ミドリ (バンド)
日本のロックバンド (2003-2010)
ミドリ (Midori) は、日本のロックバンド。大阪府出身。所属レコード会社はソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ。
ミドリ | |
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出身地 | 日本 大阪府 |
ジャンル | パンク・ロック[1] |
活動期間 | 2003年 - 2010年 |
レーベル |
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公式サイト | midori072.com |
旧メンバー |
後藤まりこ(vo/g)のセーラー服で歌うのが特徴的なハードコア・パンクロックで「大阪のいびつなJUDY AND MARY」の異名を持つ。2010年解散。
最終メンバー
編集経歴
編集2003年
編集- 7月に「歌謡曲のコピーバンドをする」という目的から、後藤まりこ(vo/g)がそれぞれ他のバンドで活動していた小銭喜剛(ds)と桑野嘉文[2](b)を誘い『ミドリ』を結成。
- まもなく(「2003年秋」)桑野が脱退し、ベースレスバンドとなる[3]。
- その後、異なる様々なパートのメンバー交代を幾度となく繰り返し、それにつれてサウンドも変化していく。
2004年
編集- 10月よりピアノのハジメ加入後、自主企画「妄想セックス・露出オナニー」を開催するなど活動の幅を広げる。
2005年
編集- 5月に劔樹人(b)が加入。円盤ジャンボリーやカモガワロックフェスティバルなどのイベントに参加。
- 11月にはGYUUNE CASSETTEより1stミニアルバム「ファースト」を発売。
2006年
編集- 10月に劔が失踪。
- 11月より、サポートベースに原田真吾(ドブロク)を迎える。
2007年
編集- 春、mF247から『セカンド♡』をリリース。
- 8月、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 in EZOに参加。EARTH TENTステージで演奏。
- ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズに移籍。
- 11月にメジャー初のミニアルバム「清水」を発表。
- 12月22日のライブを最後に、原田が自らのバンド活動に専念するためサポートメンバーから外れる(「卒業」)[4]。
2008年
編集- 1月26日 岩見のとっつぁんがベースとして正式加入。5月にフルアルバム「あらためまして、はじめまして、ミドリです。」を発表。
- 3月、ソウル・フラワー・ユニオンの主催する闇鍋音楽祭2008に出演。
- 5月15日より、下北沢シェルターを皮切りに初のワンマンツアー「あらためまして、はじめまして、ミドリです。」を決行。
- 5月15日(木)下北沢シェルター
- 5月21日(水)浜松メスカリンドライブ
- 5月22日(木)名古屋アポロシアター
- 5月24日(土)大阪十三ファンダンゴ
- 5月26日(月)岡山ペパーランド
- 8月、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZOに参加。GREEN OASISステージで演奏。小銭喜剛、財布を落とす[5]。
- 11月、ライブアルバム「ライブ!!」をリリース。メンバーの意図していない部分でのリリースであった。同年末に事務所を離れる。[6][7]
2009年
編集- 8月、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2009 in EZOに参加。EARTH TENTステージで演奏。
- 10月、ライブDVD「初体験」をリリース。2009年6月6日に日比谷野外音楽堂で行なわれた最後のセーラー服ライヴを完全収録したもの。[8]
- 10月より『初体験 VS ツアー』を敢行。
- 10月9日(金)HEAVEN'S RCOK さいたま新都心VJ-3 VS カジヒデキ
- 10月12日(月)清水JAMJAMJAM VS DALLAX
- 10月15日(木)金沢 vanvan V4 VS ジッタリン・ジン
- 10月17日(土)滋賀B-FLAT VS KING BROTHERS
- 11月1日(日)秋田Club SWINDLE VS 嘘つきバービー
- 11月3日(火)盛岡CLUB CHANGE WAVE VS MO'SOME TONEBENDER
- 11月4日(水)郡山CLUB#9 VS MO'SOME TONEBENDER
- 11月12日(木)水戸LIGHT HOUSE VS SCOOBIE DO
- 11月20日(金)神戸STAR CLUB VS 黒猫チェルシー
- 11月22日(日)鹿児島SR HALL VS GENERAL HEAD MOUNTAIN
- 11月23日(月)宮崎SR BOX VS GENERAL HEAD MOUNTAIN
- 11月27日(金)広島 CLUB QUATTRO VS Base Ball Bear
- 11月28日(土)岡山 CRAZYMAMA KINGDOM VS Base Ball Bear
- 12月1日(火)大阪 umeda AKASO VS タテタカコ
- 12月3日(木)名古屋 BOTTOM LINE VS メリー
- 12月9日(水)東京 SHIBUYA-AX VS 9mm Parabellum Bullet
2010年
編集- 5月にアルバム「shinsekai」を発表。
- 6月よりワンマンツアー2010『新世界ツアー』を敢行。[9]
- 6月11日(金) 北海道・札幌cube garden
- 6月13日(日) 宮城・仙台darwin
- 6月18日(金) 愛知・名古屋CLUB QUATTRO
- 6月19日(土) 大阪BIG CAT
- 6月23日(水) 福岡DRUM Be-1
- 6月25日(金) 広島CLUB QUATTRO
- 7月2日(金) 東京SHIBUYA-AX
- 12月26日、USTREAM配信にて後藤が、2010年12月30日恵比寿LIQUIDROOMのライブをもって「ミドリ」を解散する事を発表。
- 12月30日、恵比寿LIQUIDROOMでライブ『さよなら、後藤さん。』を行い解散。
特徴
編集音楽性
編集この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
- 後藤の強烈な個性、ロリ声からシャウト、デス声まで使い分けたコケティッシュなヴォーカルを中心にしており、曲調はハードコア、プログレ、ジャズ的なものから日本の囃子、童謡まで様々である。
- 初期には、白塗り口裂けメイクで喘ぎ声のテープやノイズを出すノンミュージシャンのエロラジカセ博智が在籍しており、キワモノ的な印象が強かった。この時期は、小銭の和太鼓の様なドラムと後藤のノイジーなギターに博智がノイズでアクセントを付けるスタイルであった。
- ピアノ奏者のハジメの加入により現在のサウンドが確立した。本人もブログ等でプログレッシヴ・ロック、ヘビー・メタル好きを公言しており[10]、サウンドにプログレ、メタル要素が加わった。
- コントラバス奏者の岩見の加入によりフリー・ジャズ的要素が強くなった。
逸話・その他
編集ミドリと言うバンド名の由来は小銭の祖母の名前である。[11]
メンバーと担当楽器
編集第1期 2003年7月
編集- 小銭喜剛:ドラム
- 後藤まりこ:ヴォーカル/ギター
- 桑野嘉文:ベース
第2期 2003年夏 - 秋
編集- 小銭喜剛:ドラム
- 後藤まりこ:ヴォーカル/ギター
ベースレス編成でライブを続ける。
第3期 2003年秋 - 2004年
編集- 小銭喜剛:ドラム
- 後藤まりこ:ヴォーカル/ギター
- 博智:エロラジカセ(喘ぎ声のテープ/ノイズ)
- 井尾良太:ギター
異なる様々なパートのメンバー交代を幾度となく繰り返す。
第4期 2004年
編集- 小銭喜剛:ドラム
- 後藤まりこ:ヴォーカル/ギター
- 博智:エロラジカセ(喘ぎ声のテープ/ノイズ)
- 矢野雅俊:主人公(ヴォイス)
自主制作「ファースト」録音。
第5期 2004年
編集- 小銭喜剛:ドラム
- 後藤まりこ:ヴォーカル/ギター
- 博智:エロラジカセ(喘ぎ声のテープ/ノイズ)
第6期 2004年10月 - 2005年2月
編集- 小銭喜剛:ドラム
- 後藤まりこ:ヴォーカル/ギター
- 博智:エロラジカセ(喘ぎ声のテープ/ノイズ)
- ハジメ:ピアノ/キーボード/シャウト
自主制作「セカンド」録音。
第7期 2005年5月 - 2006年10月
編集- 小銭喜剛:ドラム
- 後藤まりこ:ヴォーカル/ギター
- ハジメ:ピアノ/キーボード/シャウト
- 劔樹人:エレクトリック・アップライト・ベース
「ファースト」録音。
2006年9月27日、29日の関東でのライブは、ハジメ、劔は参加せず、小銭と後藤のみで行われた。[12]
第8期 2006年10月 - 2007年12月
編集- 小銭喜剛:ドラム
- 後藤まりこ:ヴォーカル/ギター
- ハジメ:ピアノ/キーボード/シャウト
- 桑野嘉文:ベース(2006年10月のライヴでサポート)
- 原田真悟:エレクトリック・アップライト・ベース/(2006年11月からのライヴでサポート、ゲスト/「セカンド♥」、「清水」)
「セカンド♥」、「清水」録音。
第9期 2008年1月 - 2010年12月
編集- 小銭喜剛:ドラム
- 後藤まりこ:ヴォーカル/ギター
- ハジメ:ピアノ/キーボード/シャウト
- 岩見のとっつぁん(岩見継吾):コントラバス/エレクトリック・アップライト・ベース
「あらためまして、はじめまして、ミドリです。」、「ライブ!!」、「shinsekai」録音。
ディスコグラフィー
編集自主制作
編集- ファースト (自主制作盤CD-R 第4期) - 廃盤
- SASU
- お父さん
- death or die
- セカンド (自主制作盤CD-R 第6期)- 廃盤
- あばずれ
- わっしょい
- 六弦D
- POP
アルバム
編集発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
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1st | 2005.11.25 第7期 | ファースト | CD95-31 |
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GYUUNE CASSETTE タワーレコード予約先着特典で「ロマンティック夏モード 佐伯誠之助withいしくんぼREMIX」CD-R付属 |
2nd | 2007.4.4 第8期 | セカンド♥ | XQBU-1001 |
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GYUUNE CASSETTE オリコン最高98位、登場回数5回 |
3rd | 2007.11.21 第8期 | 清水 | AICL-1899 |
CD
DVD
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Sony Music Associated Records Inc. オリコン最高63位、登場回数3回 |
4th | 2008.5.14 第9期 | あらためまして、はじめまして、ミドリです。 | AICL-1919 |
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Sony Music Associated Records Inc. オリコン最高25位、登場回数6回 |
ライブ | 2008.11.5 第9期 | ライブ!! | AICL-1969 |
2008 Live at日比谷野音
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Sony Music Associated Records Inc. オリコン最高53位、登場回数3回 |
5th | 2010.5.19 第9期 | shinsekai | AICL-2122 |
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Sony Music Associated Records Inc. オリコン最高17位、登場回数4回 |
シングル
編集発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
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1st | 2009.3.18 第9期 | swing | AICL-2003:ひだり盤 AICL-2004:みぎ盤 |
ひだり盤
みぎ盤
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オリコン最高25位、登場回数4回 |
映像作品
編集発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
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1st | 2006.3 第7期 | 2005 SUMMER to 2006 WINTER LIVE!! | DVD-R | ||
2nd | 2009.10.7 第9期 | 初体験 | AIBL-9179 |
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オリコン最高38位、登場回数3回 |
3rd | 2011.4.6 第9期 | さよなら、後藤さん。 | AIBL-9211:初回生産限定盤 AIBL-9213:通常盤 |
初回限定盤DISC2
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オリコン最高41位、登場回数3回 |
参加作品
編集発売日 | タイトル | 規格品番 | 備考 |
---|---|---|---|
2008.3.28 第9期 | デトロイト・メタル・シティ トリビュートアルバム〜生贄メタルMIX〜 | DFCL-1456 | 4曲目「ロマンティック夏モード(ハジメタルDTミックス)」で参加。 |
2008.5.20 | U.F.O.CLUB TOKYO JAPAN vol.5 | CTCD-624 | 後藤まりこが6曲目「ねことカバ」で参加。 |
2008.9.24 第9期 | 赤塚不二夫トリビュート〜四十一才の春だから〜 | DFCL-1490 | 3曲目「DISCOVER WAR -自衛隊賛歌-」で参加。 |
2009.3.18 第9期 | JUDY AND MARY 15th Anniversary Tribute Album | ESCL-3177 | 11曲目「ミュージック ファイター」で参加。 |
2009.4.22 | “69★TRIBE”Cupid Honey Traps | AICL-2005 | 15曲目「あんたは誰や (ライブ at日比谷野音)」で参加。 |
2009.5.13 | 面影ラッキーホール シングル「あたしだけにかけて」 | KICM-3191 | テレビアニメ『夏のあらし!』オープニング曲。後藤まりこがコーラス(『feat.後藤まりこ』)で参加。 |
2009.8.12 | メロン記念日×ミドリ / sweet suicide summer story | TGCS-5713 | メロン記念日ロック化計画コラボレーションシングル(タワーレコード限定発売)に参加。 第9期メンバーで楽曲提供と演奏を行っている。 |
2009.9.16 第9期 | 深夜高速 -生きててよかったの集い- | AICL-2039 | 5曲目「深夜高速」で参加。 |
ミュージックビデオ
編集監督 | 曲名 |
大和田浩樹 | 「ゆきこさん (Live Ver.)」 |
小川弾 | 「swing」 |
三輪たける | 「ひみつの2人」「ゆきこさん」「ハウリング地獄」 |
山野上筆持 | 「さよなら、パーフェクトワールド。from LIVE DVD「初体験」」「メカ」「鉄塔の上の2人」 |
山口保幸 | 「エゾシカ・ダンス!!」 |
不明 | 「ドーピング☆ノイズノイズキッス」「ロマンティック夏モード」「愛のうた」 |
主なライブ
編集ワンマンライブ・主催イベント
編集- 2009年 - ミドリ、ワンマン、2009春。
- 2009年 - ミドリ 初体験 vs ツアー
- 2010年 - ミドリワンマンツアー2010『新世界ツアー』
- 2010年12月30日 - さよなら、後藤さん。
出演イベント
編集- 2007年04月28日 - ARABAKI ROCK FEST.07
- 2007年08月11日 - SUMMER SONIC 2007
- 2007年08月18日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 in EZO
- 2007年09月02日 - RUSH BALL 2007
- 2008年04月26日 - ARABAKI ROCK FEST.08
- 2008年06月22日 - GO!GO!7188 2マンTour"徹子のHair"ファイナル
- 2008年08月15日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2008 in EZO
- 2008年08月24日 - Sky Jamboree 2008 ~笑顔~
- 2008年12月28日 - COUNTDOWN JAPAN 08/09
- 2009年08月08日 - SUMMER SONIC 2009
- 2009年08月15日 - RISING SUN ROCK FESTIVAL 2009 in EZO
- 2009年09月21日 - MELON LOUNGE
- 2010年03月03日 - 爆ひな '10
- 2010年05月02日 - ARABAKI ROCK FEST.10
- 2010年08月12日 - ミドリ×神聖かまってちゃん
- 2010年08月21日 - AOMORI ROCK FESTIVAL '10 ~夏の魔物~
- 2010年09月04日 - OTODAMA'10 ~音泉魂~
- 2010年12月21日 - 新木場クライシス
関連項目
編集- shibaraku-yoshino - 2008年夏に行ったライブがきっかけで生まれた第9期ミドリの変名バンド。ジャズのスタンダードナンバー、歌謡曲のカヴァー等を演奏。
- うさぎ - 後藤まりこがミドリ結成前に在籍していたバンド。メンバーは後藤(vo/g)、松本裕子(vo/g)、なんしー(b)、福原太一(ds)。2003年に「アケミさんとミドリさん」を発表。
- Torio - 小銭(ds/和太鼓)、ハジメ(p/key/g/シャウト/ds他)、岩見(コントラバス/エレクトリック・アップライト・ベース/和太鼓)によるユニット。2010年10月よりライブ活動開始。
- toxic strawberry - メンバーはhaji(vo/programming)、yohji(g)、hakuchi(博智)(b)。2010年に1st「Heavenly Envy」を発表。
- 誰でもエスパー - ハジメがミドリ解散後に結成したバンド。メンバーはハジメタル(key/vo)、松江潤(g/vo、SPOOZYS)、西浦謙助(ds/vo、相対性理論)。2011年8月24日にライブデビュー。小南泰葉の楽曲「Soupy World」にアレンジ・演奏で参加した。
- わっしょいキヨシ - 小銭ミドリ解散後に結成したバンド。メンバーは小銭(ds/vo)、YDO(g/vo)。
- わっしょいキヨシ超絶トリップバンド - わっしょいキヨシに千布寿也(嘘つきバービー)、佐藤全部(東京カランコロン/ちくわテイスティング協会)を加えた編成。メンバーは小銭(ds/vo)、YDO(sax/vo)、千布(g)、佐藤全部(b)。
脚注
編集- ^ “ミドリのプロフィール”. ORICON NEWS. oricon ME. 2024年11月2日閲覧。
- ^ Hajime-鍵盤 2006年10月24日
- ^ “ミドリ | ソニーミュージック オフィシャルサイト”. www.sonymusic.co.jp. 2019年3月13日閲覧。
- ^ “ミドリ | ソニーミュージック オフィシャルサイト”. www.sonymusic.co.jp. 2019年3月13日閲覧。
- ^ “ミドリ | ソニーミュージック オフィシャルサイト”. www.sonymusic.co.jp. 2019年3月13日閲覧。
- ^ “ミドリ インタビュー”. CINRA.NET. 2019年3月12日閲覧。
- ^ “ミドリ | ソニーミュージック オフィシャルサイト”. www.sonymusic.co.jp. 2019年3月13日閲覧。
- ^ “ミドリ('09年10月号) - インタビュー”. Rooftop. 2019年3月12日閲覧。
- ^ “ミドリ、〈新世界〉を切り拓く2年ぶりのフル・アルバムの詳細が判明! - TOWER RECORDS ONLINE”. tower.jp. 2019年3月12日閲覧。
- ^ Hajime-鍵盤
- ^ K-MIX 一期一会 2008年6月16日
- ^ Hajime-鍵盤 2006年9月26日