ディーライツ
かつて存在した日本の企業
株式会社ディーライツ(英: d-rights Inc.)は、かつて存在したコンテンツのプロデュース・著作権の管理などを中心に行う日本の企業。アニメ作品を中心にコンテンツの企画や著作権の管理、特にアニメ作品の海外展開を積極的に行っていた[2][3]。また、過去にはゲーム事業も行なっていた。2019年10月、ADKエモーションズに吸収合併され解散。
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒105-0003 東京都港区虎ノ門一丁目23番1号 虎ノ門ヒルズ森タワー 北緯35度39分58.5秒 東経139度45分12.4秒 / 北緯35.666250度 東経139.753444度座標: 北緯35度39分58.5秒 東経139度45分12.4秒 / 北緯35.666250度 東経139.753444度 |
設立 | 1988年(昭和63年)12月1日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 7010001068896 |
事業内容 | 映像の企画・制作、著作権管理、海外販売 |
代表者 | 和田修治(代表取締役社長) |
資本金 | 8,000万円 |
純利益 | 4億5137万円(2018年12月31日時点)[1] |
総資産 | 28億2310万6000円(2018年12月31日時点)[1] |
決算期 | 12月31日 |
主要株主 | 株式会社ADKエモーションズ 100% |
特記事項:2019年10月1日、ADKエモーションズに吸収合併。 |
沿革
編集1988年(昭和63年)12月、ゲームメーカーハドソンのR&D業務とMD業務(ライセンス管理等)を目的とした子会社、未来計画株式会社(みらいけいかく)として設立[3]。当初は東京都千代田区神田司町2丁目2番地11にあった。
2001年(平成13年)、ハドソンが三菱商事に未来計画の全株式を売却したことにより、三菱商事の完全子会社となり、社名を株式会社ディーライツ(初代)に変更[3]。
2014年(平成26年)12月18日、アサツー ディ・ケイが株式の過半数を取得し、子会社化[4]。2015年(平成27年)8月24日に本社及び事務所を移転。2018年(平成30年)12月20日、アサツー ディ・ケイが三菱商事からディーライツ(初代)の株式の全てを取得し100%子会社化[5]。
2019年(令和元年)10月1日 - ADKエモーションズに吸収合併され、ディーライツが解散。あわせてディーライツの北米子会社Sunrights.Incも商号変更しADK Emotions NY.Incになる[6]。なお、ディーライツ第二プロデューサーの鶴崎りか(ADKエモーションズ制作プロデューサー兼務)らはADKエモーションズなどに移籍し、引き続きプロデューサー等を担当することになっている。
歴代社長
編集ディーライツ
編集ディーライツへの移籍
編集- 鶴崎りか
- 和田修治
- 大矢篤志
- 笹木理加
- 青木真美子
- 古瀬和也
- 渡辺創
- 片桐正貴
作品
編集テレビアニメ
編集- ハドソン原作作品
- VIRUS ‐VIRUS BUSTER SERGE‐(1997年、製作元請:PLUM) - 創通との共同。
- Bビーダマン爆外伝(1998年、製作元請:マッドハウス) - パオハウスとの共同。
- Bビーダマン爆外伝V(1999年、製作元請:マッドハウス) - パオハウスとの共同。
- 爆転シュート ベイブレード(2001年、製作元請:マッドハウス) - 読売広告社と共同制作。
- 爆転シュート ベイブレード 2002(2002年、製作元請:日本アニメディア) - 読売広告社と共同制作。
- 爆転シュート ベイブレード Gレボリューション(2003年、製作元請:日本アニメディア) - 読売広告社と共同制作。
- B-伝説! バトルビーダマン(2004年、製作元請:日本アニメディア) - 読売広告社と共同制作。
- B-伝説!バトルビーダマン 炎魂(2005年、製作元請:日本アニメディア) - 読売広告社と共同制作。
- 爆球Hit! クラッシュビーダマン(2006年、製作元請:日本アニメディア) - 読売広告社と共同制作。
- メタルファイト ベイブレード(2009年、製作元請:タツノコプロ)
- メタルファイト ベイブレード 爆(2010年、製作元請:SynergySP)
- メタルファイト ベイブレード 4D(2011年、製作元請:SynergySP)
- クロスファイト ビーダマン(2011年、製作元請:SynergySP)
- メタルファイト ベイブレード ZEROG(2012年、製作元請:SynergySP)
- クロスファイト ビーダマンeS(2012年、製作元請:SynergySP)
- ベイブレードバースト(2016年、製作元請:OLM)
- ベイブレードバースト ゴッド(2017年、製作元請:OLM)
- ベイブレードバースト 超ゼツ(2018年、製作元請:OLM)
- ビーストサーガ(2013年、製作元請:SynergySP)
- その他の作品
- チャンス〜トライアングルセッション〜(2001年、製作元請:マッドハウス)
- X(2001年、製作元請:マッドハウス)
- ガンパレード・マーチ 〜新たなる行軍歌〜(2003年、製作元請:J.C.STAFF)
- マリア様がみてるシリーズ(2004年、製作元請:スタジオディーン)
- 焼きたて!!ジャぱん(2004年、製作元請:サンライズ)
- ガン×ソード(2005年、製作元請:AIC)
- 魔界戦記ディスガイア(2006年、製作元請:OLM)
- エル・カザド(2007年、製作元請:BEE TRAIN)
- バンブーブレード(2007年、製作元請:AIC ASTA)
- 隠の王(2008年、製作元請:J.C.STAFF)
- 伯爵と妖精(2008年、製作元請:アートランド)
- 新テニスの王子様(2012年、製作元請:Production I.G)[7]
- 怪盗ジョーカー(2016年、製作元請:シンエイ動画)
- エルドライブ【elDLIVE】(2017年、製作元請:studioぴえろ)
海外展開
編集- ベイウィールズ(BeyWheelz)(製作元請:SynergySP)
- ベイウォリアーズ ベイレイダーズ(BeyWarriors Beyraiderz)(製作元請:SynergySP)
- ベイウォリアーズ サイボーグ(BeyWarriors Cyborg)(製作元請:SynergySP)
その他のアニメ作品
編集- ギャラクシーレーサー スキャン2ゴー(2010年、製作元請:SynergySP) - アラブ首長国連邦(ドバイ)・日本・韓国の三ヶ国共同制作。
Webアニメ
編集- ベイブレードバースト ガチ(2019年、製作元請:OLM)[8]
アニメ映画
編集- 爆転シュート ベイブレード THE MOVIE 激闘!!タカオVS大地(2002年、製作元請:日本アニメディア)
- イノセンス(2004年、製作元請:Production I.G)
- ハウルの動く城(2004年、製作元請:スタジオジブリ)
- ゲド戦記(2006年、製作元請:スタジオジブリ)
- 崖の上のポニョ(2008年、製作元請:スタジオジブリ)
- スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年、製作元請:Production I.G)
- レイトン教授と永遠の歌姫(2009年、製作元請:OLM)
- 劇場版メタルファイト ベイブレードVS太陽 灼熱の侵略者ソルブレイズ(2010年、製作元請:SynergySP)
- 借りぐらしのアリエッティ(2010年、製作元請:スタジオジブリ)
- コクリコ坂から(2011年、製作元請:スタジオジブリ)
- 風立ちぬ(2013年、製作元請:スタジオジブリ)
- かぐや姫の物語(2013年、製作元請:スタジオジブリ)
- 思い出のマーニー(2014年、製作元請:スタジオジブリ)
その他
編集- 三菱商事は、2011年より『クロスファイト ビーダマン』(「eS」も含む)や『ビーストサーガ』の製作委員会に参加。なお、クレジット上は未掲載されていない。
- 映画『20世紀少年』の製作にも参加している[9]。
出典
編集- ^ a b 株式会社ディーライツ 第32期決算公告
- ^ “アニメ企画・開発のディーライツが本社移転、会社ロゴも一新”. アニメ!アニメ!ビズ (2015年8月26日). 2016年8月29日閲覧。
- ^ a b c 「マルチなコンテンツビジネスを展開する「ベイブレード」 グローバル・メガヒットの秘密」(PDF)『アニメ ビジエンス』Vol.1、ジェンコ、2013年8月、16 - 18頁、2016年8月29日閲覧。
- ^ “株式会社ディーライツの株式取得に関するお知らせ”. アサツー ディ・ケイ (2014年12月18日). 2016年8月29日閲覧。
- ^ “株式会社ディーライツの株式取得に関するお知らせ” (PDF). アサツー ディ・ケイ (2018年12月20日). 2019年3月15日閲覧。
- ^ 株式会社ADKエモーションズと株式会社ディーライツの合併 および北米子会社の商号変更に関するお知らせ,ADKホールディングス,2019年8月16日
- ^ 企画協力。2019年以降はADKエモーションズおよび子会社のスタジオKAIに移管。
- ^ 第26話まで。第27話よりADKエモーションズへ製作を移管。
- ^ なお、WOWOWでの本放送当時、当時の「ディーライツ」はそのまま表記されている。