ヤマセミ
鳥類の1種
ヤマセミ(山翡翠、山魚狗、学名: Megaceryle lugubris)は、ブッポウソウ目カワセミ科に分類される鳥類の1種である。山地の渓流に生息するカワセミの仲間である。
ヤマセミ | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Megaceryle lugubris | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Crested Kingfisher |
分布
編集アフガニスタン北東部からヒマラヤ、インドシナ半島北部、中国中部以南、日本まで分布する。生息地では、基本的に留鳥である。
日本では、留鳥として九州以北に分布、繁殖しているが、個体数は多くない。
形態
編集体長は約38 cm。翼開長は約67 cm。カワセミの倍、ハトほどの大きさで、日本でみられるカワセミ科の鳥では最大の種類である。頭には大きな冠羽があり、からだの背中側が白黒の細かいまだら模様になっているのが特徴。腹側は白いが、あごと胸にもまだら模様が帯のように走っている。オスとメスはよく似るが、オスはあごと胸の帯にうすい褐色が混じる。
-
オス
-
メス
-
成鳥 オス
-
成鳥 メス
生態
編集名のとおり山地の渓流や池の周囲に生息するが、冬は平地の河川や海岸にもやってくる。単独または番い(つがい)で生活する。
食性は動物食。採餌するときは水辺の石や枝の上から水中に飛び込んで、魚類や甲殻類、水生昆虫などを捕食する。ときには空中でホバリング(滞空飛行)しながら飛び込むこともある。カワセミと同じように捕獲後は再び石や枝に戻ってえものをくわえ直し、頭から呑みこむ。大きな魚をとらえた時は足場に数回叩きつけ、殺してから呑みこむ。
人間との関わり
編集自治体指定の鳥
編集以下の自治体の指定の鳥である。
町の鳥
編集日本の普通切手
編集出典
編集- ^ “普通切手、慶弔切手一覧”. 日本郵趣協会. 2014年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月1日閲覧。
参考文献
編集- 五百沢日丸 解説、山形則男、吉野俊幸 写真『日本の鳥550 山野の鳥』(増補改訂版)文一総合出版〈ネイチャーガイド〉、2004年4月。ISBN 4-8299-0165-9。
- 高野伸二 編『日本の野鳥』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1985年9月。ISBN 4-635-09018-3。