前森山
岩手県八幡平市にある山
概要
編集開発史
編集昭和初期に入ると木炭の生産のために山域の開発が始まり、地域の住民の手によりブナの伐採が盛んに行われた。当時、伐採に当たり天然更新のための母樹を残したこと、伐採跡地ではウシの林間放牧も盛んに行われたため、山域にはブナの一斉林(二次林)が形成された[2]。
第二次世界大戦後、山麓東南域にて中国大陸からの引き揚げ者などの手により前森山集団農場が拓かれた[3]。一方、1960年代以降、エネルギー革命が急速に進み薪炭需要が消滅、森林の伐採は減退した。1980年代に入ると、リクルートの手により山麓東北域にて安比高原スキー場の開発が始まり、東北地方屈指のスキー場を核としたリゾート地が形成された。
アクセス
編集安比高原スキー場のゴンドラリフトを利用すれば、頂上駅から10分程度で山頂に至る[4]。距離は長くなるが、茶臼岳経由で八幡平方面へ縦走する足掛かりにもなる[5]。
脚注
編集- ^ “地質情報データベース 前森山”. 地質調査総合センター. 2021年11月16日閲覧。
- ^ 松尾 亨『日本の森121』p18 日本森林インストラクター協会 2013年2月23日
- ^ 市川 治. “前森山集団農場の概要”. 2021年11月16日閲覧。
- ^ “茶臼岳 トレイルMAP”. IWATE HOTEL & RESORT I. 2021年11月16日閲覧。
- ^ “岩手山・八幡平・安比高原50kmトレイル”. 環境省. 2021年11月16日閲覧。