先斗町筆香
日本の女性歌手
先斗町 筆香(ぽんとちょう ふでか、1903年(明治36年)4月1日[1] - 没年不明)は、日本の女性歌手。戦前に芸者歌手として活躍した。のちに喜美勇と改名している。
経歴
編集1903年(明治36年)4月1日、女義太夫の一座の娘として[2][3]東京府東京市で生まれる[1]。 長唄を杵屋君繁に、常磐津を常磐津文字八に、小唄を春日とよに師事した[1]。
京都の先斗町で芸者になり、人気を博した。1930年(昭和5年)、ビクターから歌手デビュー。同年発売した『鴨川小唄』は今でも地元先斗町でテーマソングとして歌い継がれている[4]。同年8月、10月にはコロムビアからもレコードを数枚発売したが、最終的にビクターの専属歌手となり、流行歌・民謡・新民謡・小唄・端唄など幅広いジャンルの曲を発売した。
ディスコグラフィー
編集先斗町筆香名義
- コロムビア
- 『加茂川セレナーデ/大原女小唄』1930年(昭和5年)
- ビクター
- 『鴨川小唄』『ぽんぽん先斗町』1930年(昭和5年)
- 『さくら幻想曲』1931年(昭和6年)
- 『大阪の四季』1932年(昭和7年)
- 『大大阪地下鉄小唄』『サイナぶし』『舞妓すがた』1933年(昭和8年)
- 『逢いたかったのよ』『忘れちゃ嫌だわよ』『憎い男と』1934年(昭和9年)
- 『ヨサコイ節』『うす墨』1935年(昭和10年)
喜美勇名義
- ビクター
- 『恋のそよかぜ』『宵の名残』1935年(昭和10年)
- 『渚おどり』『春風が』『小雨ふる夜』1936年(昭和11年)
- 『やらずの雨』『夢は消えて』1937年(昭和11年)
脚注
編集- ^ a b c d 「日本ビクターレコード邦楽総目録 昭和13年度」国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 「青春時代」国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 「青春時代」国立国会図書館デジタルコレクション
- ^ 「祇園小唄 鴨川小唄」京都 花街の舞踊
- ^ 「国立国会図書館サーチ」国立国会図書館サーチ
- ^ 「国立国会図書館サーチ」国立国会図書館サーチ