フルコース
西洋料理の正餐で供される一連の料理
フルコース(英: full course)とは、西洋料理の正餐で供される一連の料理[1]。順番は以下の通りとなる[2]。
なお、前菜やソルベを省いたり、肉料理を一種にする場合もある[2]。
現代のフランス料理などでは、料理が一品ごと順序立てて供される。これは元々フランスで行われていたものであったが一時期絶え、後に帝政ロシアの政治家・外交官のアレクサンドル・クラーキンが温かい料理を徐々に出して行くロシア式サービス(時間差フルコース)を紹介したことで改めて行われるようになったとされる[4]。
「フルコース」という語は比喩として西洋料理以外にも使われたり(例:松茸のフルコース)、さらには料理以外のジャンルでも使われることがある(例:筋力トレーニングのフルコース)[1]。
脚注
編集- ^ a b 小学館国語辞典編集部 編『日本国語大辞典』 第11巻(第2版)、小学館、2001年、p.1076頁。
- ^ a b 全国調理師養成施設協会(編) 編『調理用語辞典』全国調理師養成施設協会、1986年、p.925頁。ISBN 978-4924737358。
- ^ 全国調理師養成施設協会(編) 編『調理用語辞典』全国調理師養成施設協会、1986年、p.604頁。ISBN 978-4924737358。
- ^ 玉村豊男『食卓は学校である』(集英社新書 2010年)p.38によれば、アラビア人が始めたという。8世紀から9世紀にかけて絶頂をきわめた彼らの王朝社会にて、ある趣味のよい宮廷音楽家の提案から、できたてのおいしい料理を順番に運んでくるフルコースに変えたという。日本でも江戸時代には類似の供し方が行われていた。