ヒメクイナ
ヒメクイナ(姫水鶏、Zapornia pusilla)は、ツル目クイナ科ヒメクイナ属に分類される鳥類。
ヒメクイナ | |||||||||||||||||||||||||||
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ヒメクイナ Porzana pusilla
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保全状況評価[a 1] | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Zapornia pusilla (Pallas, 1776) | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
ヒメクイナ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
Baillon's crake Tiny crake |
分布
編集- Z. p. affinis
- Z. p. intermedia (syn. Z. p. obscura)
ヨーロッパ、アンゴラ、ウガンダ、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、ソマリア、ナミビア、ボツワナ、マダガスカル、マラウイ、南アフリカ共和国、モザンビーク[1][2][3][4][a 1]
- Z. p. mayri
- Z. p. mira
- Z. p. palustris
- Z. p. pusilla
黒海沿岸部からロシア南東部にかけての地域で繁殖し、冬季になるとインド南部、中華人民共和国、フィリピン、マレーシアへ南下し越冬する[1][2][4]。
日本では基亜種が夏季に北海道、本州中部以北で繁殖する(夏鳥)が、一部の個体は本州以南で周年生息する(留鳥)[1][2][4]。
形態
編集全長16-20センチメートル[2][3]。翼開張33-37センチメートル[1]。種小名pusillaは「とても小さい」の意。上面や体側面の羽衣は褐色や赤褐色で、体上面の羽毛は外縁(羽縁)が白く羽軸に沿って黒い斑紋(軸斑)が入る[2][3]。顔や胸部の羽衣は青灰色で[2]、嘴から眼を通り側頭部にかけて褐色の筋模様(過眼線)が入る[1]。体側面や腹部には白と黒の横縞が入る[1][2][3][4]。
分類
編集- Zapornia pusilla affinis
- Zapornia pusilla intermedia (syn. Zapornia pusilla obscura)
- Zapornia pusilla mayri
- Zapornia pusilla mira
- Zapornia pusilla palustris
- Zapornia pusilla pusilla (Pallas, 1776) ヒメクイナ
生態
編集湖沼、池、湿原、水田などに生息する[2]。群れは形成せず、単独もしくはペアで生活する[2]。
食性は雑食で、主に昆虫を食べるがクモ、軟体動物、爬虫類、植物なども食べる[2][3]。水面を泳いだり水生植物の上を徘徊し、獲物を捕食する[2]。
繁殖形態は卵生。繁殖期には縄張りを形成する。水辺の茂みに枯草を組み合わせた巣を作り、日本では5-8月に4-9個の卵を産む[3]。雌雄交代で抱卵し、抱卵期間は14-20日[2][3]。雛は孵化後すぐに巣から離れ、孵化してから約35日で飛翔できるようになる[2]。生後1年で性成熟する[2]。
画像
編集-
イラスト(左側が本種)
関連項目
編集参考文献
編集外部リンク
編集- ^ a b c d e
The IUCN Red List of Threatened Species
- BirdLife International. 2019. Zapornia pusilla. In:The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T22692667A154256374. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-3.RLTS.T22692667A154256374.en. Accessed on 17 November 2024.