ツノザメ目
ツノザメ目(Squaliformes)は、軟骨魚綱板鰓亜綱(ばんさいあこう)の下位分類群。6科24属約97種。資源として重要なアブラツノザメや独特な捕食生態を持つダルマザメなどがおり、深海性の種を多く含む。
ツノザメ目 | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||
Squaliformes Goodrich, 1909 | ||||||||||||||||||
科 | ||||||||||||||||||
(本文参照)
|
形質
編集サメの中で臀鰭を持たないグループは、ノコギリザメ目・カスザメ目・キクザメ目・ツノザメ目の4つ(キクザメ目をツノザメ目キクザメ科とする場合は3つ)であるが、前2者は鋸状の吻やエイのような縦偏形など形態的な特徴がはっきりしているので見分けがつきやすい。臀鰭が無く、円錐形の吻を持つものはツノザメ目に分類されると考えてよい。
分類
編集ツノザメ目の分類は不安定で流動的であり、学者によって意見の分かれる部分が多い。ここではNelson (2006) の分類を示した(括弧内の数字はその属に含まれる種数)。
- ツノザメ科 Squalidae
- ヒゲツノザメ属 Cirrhigaleus (2)
- ヒゲツノザメ C. barbifer
- ツノザメ属 Squalus (25)
- Piked dogfish S. acanthias
- ヒゲツノザメ属 Cirrhigaleus (2)
- アイザメ科 Centrophoridae
- アイザメ属 Centrophorus (11)
- ヘラツノザメ属 Deania (4)
- ヨロイザメ科 Dalatiidae
- カラスザメ科 Etmopteridae
- オンデンザメ科 Somniosidae
- ユメザメ属 Centroscymnus (2)
- フンナガユメザメ属Centroselachus 属 (1)
- オジロザメ属Scymnodalatias 属 (4)
- フトビロウドザメ属 Scymnodon(4)
- オンデンザメ属 Somniosus (5)
- オンデンザメ S. pacificus
- ビロウドザメ属Zameus 属 (1)
- オロシザメ科 Oxynotidae
- オロシザメ属 Oxynotus (5)
系統
編集次のような系統樹が得られている。オンデンザメ科はオロシザメ科を含む側系統群だと考えられている[1]。
| |||||||||||||||||||||||||
関連項目
編集参考文献
編集- ^ Straube, Nicolas, et al. (2015). “Molecular phylogeny of Squaliformes and first occurrence of bioluminescence in sharks”. BMC evolutionary biology 15 (1): 162. doi:10.1186/s12862-015-0446-6.
- Joseph S. Nelson, Fishes of the world, 4th edition: Wiley & Sons, Inc., 2006
- Fishbase
- 仲谷一宏 (2016). サメ-海の王者たち-改訂版. ブックマン社. pp. 214-219
- David A.Ebert "SHARKS OF THE WORLD"