ミイラの墓場
『ミイラの墓場』(ミイラのはかば、The Mummy's Tomb)は、1942年に公開されたアメリカ合衆国のホラー映画。ロン・チェイニー・ジュニアがミイラ男のカリス[1]を演じる。『ミイラの復活』(1940年)の続編。この後も『執念のミイラ』『ミイラの呪い』(ともに1944年)と続く。
ミイラの墓場 | |
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The Mummy's Tomb | |
ロビーカード(1942年) | |
監督 | ハロルド・ヤング |
脚本 |
グリフィン・ジェイ ヘンリー・スーチャー |
原案 | ニール・P・ヴァーニック |
製作 | ベン・ピヴァー |
出演者 |
ロン・チェイニー・ジュニア ディック・フォーラン ジョン・ハバード |
撮影 | ジョージ・ロビンソン |
編集 | ミルトン・カルース |
製作会社 | ユニバーサル・ピクチャーズ |
配給 | ユニバーサル・ピクチャーズ |
公開 | 1942年10月23日 |
上映時間 | 61分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
前作 | ミイラの復活 |
次作 | 執念のミイラ |
あらすじ
編集前作から30年後のアメリカが舞台。前作の主人公スティーブ・マニングはマルタと結婚(のち死別)、息子ジョンをもうけた。ジョンにはイゾベルという恋人がいる。
一方、エジプト。死んだはずのアンドヘブとカリスは生きていた。アンドヘブは後継者ムハンマド・ベイにバニング一族への復讐を託す。ムハンマドはカリスとともにアメリカに渡ると、バニング家のあるメープルトンの墓守となり、復讐の機会を伺う。
カリスはスティーブ、つづいてスティーブの姉ジェーンを殺害。連続殺人事件として警察、新聞記者たちが捜査に乗り出す。
前作にも登場したスティーブの親友ベーブ・ハンソンが捜査に協力しにやってくる。死体に付着していた塵の正体をミイラのカビと見破るが、カリスによって殺される。
ムハンマド・ベイはジョンの恋人イゾベルに横恋慕し、自分の妻にするためカリスに誘拐させる。しかし、ジョンや警察が松明を持って、墓地に集結。ムハンマド・ベイは射殺され、カリスも炎の中で死ぬ。
キャスト
編集- カリス:ロン・チェイニー・ジュニア
- スティーブ・バニング:ディック・フォーラン
- ジョン・バニング:ジョン・ハバード
- イゾベル・エヴァンス:エリス・ノックス
- アンドヘブ:ジョージ・ズッコ
- ベーブ・ハンソン:ウォーレス・フォード
- ムハンマド・ベイ:ターハン・ベイ
- エヴァンス夫人:ヴァージニア・ブリサック
- 保安官:クリフ・クラーク
- ジェーン:メアリー・ゴードン
- ジム:ポール・E・バーンズ
- ノーマン教授:フランク・ライヒャー
- 検視官:エメット・ヴォーガン
- ヴィク:ハリー・コーディング ※クレジットなし
- 町民:フランク・ダリエン ※クレジットなし
- 農夫:グレン・ストレンジ ※クレジットなし
- 農夫の妻:グレイス・キュナード ※クレジットなし
制作
編集本作はロン・チェイニー・ジュニアがミイラのカリスを演じた3本のうちの最初の作品。前作ではトム・タイラーが演じていた。チェイニーはこの役を好きではなかった。
クランクインは1942年6月1日。
メイクアップ・アーティストのジャック・ピアースは連日8時間かけて人工的に古くした包帯をチェイニーに巻いた。それまでのミイラ映画では、ボリス・カーロフやトム・タイラーにコットン素材のメイクアップを使っていたが、チェイニーにはラバーマスクをかぶせた。
ウォーレス・フォードの役名がベーブ・ジョンソンからベーブ・ハンソンに変わっている。理由は不明。