冲永賞
冲永賞(おきながしょう)は、東京都千代田区にある公益財団法人労働問題リサーチセンター(LRC)により表彰される賞。労働問題に関する調査研究のうち、社会的に有意義で発展性のあるものに対して個人研究、共同研究のいかんを問わず、優れた論文・著書に対して冲永佳史帝京大学学長・同センター会長により表彰、助成される。
同賞は菅野和夫審査委員会座長により選考され、労働問題研究の振興に貢献することを主な目的としている。
なお、冲永賞の賞金や各種助成事業の母体となっている公益財団法人労働問題リサーチセンターは、文部科学省によって禁止されていた帝京大学の巨額の入学前寄附金の存在が明るみに出た2002年に、父母から集めた金の分配と蓄財に用いられ、その巨額所得隠しを摘発された合計約261億円の内部留保金を持つ帝京大学グループの13の関連財団のひとつとして新聞紙上で取り上げられた。[1]
脚注
編集- ^ “<帝京大学>13財団で261億円運用 「公益法人」隠れみのに”. 毎日新聞. (2002年6月26日)
この13の関連財団とその内部留保額は以下のように報道された。
労働問題リサーチセンター(東京都)8億464万
日本産業リサーチセンター(同) 1億4152万
冲永文化振興財団(同) 78万
旭オールドエイジセンター(千葉県)
(現在 旭コミュニティ振興財団) 76億5034万
山梨伝統産業振興会(山梨県) 6273万
帝京山梨教育福祉振興会(同) 43億7228万
山梨文化財研究所(同) 2億1385万
帝京育英会(同) 49億5308万
帝京広島健康福祉振興会(広島県) 4148万
帝京鳥取健康福祉振興会(鳥取県) 2826万
冲永荘兵衛記念図書館(愛媛県) 200万
帝京育英財団(同) 75億8169万
生涯学習振興財団(福岡県) 3億3202万
合計 261億8467万