マイク・リー
イギリスの映画監督・脚本家 (1943-)
マイク・リー(Mike Leigh, OBE, 1943年2月20日 - )は、イギリスの映画監督・脚本家・舞台監督である。即興理論を取り入れた独特の作品で、パルム・ドール、金獅子賞をはじめ数多くの賞を受賞している。
マイク・リー Mike Leigh | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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生年月日 | 1943年2月20日(81歳) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
出生地 | ウェリン・ガーデン・シティ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
国籍 | イギリス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
配偶者 | アリソン・ステッドマン (1973-2001) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
主な作品 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
『秘密と嘘』 『トプシー・ターヴィー』 『ヴェラ・ドレイク』 『ハッピー・ゴー・ラッキー』 『ターナー、光に愛を求めて』 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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備考 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
第62回ベルリン国際映画祭 審査委員長(2012年) |
略歴
編集王立演劇学校、キャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツ、Central School of Art and Design、ロンドン・フィルム・スクール出身。
1970年代までは主に演劇界で活動し、1980年代後半から長編映画に軸足を移し始める。
カンヌ国際映画祭では1993年に『ネイキッド』で監督賞、1996年に『秘密と嘘』でパルム・ドールと2度受賞している。『ヴェラ・ドレイク』でヴェネツィア国際映画祭でも最高賞の金獅子賞に輝いた。アカデミー賞の受賞はないが監督賞・脚本賞などで計7回ノミネートされている。第62回ベルリン国際映画祭で審査委員長を務めた。
2015年にはイングリッシュ・ナショナル・オペラの依頼で、ギルバート&サリヴァンのオペレッタ「ペンザンスの海賊」(指揮:デイヴィッド・パリー)を演出し、その後ヨーロッパ3カ国(ルクセンブルク、仏カン、独ザールブリュッケン)でも上演された。
特徴
編集ほとんどの作品で脚本を使わず、俳優たちと一緒に数週間かけて各々のキャラクターを作り上げ、ほぼ即興かのように演じさせる。
ジャン・ルノワールとサタジット・レイをお気に入りの監督として挙げる。小津安二郎の影響も指摘される。
特定の俳優と複数回にわたって仕事をし、数多くの演技賞をもたらすことで知られる。
- デイヴィッド・シューリス(『ネイキッド』) - カンヌ国際映画祭 男優賞
- ブレンダ・ブレッシン(『秘密と嘘』) - カンヌ国際映画祭 女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞、英国アカデミー賞 主演女優賞
- ジム・ブロードベント(『トプシー・ターヴィー』) - ヴェネツィア国際映画祭 男優賞
- イメルダ・スタウントン(『ヴェラ・ドレイク』) - ヴェネツィア国際映画祭 女優賞、英国アカデミー賞 主演女優賞、ヨーロッパ映画賞 女優賞
- サリー・ホーキンス(『ハッピー・ゴー・ラッキー』) - ベルリン国際映画祭女優賞、ゴールデングローブ賞主演女優賞
- ティモシー・スポール(『ターナー、光に愛を求めて』) - カンヌ国際映画祭 男優賞、ヨーロッパ映画賞 男優賞
監督作品 (劇映画のみ)
編集- Bleak Moments(1971年)
- Meantime(1984年)
- Four Days in July(1985年)
- ハイ・ホープス High Hopes(1988年)特別上映のみ
- ライフ・イズ・スイート Life Is Sweet(1991年)
- ネイキッド Naked(1993年)
- 秘密と嘘 Secrets & Lies(1996年)
- キャリア・ガールズ Career Girls(1997年)
- トプシー・ターヴィー Topsy-Turvy(1999年)TV放映のみ
- 人生は、時々晴れ All or Nothing(2002年)
- ヴェラ・ドレイク Vera Drake(2004年)
- ハッピー・ゴー・ラッキー Happy-Go-Lucky(2008年)
- 家族の庭 Another Year(2010年)
- ターナー、光に愛を求めて Mr. Turner(2014年)
- ピータールー マンチェスターの悲劇 Peterloo(2018年)