ホンケワタガモ(本毛綿鴨、学名:Somateria mollissima)は、カモ目カモ科に分類される鳥類の一種である。別名オオケワタガモ

ホンケワタガモ
ホンケワタガモ(オス)
オス
ホンケワタガモ(メス)
メス
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: ケワタガモ属 Somateria
: ホンケワタガモ
S. mollissima
学名
Somateria mollissima
(Linnaeus, 1758)
和名
ホンケワタガモ
英名
Common Eider

「ケワタガモ」の名前の由来は、毛綿鴨の通り、良質の羽毛の採取対象とされてきたことによる。

分布

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旧北区新北区の周北極地帯。

北シベリア沿岸(カムチャツカ半島を除く)、アリューシャン列島、アラスカ沿岸、カナダ沿岸、グリーンランド沿岸、ラップランドで繁殖する。冬期は、アラスカ湾、北海沿岸、カムチャツカ半島南西部などに渡り越冬する。

日本では迷鳥として、北海道で1971年に観察例があるのみ。

形態

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体長約62cm。雄の方が雌よりもやや大型である。

生態

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ツンドラ地帯で繁殖する。非繁殖期は海上で過ごすが、よく海岸の岩場で休息をとる。

食性は雑食性が強く、小さな魚類、甲殻類などの他、海藻などの植物質の餌もかなり食べる。

亜種

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6亜種に分類される。

画像

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Somateria mollissima

注釈

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  1. ^ BirdLife International (2004). "Somateria mollissima". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2006. International Union for Conservation of Nature. 2006年5月11日閲覧 Database entry includes justification for why this species is of least concern

参考文献

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  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年
  • 『世界の動物|分類と飼育 ガンカモ目』、財団法人東京動物園協会、1980年、75頁