中原 文夫(なかはら ふみお、1949年8月15日[1] - )は、日本の小説家

広島県広島市生まれ。本名・田部知恵人。一橋大学商学部卒業。文藝春秋社に勤務し、出版部長、編集委員などを歴任する。1994年「不幸の探究」で第111回芥川賞候補。句誌「風鈴」、歌誌「短歌人」に所属する俳人歌人でもある。日本文藝家協会会員。元早稲田大学大学院政治学研究科非常勤講師。

「神隠し」所収の『不定期バスの客』は「世にも奇妙な物語」で映像化されたほか、ダンカン主演・脚本の映画『生きない』の原案にもなった。

2018年、NHKラジオ深夜便」で短編小説「再会のゆくて」が兼清麻美アナウンサーによって朗読された。

近年は「正論」や「文藝春秋オピニオン」などに、勅撰和歌集の現代での復活を訴える論考を寄稿している。

著書 

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  • 言霊 2000.8 角川春樹事務所
  • 霊厳村 2001.2 角川春樹事務所
  • 輝きの修羅 歌集 郁朋社 2002.12
  • 月明 句集 郁朋社 2004.10
  • 不幸の探究 作品社 2005.4
  • 土御門殿妖変 作品社 2005.11
  • 神隠し 作品社 2006.10
  • けだもの 作品社 2009.9
  • アミダの住む町 作品社 2014.6
  • ともがら(朋輩)作品社 2019.10
  • 王朝和歌、こんなに面白い 作品社 2024.1

脚注

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  1. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.459

参考

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  • 芥川賞のすべて・のようなもの