三ツ山古墳群
三ツ山古墳群(みつやまこふんぐん)は、かつて愛知県小牧市大字東田中に存在した、古墳時代の古墳群である。方墳3基で構成されていた。現在はそのうち1基の3号墳のみが残っている。またこの古墳群を含む一帯は、1584年(天正12年)の小牧・長久手の戦いの折り、田中砦が築かれた場所でもある。
概要
編集三ツ山古墳群は古墳時代の古墳群。方墳3基で構成されていた。しかし1979年(昭和54年)に国道155号の拡幅工事が行なわれることとなり、北側の2基(1・2号墳)が破壊されることとなった。そこで同年発掘調査が行なわれた。いずれも1辺約20mの方墳で、墳頂部に割竹形の木棺(割竹形木棺)が安置されていた他、副葬品として銅鏡3面と鉄製武具、農工具などが見つかった[1]。またこの調査結果から、4世紀末~5世紀初頭に築造されたことが解かっている。なお残された3号墳はまだ調査が行なわれておらず、現在三ツ山会館の敷地内に保存されている。
田中砦跡
編集田中砦跡は、1584年(天正12年)の小牧・長久手の戦いの折り、秀吉軍が築いたとされる砦跡である。同古墳を含む一帯に、東西十六間、南北三十間に渡って築かれたとされている。布陣したのは堀長政、蒲生氏郷、加藤光泰など。しかし布陣した兵力は分かっていない。なお現在遺構などはまったく残されていないが、古墳の前に砦跡を示す石碑が建てられている。
年表
編集所在地
編集- 愛知県小牧市大字東田中字金井戸地内 三ツ山会館周辺
交通手段
編集関連書籍
編集脚注
編集外部リンク
編集- 三ッ山古墳群
- 小牧付近の城砦(秀吉軍) > 田中砦(秀吉軍) - ウェイバックマシン(2008年12月9日アーカイブ分)