挙 | 2021年 | ||
第50回衆議院議員総選挙 | 2024年 |
選挙結果
編集時の内閣:第1次石破内閣 解散日:2024年10月9日 公示日:2024年10月15日
当日有権者数:33万2979人 最終投票率:50.76%(前回比: 1.60%) (全国投票率:53.85%( 2.08%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 松野博一 | 62 | 自由民主党 | 前 | 67,308票 | 41.17% | ―― | 公明党推薦 | |
比当 | 岡島一正 | 66 | 立憲民主党 | 元 | 64,169票 | 39.25% | 95.34% | ○ | |
大薄裕也 | 36 | 無所属 | 新 | 22,717票 | 13.89% | 33.75% | × | ||
加藤和夫 | 75 | 日本共産党 | 新 | 9,297票 | 5.69% | 13.81% |
時の内閣:第1次岸田内閣 解散日:2021年10月14日 公示日:2021年10月19日
当日有権者数:33万6241人 最終投票率:52.36%(前回比: 3.76%) (全国投票率:55.93%( 2.25%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 松野博一 | 59 | 自由民主党 | 前 | 106,500票 | 61.87% | ―― | 公明党推薦 | ○ |
岡島一正 | 63 | 立憲民主党 | 前 | 65,627票 | 38.13% | 61.62% | ○ |
時の内閣:第3次安倍第3次改造内閣 解散日:2017年9月28日 公示日:2017年10月10日
当日有権者数:33万6797人 最終投票率:48.60%(前回比: 1.71%) (全国投票率:53.68%( 1.02%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 松野博一 | 55 | 自由民主党 | 前 | 85,461票 | 53.27% | ―― | 公明党推薦 | ○ |
比当 | 岡島一正 | 59 | 立憲民主党 | 元 | 52,018票 | 32.42% | 60.87% | 日本共産党支持 | ○ |
櫛渕万里 | 50 | 希望の党 | 元 | 22,962票 | 14.31% | 26.87% | ○ |
時の内閣:第2次安倍改造内閣 解散日:2014年11月21日 公示日:2014年12月2日
当日有権者数:32万7236人 最終投票率:50.31%(前回比: 7.45%) (全国投票率:52.66%( 6.66%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 松野博一 | 52 | 自由民主党 | 前 | 85,277票 | 53.37% | ―― | 公明党推薦 | ○ |
岡島一正 | 57 | 生活の党 | 元 | 30,238票 | 18.92% | 35.46% | ○ | ||
青山明日香 | 32 | 民主党 | 新 | 29,656票 | 18.56% | 34.78% | ○ | ||
椛沢洋平 | 35 | 日本共産党 | 新 | 14,611票 | 9.14% | 17.13% |
時の内閣:野田第3次改造内閣 解散日:2012年11月16日 公示日:2012年12月4日
当日有権者数:32万5289人 最終投票率:57.76%(前回比: 6.81%) (全国投票率:59.32%( 9.96%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 松野博一 | 50 | 自由民主党 | 前 | 80,710票 | 44.24% | ―― | 公明党推薦 | ○ |
岡島一正 | 55 | 日本未来の党 | 前 | 31,161票 | 17.08% | 38.61% | 新党大地推薦 | ○ | |
小林隆 | 49 | 日本維新の会 | 新 | 30,565票 | 16.75% | 37.87% | みんなの党推薦 | ○ | |
青山明日香 | 30 | 民主党 | 新 | 28,979票 | 15.88% | 35.91% | 国民新党推薦 | ○ | |
石川正 | 67 | 日本共産党 | 新 | 9,298票 | 5.10% | 11.52% | |||
井上由紀子 | 62 | 無所属 | 新 | 1,723票 | 0.94% | 2.13% | × |
時の内閣:麻生内閣 解散日:2009年7月21日 公示日:2009年8月18日
当日有権者数:32万113人 最終投票率:64.57%(前回比: 2.29%) (全国投票率:69.28%( 1.77%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 岡島一正 | 51 | 民主党 | 元 | 112,035票 | 55.46% | ―― | ○ | |
比当 | 松野博一 | 46 | 自由民主党 | 前 | 85,777票 | 42.46% | 76.56% | ○ | |
古川裕三 | 27 | 幸福実現党 | 新 | 4,210票 | 2.08% | 3.76% |
時の内閣:第2次小泉改造内閣 解散日:2005年8月8日 公示日:2005年8月30日
当日有権者数:31万927人 最終投票率:66.86%(前回比: 6.93%) (全国投票率:67.51%( 7.65%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 松野博一 | 42 | 自由民主党 | 前 | 108,937票 | 53.24% | ―― | ○ | |
岡島一正 | 47 | 民主党 | 前 | 85,707票 | 41.89% | 78.68% | ○ | ||
金野光政 | 57 | 日本共産党 | 新 | 9,957票 | 4.87% | 9.14% |
時の内閣:第1次小泉第2次改造内閣 解散日:2003年10月10日 公示日:2003年10月28日
当日有権者数:30万5727人 最終投票率:59.93%(前回比: 0.61%) (全国投票率:59.86%( 2.63%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 岡島一正 | 46 | 民主党 | 新 | 85,610票 | 47.81% | ―― | ○ | |
比当 | 松野博一 | 41 | 自由民主党 | 前 | 84,693票 | 47.30% | 98.93% | ○ | |
金野光政 | 55 | 日本共産党 | 新 | 8,768票 | 4.90% | 10.24% |
時の内閣:第1次森内閣 解散日:2000年6月2日 公示日:2000年6月13日
当日有権者数:41万4880人 最終投票率:60.54% (全国投票率:62.49%( 2.84%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 松野博一 | 37 | 自由民主党 | 新 | 95,311票 | 39.01% | ―― | ○ | |
岡島正之 | 69 | 保守党 | 前 | 64,182票 | 26.27% | 67.34% | |||
竹内圭司 | 32 | 民主党 | 新 | 53,862票 | 22.04% | 56.51% | ○ | ||
黒須康代 | 39 | 日本共産党 | 新 | 27,248票 | 11.15% | 28.59% | |||
藤野正剛 | 37 | 自由連合 | 新 | 3,725票 | 1.52% | 3.91% |
時の内閣:第1次橋本内閣 解散日:1996年9月27日 公示日:1996年10月8日 (全国投票率:59.65%( 8.11%))
当落 | 候補者名 | 年齢 | 所属党派 | 新旧 | 得票数 | 得票率 | 惜敗率 | 推薦・支持 | 重複 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
当 | 岡島正之 | 65 | 新進党 | 前 | 84,846票 | 39.90% | ―― | ||
松野博一 | 34 | 自由民主党 | 新 | 73,254票 | 34.45% | 86.34% | ○ | ||
千葉通子 | 58 | 日本共産党 | 新 | 30,691票 | 14.43% | 36.17% | |||
竹内圭司 | 29 | 民主党 | 新 | 22,068票 | 10.38% | 26.01% | ○ | ||
東三元 | 43 | 自由連合 | 新 | 1,765票 | 0.83% | 2.08% | ○ |
脚注・出典
編集- ^ “衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第154回国会 制定法律の一覧 >公職選挙法の一部を改正する法律 法律第九十五号(平一四・七・三一)”. 衆議院 (2002年7月31日). 2021年10月1日閲覧。住居表示などにより変更する可能性がある。
- ^ “千葉県”. 総務省. 2023年1月8日閲覧。
- ^ “衆議院トップページ >立法情報 >制定法律情報 >第131回国会 制定法律の一覧 >法律第百四号(平六・一一・二五)”. 衆議院 (1994年11月25日). 2021年10月1日閲覧。地名は1994年(平成6年)当時のものである。