シマセンニュウ(島仙入、学名:Locustella ochotensis)は、センニュウ科に分類される鳥類の一種である。

シマセンニュウ
シマセンニュウ
シマセンニュウ Locustella ochotensis
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: スズメ目 Passeriformes
亜目 : スズメ亜目 Oscines
: センニュウ科 Locustellidae
: センニュウ属 Locustella
: シマセンニュウ L. ochotensis
学名
Locustella ochotensis
(Middendorff, 1853)
和名
シマセンニュウ
英名
Middendorff's grasshopper warbler

分布

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インドネシア中華人民共和国日本フィリピンブルネイマレーシアロシア東部

夏季は日本やサハリンオホーツク海西岸部、カムチャツカ半島等で繁殖し、冬季はフィリピンボルネオ島等へ南下し越冬する。比較的分布の狭い種である。

日本では夏季に繁殖のため北海道に飛来する(夏鳥)。道東、道北では比較的数が多い。本州以南では旅鳥として春と秋の渡りの時期に通過するが、観察される機会は少ない。

形態

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全長15.5cm。背面は緑褐色、体側面は淡褐色、腹面は白い羽毛で覆われる。尾羽は短く、黒い横縞が入り先端は白い。

眼上部にある眉状の斑紋(眉斑)は淡黄色。嘴の基部から眼を通り後頭部へ続く筋状の斑紋(過眼線)は黒い。

生態

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海岸部の草原湿原、牧草地等に生息する。草原の草の中に潜るようにして生活しているため、さえずり飛翔時以外で姿を発見することは困難である。

食性は動物食で、昆虫類節足動物等を食べる。草から草へ敏捷に移動しながら餌を探す。

繁殖形態は卵生。草の根元等にイネ科の植物枯草を組み合わせた皿状の巣を作り、日本では6-7月に1回に4-6個の卵を産む。メスのみが抱卵し、抱卵期間は約13日程。

関連項目

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参考文献

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  1. ^ BirdLife International (2012). "Locustella ochotensis". IUCN Red List of Threatened Species. Version 3.1. International Union for Conservation of Nature. 2013年2月17日閲覧
  • 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、31、37、199頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科9 鳥類III』、平凡社1986年、156頁。
  • 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 拡大版』、日本野鳥の会、1989年、256-257頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、93頁。
  • 山渓カラー名鑑『日本の野鳥』、山と渓谷社
  • 真木広造他 『日本の野鳥590』 平凡社