千体地蔵
千体地蔵(せんたいじぞう)は、一つの場所に多数の地蔵菩薩像を並べたものである。「千躰地蔵」などの表記もされ、全国各所にある。
概要
編集供養や回向のために、一つの場所に多数の仏の絵を描いたり仏像を並べたりする千体仏は、仏教の千仏思想や、俗的には数を増やすことで仏の力を増そうとする発想から来ている[1]。日本では鎌倉時代から千体地蔵が多数作られるようになった[1]。
石造の千体地蔵
編集秋田県
編集山形県
編集栃木県
編集- 那須千体地蔵(那須町)[4]
東京都
編集神奈川県
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編集京都府
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編集- 三木市志染町井上の千体地蔵[17]
- 山陽自動車道三木東インターチェンジのすぐ近くの大谷川の川沿いの山裾一面に、多数の地蔵菩薩像中心の地蔵があり、本尊には砂岩に1m近い地蔵が刻み込まれているのが特徴である。室町時代から子宝地蔵として信仰を集めており、子宝に恵まれない人が願を掛け子供を授かるとお礼に新しい地蔵を造って借りた地蔵と一緒に置いていくので、その数は数え切れず、このことから由来して千体地蔵と呼ばれている。現在でも子宝に恵まれない人が訪れてきており、霊験あらたかな地蔵と言える。毎年8月23日・24日には人形供養を行っている。
山口県
編集香川県
編集大分県
編集熊本県
編集- 蓮台寺の千体地蔵(熊本市西区)
- 上益城郡山都町片平の千体地蔵
- 国道218号線と国道445号線が重なる山都警察署から宮崎方面へ約200mほど行った左手から約50m、ドコモショップやうどん屋、スポーツ用品店などがある店の傍の道沿いにある。地蔵とともに四基の板碑がある。経年劣化した標柱が更新されないまま長年放置され字が読めないので分かり辛いが、地蔵は、天文十七年の刻があり、中世期の本格的な石仏としては熊本県内においても大変価値のある文化財である(山都町指定文化財一覧)。板碑を含め、阿蘇氏の拠点が山都町にあった時代(1560年頃)のものとされ、貴重である。片平集落内にあり地元住民が草刈りなど手入れしている。町がこの様な歴史的価値のある文化財の周知広報活動を積極的に行っていないため、町民の間でもその存在の認知度は低い。
その他の千体地蔵
編集埼玉県
編集愛知県
編集京都府
編集脚注
編集- ^ a b 佐藤昭夫. “千体仏”. 日本大百科全書(ニッポニカ)(コトバンク所収). 2019年8月4日閲覧。
- ^ “折渡延命地蔵と千体地蔵”. 全国観るなび. 公益社団法人日本観光振興協会. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “笹野観音堂”. 米沢市. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “那須千体地蔵の歴史”. 道の駅那須高原友愛の森工芸館. 那須町工芸振興会. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “へちま供養”. 全国観るなび. 公益社団法人日本観光振興協会. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “八万四千体地蔵”. 全国観るなび. 公益社団法人日本観光振興協会. 2019年8月4日閲覧。
- ^ 菅沼晃. “正福寺”. 日本大百科全書(ニッポニカ)(コトバンク所収). 2019年8月4日閲覧。
- ^ “正福寺地蔵堂”. 全国観るなび. 公益社団法人日本観光振興協会. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “千体地蔵”. 全国観るなび. 公益社団法人日本観光振興協会. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “覚王山・四谷めぐり(詳細)”. 名古屋市. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “八講堂千体地蔵尊(坂本5)”. 大津のかんきょう宝箱. 大津市. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “八講堂千体地蔵”. 滋賀・びわ湖観光情報. 公益社団法人びわこビジターズビューロー. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “観音盆千日会・千躰地蔵盆”. 滋賀・びわ湖観光情報. 公益社団法人びわこビジターズビューロー. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “伏見区あれこれ : ふしみ昔紀行(平成18年11月)”. 京都市伏見区. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “千躰地蔵”. 全国観るなび. 公益社団法人日本観光振興協会. 2019年8月4日閲覧。
- ^ 大鹿実秋. “称名寺(奈良市)”. 日本大百科全書(ニッポニカ)(コトバンク所収). 2019年8月4日閲覧。
- ^ “千体地蔵”. 全国観るなび. 公益社団法人日本観光振興協会. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “雲林寺”. 全国観るなび. 公益社団法人日本観光振興協会. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “香北町”. 世界大百科事典 第2版(コトバンク所収). 2019年8月4日閲覧。
- ^ “高照寺”. 全国観るなび. 公益社団法人日本観光振興協会. 2019年8月4日閲覧。
- ^ 平井俊榮. “羅漢寺”. 日本大百科全書(ニッポニカ)(コトバンク所収). 2019年8月4日閲覧。
- ^ “宝積寺”. 全国観るなび. 公益社団法人日本観光振興協会. 2019年8月4日閲覧。
- ^ 武田静澄. “愛知県(伝説の節)”. 日本大百科全書(ニッポニカ)(コトバンク所収). 2019年8月4日閲覧。
- ^ “円空作木造千体仏”. 津島市の歴史・文化遺産. 津島市. 2019年8月4日閲覧。
- ^ “京都の「宝物」秋だけの披露 来月、21寺社参加”. 朝日新聞社 (2012年10月25日). 2019年8月4日閲覧。