中内蝶二
中内 蝶二(なかうち ちょうじ、1875年5月5日 - 1937年2月19日[1])は、日本の小説家、劇作家、ジャーナリスト、作詞家である。本名は中内 義一(なかうち ぎいち)[1]。
中内 蝶二 なかうち ちょうじ | |
---|---|
誕生 |
中内 義一 なかうち ぎいち 1875年5月5日 日本 高知県 |
死没 | 1937年2月19日(61歳没) |
職業 | 小説家、劇作家、ジャーナリスト、作詞家 |
国籍 | 日本 |
ジャンル | 演劇評論、新派戯曲、小説、長唄 |
代表作 |
戯曲 『大尉の娘』 小説 『神猿奇譚』 |
ウィキポータル 文学 |
人物・来歴
編集1875年(明治8年)5月5日、高知県に「中内義一」として生まれる[1]。
旧制・東京帝国大学(現在の東京大学)を卒業し、博文館に入社し、その後、『萬朝報』の記者となった[1]。戯曲『大尉の娘』は、1923年(大正12年)、井上正夫、初代水谷八重子が演じ、評価を得た[1][2]。同作は、八重子の当たり役となり、「八重子十種」の演目のひとつとなった[2]。
著書
編集大抵は国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている。
- 『藻かり舟』久保天随共著 鐘美堂 1900年(義一名義)
- 『旭将軍』少年史譚 文武堂、1902年
- 『大石良雄』少年武士道史伝、国光社、1903年
- 『支那哲学史』博文館 1903年(義一名義)
- 『世界文豪傳』文光堂 1905年 秀才文壇 臨時増刊
- 『青年の活力』青年修養叢書、参文舎、1907年(義一名義)
- 『美文の作法』作法叢書、修文館、1908年
- 『新俳句自在』二松堂書店、1916年
- 『俳句と文章 日日作例』日本書院、1918年
- 『俳句の作りかた』日本書店 1919年
- 『みなし児』講談社、1919年
- 『千代見草 御大典記念新曲』法木書店、1928年
- 『剣豪近藤勇 近藤勇と加納惣三郎の巻・新選組阿修羅道の巻』平凡社、1928年 - 1929年
- 『日本俗曲通』通叢書 第9巻、四六書院、1930年
- 『都の栄 大東京記念新曲』法木書店、1933年
翻訳/校訂
編集- グレゴール・サマロフ『日露戦争未来之夢』博文館、1904年
- 『赤穂義士参考内侍所』今古文学、鍾美堂、1911年
- 十返舎一九『東海道中膝栗毛』今古文学 鍾美堂、1911年
- 『通俗呉越軍談』今古文学、鍾美堂、1911年
- 曲亭馬琴『椿説弓張月』今古文学 鍾美堂、1911年
- 『通俗漢楚軍談』今古文学、鍾美堂、1911年
- 『大久保武蔵鐙』今古文学、鍾美堂、1911年
- 『増補柳荒美談』今古文学、鍾美堂、1911年
- 『慶安太平記』今古文学、鍾美堂編輯部、鍾美堂、1911年
- 『日蓮上人一代記』今古文学、鍾美堂、1911年
- ゲエテ『ファウスト』世界文芸叢書チヨイスシリーズ、鍾美堂書店、1914年
- シェイクスピア『ヴェニスの商人』鍾美堂書店 1914 世界文藝叢書 チヨイス・シリーズ
- 柳亭種彦『新訳 偽紫田舎源氏』名作人情文庫刊行会、1920年
- 為永春水『新訳 梅ごよみ』名作人情文庫刊行會、1920年
編纂
編集フィルモグラフィ
編集映画化一覧。すべて原作。
註
編集外部リンク
編集- 中内蝶二 - 日本映画データベース
- 中内蝶二 - allcinema