七ヶ岳
七ヶ岳(ななつがたけ、ななつがだけ)は、福島県南会津郡南会津町中央部にある標高1,635.8 mの山。一等三角点「七ツケ岳」設置。日本三百名山、東北百名山、新・うつくしま百名山、会津百名山に選定されている[1]。
七ヶ岳 | |
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左奥のピークが一番岳と呼ばれる山頂 国道121号から 2008年11月 | |
標高 | 1,635.8 m |
所在地 |
日本 福島県南会津郡南会津町 |
位置 | 北緯37度07分27.4秒 東経139度39分26.9秒 / 北緯37.124278度 東経139.657472度座標: 北緯37度07分27.4秒 東経139度39分26.9秒 / 北緯37.124278度 東経139.657472度 |
七ヶ岳の位置 | |
プロジェクト 山 |
福島県南西部に位置する南会津町の中央に位置する。山稜の南西端に山頂を擁し、山頂から北東に約3 kmにわたって痩せた稜線と、その南東面は比高約200 mの断崖が続く。地質は、新第三紀の砂岩、凝灰岩類を基盤岩として、第四紀初め頃に噴出、堆積したデイサイト質溶結凝灰岩から成っている。この溶結凝灰岩層は、北西方向約10 km先にある駒止湿原のある駒止高原まで達する。
山中はブナの原生林が残り、山頂付近はハクサンシャクナゲ、ベニサラサドウダン、ムラサキヤシオツツジが茂る。
歴史
編集古くは七森岳(ななつがもりだけ)、荒倉山(あらくらやま)とも呼ばれた。稜線に7つの峰が連なることから七ヶ岳(ななつがたけ)といわれた[1]。山に棲む鬼伝説があり住民から怖がられた。江戸時代の文化年間に編纂された『新編会津風土記』では、「七森嶽 一名荒倉山、俗七嶽ト云 ・・七峯相並ヒ東西ニ連ナル、故ニコノ名アリ、西ノ第一峯最高ク一番嶽ト称ス・・コノ山ニママ大石ヲ転シ大木ヲ踣(たお)スカコトキ奇異ノ音ヲキキ、或ハアヤシキサマニテ馬ニ乗リ麓ヲ過ルモノヲ見ルコトアリト云、山鬼ノ所為ナリトテ土人怖アヘリ」とある。
高度経済成長期には一部農林業地として木材の伐採が行われた。
登山ルート
編集- 羽塩コース
- 黒森沢登山コース
- 黒森沢登山口から護摩滝まで約1時間15分、護摩滝から山頂まで約1時間15分である[1]。
- 下岳登山コース、古内登山コース
- たかつえ登山コース
- たかつえ登山口から会津高原たかつえスキー場のゲレンデ沿いに登る。たかつえ登山口から山頂まで約2時間30分[1]。
ギャラリー
編集脚注
編集参考文献
編集- 『角川日本地名大辞典』7 福島県、(1981)、角川書店
- 『田島町史』第5巻、(1981)、田島町
- 『新編会津風土記』第2巻「新編会津風土記巻之四十一」、(2000)、歴史春秋出版