チュルボメカ
チュルボメカ(フランス語:Turboméca)は、現在のサフラン・ヘリコプター・エンジンズの前身であり、フランス共和国ボルドーに本社を置き、小型〜中型のガスタービンエンジンやターボシャフトエンジンを生産していた会社。ヘリコプター向けエンジンの会社として著名。航空機や誘導弾向けだけでなく、陸上車両向け、産業用、船舶用にもガスタービン機関を供給している。2001年9月、スネクマグループ(現在はサフラングループ)の傘下に入り、2016年にサフラン・ヘリコプター・エンジンズへ社名変更が行われた[1]。
本社所在地 |
フランス ボルドー |
---|---|
設立 | 1938年 |
業種 | 航空宇宙 |
事業内容 | ガスタービンエンジン製造 |
売上高 | 9億4000万ユーロ(2010年) |
主要株主 | サフラン(親会社) |
主要子会社 | Microturbo(トゥールーズ) |
外部リンク | turbomeca.com |
特記事項:現在はサフラン・ヘリコプター・エンジンズ |
他に日本語表記は、チュルボメカの日本法人であるターボメカ・ジャパン株式会社(現:サフラン・ヘリコプター・エンジンズ・ジャパン株式会社)[2]によるターボメカ[3]がある。
歴史
編集1938年、ヨーゼフ・シドロフスキーによって設立された。チュルボメカ社は1950年に推力1.6kNの小型の遠心式ターボジェット「パラス」の生産を開始した。パラスはイギリスのブラックバーン・ジェネラル・エアクラフト社とアメリカ合衆国のコンチネンタル・モーターズ社でも生産された。
1957年からはバスタン ターボプロップがノール262旅客機用に生産された。 系列のロールス・ロイス・チュルボメカ社は1968年にSEPECAT ジャギュア攻撃機向けにアドーアジェットエンジンを開発、生産する為に設立された。同社は更にRTM322ターボシャフトエンジンをアグスタウェストランド EH101や、NHI NH90、ウエストランド WAH-64に供給している。
エンジン
編集ターボシャフト/ターボプロップ
編集運転回転域の広い遠心式圧縮機を主に使用する。なお製品名は大抵ピレネー山脈を構成するの山の名前に因む。
- アリエル
- アリウス
- アルトウステ
- アスタゾウ
- マキラ
- TM 333
- テュルモ
- HAL/チュルボメカ シャクティ - HALとの共同開発
- MTR390 - MTU 、ロールス・ロイスとの共同開発
- RTM322 - ロールス・ロイスとの共同開発
ターボジェット
編集脚注
編集- ^ “Philippe Petitcolin: «Toutes les sociétés du groupe s'appelleront Safran»” (フランス語). Les Echos (2016年3月14日). 2018年3月11日閲覧。
- ^ サフラン・ヘリコプター・エンジンズ・ジャパン株式会社の情報
- ^ 「軍事研究」2012年10月号、裏表紙企業広告